サンティアゴ生まれのジャスミンの家でベーガン日本料理に初挑戦!
24~27/JAN/2015 in Santiago
チリ南部のプンタアレーナスの宿で出会った女の子、ジャスミン。
無事サンティアゴのセントロで再会できたので、3人でジャスミンの家へ向かいます。
ジャスミンはサンティアゴ生まれのサンティアゴ育ち。
バリバリの地元っ子です。
今日は歯医者に行っていてその帰りに私たちを迎えに来てくれたそう。
彼女の家へはメトロに20分ぐらい乗って、そこからしばらく歩きます。
途中にあった立派な教会は、彼女が小さい頃よく行っていた教会。
昔スペインが建てたものが地震で壊れて、最近になって建て直されたそうです。
「スペイン人は地震に対する知識がないから、壊れちゃったの。」と、ジャスミン。
ジャスミンが「こっち側から見てみて。」と言って教会の裏側へ案内してくれました。
ステンドグラスがきれい。
教会から5分ぐらい歩くとジャスミンの可愛らしい家に辿り着きました。
家に着くと出迎えてくれたのはたくさんの犬!!
全部で7匹もいます。
ふわふわの一番おじいちゃんがVenito
目がクリクリの耳が大きい子Niña
一番元気なさらさらの毛の子Antonia
ちっちゃい縮れ毛Matilda
お腹を見せて撫でてもらいたがるちょっとおでぶMartita
茶色いVicky
あまり接点がなかったBes(Besごめん。)
大勢の犬に取り囲まれ、家の中はいつも賑やかです♪
でも実はこの犬たちはみんなゴミ置き場に捨てられたり、死にそうにになっていたのをジャスミンに助けられた子たち。
今はみんなジャスミンの愛情を受けて幸せいっぱいです。
ジャスミンに拾ってもらえて本当によかったね。
そう言えば、チリやアルゼンチンでは野良犬を本当によく見かけます。
たくさんの犬に囲まれて噛まれそうになって怖かったことも何度もありました。
野良犬の中には飼い主が育てられなくなって捨てられた犬も多いみたいだけど、保健所で殺処分したりはしないそうです。
私たちも将来犬や猫を飼うことになったら、ジャスミンみたいに捨てられた子たちを飼いたいな。
犬たちと一通り遊び終えると、ジャスミンは私たちが泊まる部屋やタオルを用意してくれました。
「のど乾いてる?」
そう言いながらミネラルウォーターにガスを注入して、レモンとミントを添えて出してくれました。
ジャスミンの趣味は料理。
キッチンには世界各国の調味料や食材がありました。
醤油はもちろん、味噌や豆腐まで!!
到着した日は手際良くパスタサラダを作ってくれたんだけど、15分ぐらいでパパパーっとできちゃいました。
速くて無駄がない!
私もちょこっとお手伝いしたけど、ジャスミンの手際が良すぎてほとんど何もできなかった。笑
彩り豊かなパスタサラダ。
美味しかった!!!
こんなにおいしい料理を短時間で作れるなんてすごい!
私も料理を作ること自体は好きなんだけど、いつも時間がかかりすぎるからほんと見習いたい!
次の日の朝。
起きて部屋から出ると、ジャスミンが朝ご飯を作ってくれました。
ブルーベリーが入ったパンケーキ。
うーん、幸せ!
ジャスミンはおばあちゃんのアナと一緒に暮らしています。
アナも料理好きで、お昼ごはんにこんなものを作ってくれました。
左にあるのが砕いたトウモロコシの下に玉ねぎとカシューナッツを入れてオーブンで焼いたもの。
その右にあるのはアボカドのペーストとフルーツです。
どれもめちゃくちゃ美味しかったなぁ!
ジャスミンの家ではおばあちゃんとお話したり、犬と遊んだりしてのんびり。
ジャスミンは本当に優しかった。
食事をたくさん用意してくれるし、洗濯もしてくれるし、私たちのために友達との予定まで調整してくれたりもして、申し訳なくなるほどです。
夕方に仕事から帰って来たジャスミン。
キッチンでいつものようにレモンとミントを入れたミネラルウォーターを飲みながら仕事の事を話してくれました。
「今日はインド人がお客さんだったからなかなか聞き取れなくて大変だったの!」
ジャスミンは通訳の仕事をしていて、今日もインド人の人たちの英語をスペイン語に訳していたそう。
「発音が分かりにくいからすごく疲れた。」と笑いながら言っていました。
英語が流暢な彼女でもインド人のイントネーションは難しいみたい。
しかも内容もソフトウェアの仕様書に関する打ち合わせでかなり複雑だったみたいです。
ちなみにジャスミンは会議専用の通訳をしていて、スペイン語と英語がペラッペラ。
最近はドイツ語も喋れるようになったみたい。
以前は英語の先生をしていたらしいんだけど、その時よりも楽しいし、仕事の自由度も高いし、給料もいいんだって。
今の仕事にすごくやりがいを感じているみたい。
仕事もフレキシブルだから来月は3週間ぐらいタイに旅行に行くって言って、すごく楽しみにしていました。
今日もジャスミンが作ってくれた夕食を食べ終わると、おばあちゃんのアナが部屋で何かをしていました。
”何してるの?”
