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スーダンと中国について

スーダンではニーハオ、チャイナといつも言われる。

今まで訪れたことがある国の中で、一番チャイナと言われる確率が高い。
一週間以上いたけど、JICAが莫大な支援をしているカッサラ以外では一度もジャパンと言われなかった。
そんなカッサラですら、チャイナと呼ばれる方が圧倒的に多い。

実際スーダンに来ているアジア人は中国人がほとんどで日本人は圧倒的少数。だからニーハオと言われても仕方ない。
なぜそれほど中国人が多いのかというと、彼らはスーダンで仕事をしているから。
(スーダンに限らず、アフリカで働いている中国人は本当に多くて驚かされる。)

スーダンはアメリカから経済制裁を受けているため、アメリカやアメリカ寄りの国とは事実上貿易ができない。アメリカに対する憧れからなのか皮肉なのかどうなのか分からないけど、”Star Box”という名のコーヒーショップや”41 Ice Cream”という名のアイスクリーム屋さんがあったりする。笑

私たち旅人にとってもATMが使えない(クレジットカードのVISA、MasterCardなどは米国の会社)ので不便の多い国。日本企業も敢えてスーダンに進出しようとはなかなか思わない。ここにいる日本人はJICAやNGO関係者か、数少ない旅人ぐらい。

そして、この経済制裁を逆手にとって貿易をしているのが中国。スーダンの輸出の76%が中国向けと言われるほど、スーダンは中国に依存している。中国はスーダンの石油を目当てに貿易していて、お返しにダムや道路、電力、水道のインフラの整備をしている。その規模は数百億円規模!
日本のカッサラでの事業が60億円だから、その差は歴然。

スーダン人は、中国人がインフラを整備したことを知っているので中国人にほんとに感謝してて中国が大好き。
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その証拠に彼らがニーハオ、チャイナというときは本当にフレンドリー。チャイナに会えて嬉しいぜ!という感じがばんばん伝わってくる。

最初はいちいち、ジャパン!こんにちは!と訂正していた私たちも、もうめんどくさくなって、ハローと返すこともしばしば。

さらに、海外を旅していて有りがちなのが「僕は中国人が嫌いだけど、日本人は好きだ」と言う現地人。おそらく八方美人なんだと思うけど、スーダンではそう言う人に出くわすこともなかった。
 

中国の態度ははっきりしている。
お金になるかならないか。
あからさまに石油目当てでスーダンと仲良くしてる。
スーダンの石油がなくなったら見向きもしないだろうな。

でも中国のそんな態度を頭ごなしに否定できない。
お金目当てとは言え、インフラを整備することによってスーダン人が恩恵を受けているのは事実だから。

紛争はスーダンの一部の地域で行われていて、大半の人は何も悪いことはせずに穏やかでシンプルな生活を送っている。そんな人たちが制裁の煽りを受けて苦しい生活を余儀無くされる。
彼らを救っているのが中国と言うこともできると思う。

でも中国は同時に、スーダンの紛争地帯への武器の供給もしていて、他国から非難を受けている。
これは決して肯定できることではない。
 

スーダンと日本について

一方、日本は何の見返りもなく支援してる。それが税金の無駄遣いだと言う人もいる。

私自身は無駄遣いかどうかの判断はできずにいる。

例えばカッサラで45億円かけて水道施設を作ったことについて。
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まず無償の支援が長い目で見たときに本当に現地人の役に立つかが分からない。もしかしたら、まともに自費で設備を作るのが馬鹿らしくなってしまって、この地域もまたどこかの国が作ってくれるだろう、と思って他の地域への導入が遅れるかもしれない。

さらに、カッサラ村の水道事情が良くなったと言われているけど、実は水道のメインの配管はきれいになってもその先の各家庭への供給の部分でうまく行っていない。配管が古くて衛生状態が良くなかったり漏水していたりもするみたいで、宝の持ち腐れになっている部分があるそうです。
これも、貰うだけの支援だからなのかもしれない。自費でやっていたら、末端まで行き届くように考えて、それに見合う施設を作ったかもしれない。

それに、なぜカッサラが選ばれたのかも疑問が残ってしまう。カッサラはもともと地下水がきれいなので、もっと困っている北部の方に作った方が良かったんじゃないかとも感じる。
 

どっち寄りの意見とも言えなくて、曖昧でまとまりもない記事になってしまったけど、日本から遠く離れたこの国のことで感じたことを忘れないために、あとは日本の方にもスーダンのことを知ってもらうために書き残しておきます。



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