と聞いてみると、「パソコンで世界の景色を見ているの」と教えてくれました。
アナは昔バックパックをもって南米や北米をよく旅行していたそう。
今はもう旅行はしないみたいだけど、パソコンで旅番組を見るのが日課なのだとか。
「最近YouTubeっていうのを覚えたの。すごくいいわ!」
と、嬉しそうに言っていたのが印象的でした。笑
最終日はそんなジャスミンとアナに感謝の気持ちを込めて私たちが料理を振る舞うことにしました。
ジャスミンが仕事へ出かけたら準備開始です!
でも、悩ましいのがジャスミンはベーガン(Vegan)なこと。
ベジタリアンは肉や魚を摂らない人のことだけど、ベーガンはそれよりも厳しくて、卵、牛乳、バターといった動物からできるもの全てを摂らない人たち。
日本ではあまり知られていないけど、海外では結構多いです。
でもベーガン料理なんてどうやって作ったらいいんだろう。
困った…。
しばらく悩んだ末に、日本のクックパッド先生に聞いてみる事にしました。笑
クックパッドで ”ベーガン” って検索して、良さそうなものをピックアップします。
クックパッド先生がある時代に生まれたことに感謝!
もし先生がいなかったら野菜炒めと白ご飯を作ってるところだった。笑
ジャスミンが仕事をしている間、だいごろと一緒に買出しをしてからせっせと料理します。
今回作るのは肉じゃがとお好み焼きとタコサラダ(タコライス風のサラダ)。
もちろん全部ベーガン料理です。
お好み焼き職人、だいごろ。
そして料理に奮闘する事2時間ぐらい。
3品のベーガン日本食が出来上がりました!
今回は我ながらなかなかの出来です。笑
そして、料理が揃った頃、ジャスミンが帰ってきました!
「わーぉ!!すごーい!こんなにたくさん作ってくれるなんて思ってもみなかった!」
ジャスミンはテーブルに並んだ料理をみて目をキラキラ。
① 肉じゃが
肉じゃがは私たちがヒッチハイクで家に泊めてもらった時やカウチサーフィンの時に振る舞っている鉄板料理。
砂糖、醤油、ワインとどこでも手に入る野菜だけで作れるのが良い。
もちろん今回は肉なしで。
② ベーガンお好み焼き
卵の代わりにベーキングパウダーを使い、肉の代わりにひよこ豆を入れました。
さすがにお好み焼きソースは売ってなかったので、味噌(ジャスミンが持ってた!)、醤油、マスタード、ワイン、はちみつ、水を混ぜてグツグツして作りました。
でも実はこれが “ペーガン” にはダメだったみたいで、ジャスミンはソースをつけずに食べてました…。なんでだろ?
怪しいのはマスタードかな。。動物性油脂が入ってるのかも。
それか、はちみつ?
うーん、難しい。
どっちもジャスミンの家にあったから使っていいんだと思ったんだけどな。
あとで調べてみると、ハチミツがダメだったみたい。
蜂の成分が動物性なのと、蜂の扱いが可哀想だからだそうです。そこまで徹底しているとは。
ひとつ勉強になりました。
でも、お好み焼きの本体は美味しいと言って食べてくれたから良かった◎
③ タコサラダ
ほんとはタコライスと思ったけど、肉がないのでなんかただのサラダ。笑
玉ねぎとマッシュルームとひよこ豆をタコライス風に炒めてレタスとトマトを添えました。
④ 白ごはん
お好み焼きがあるから要らない気もしましたが、日本人らしくお米を炊きました。
おいしいご飯に食卓での会話も弾みます。
おばあちゃんのアナも喜んでくれて嬉しい。
がんばって作ったごはん、喜んでくれたみたいで良かった!!
”ジャスミン、アナ、ありがとう! 楽しかったよ!!”
kicco
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