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06/MAR/2015 from Santiago to Mendoza

楽しかったイースター島を去る日がついにやってきました。

後ろ髪引かれながら飛行機に乗り込みます。
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乗り込んだのはボーイング787。
日本を離れる記念すべき最初のフライトで乗った最新の機体です!(そのときの記事はこちら
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やっぱり暗さ調整ができるこの窓がおもしろい。
モニターもくっきりだし、タッチパネルの反応もスムーズ!
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映画もたくさんあってどれを見るか迷ったんだけど、選んだのはこれ!
Frozen(アナと雪の女王)。
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面白かったー!!2回も見ちゃいました。笑

世界中で大ブームになった理由がよく分かりました。
それからしばらくFrozenブームが遅ればせながら私たち(特に私)の中で始まってしまい、歌詞を覚てしまうほど毎日歌っていました。笑

英語の歌詞を覚えた後に日本語版を見る機会があったのですが、二つの言葉の歌詞を比べてみると日本語にはない要素が英語にはいっぱい詰まっていました。
やっぱり日本語は話すのもゆっくりだから、歌を翻訳するのはかなり無理があると思う。

例えば、「ありのままの姿見せるのよ」の「ありの」の部分で、英語では”Let it go”と言っているので、
「ありのままの姿を見せるのよ」の内容を全て歌えてしまっていることになりますよね。笑
日本語にすると歌詞と映像が合ってない所もあったし。
翻訳する人はかなり頭を悩ませたんだろうな。
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“Let it go”を歌いながらサンティアゴに戻って来てからは、またまたマウリシオの家に泊めてもらい、しばらく滞在しました。
 

そして私たちが次に向かうのはアルゼンチンのメンドーサ!
世界的に有名なワインの産地です。

サンティアゴからヒッチハイクを始めるのは難しそうだったので、まずはサンティアゴからバスで30分ぐらい行った所にあるサン・アンデスという所までバスで向かいます。
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さらに、そこからミクロ(ミニバス)で小さな村リオブランコまで行きました。

ヒッチハイクでメンドーサに行くとマウリシオに伝えたとき、ヒッチハイクポイントとしておすすめしてもらった場所です。
 


さて、ようやくスタート地点に立った私たち。

久々のヒッチハイク開始です!
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車通りは少なめの道だけど、視界が開けていて車からこっちがよく見えるので悪くなさそう。

ここからアンデス山脈を越えればアルゼンチンです。
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しばらくバスを降りたところでヒッチハイクをやってみましたが、なかなか止まってくれないし、暑くて死にそうだったので、さらに山を登った所にあるガソリンスタンドに移動します。

ああ。それにしても暑い。
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30分ぐらい歩いて辿り着いた、チリ側最後のガソリンスタンドでヒッチハイク再開。
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ここでガソリンスタンドに来た車に片っ端から声をかけましたが、断られ続けます。。

声をかけても、「アルゼンチンには行かずにもと来た道に戻るよ」と言ってそのままアルゼンチンに向かう人や、明らかに嫌そうな顔をして「無理無理!」と言う人…。

あれ、ヒッチハイクってこんなに大変だったっけな?笑

しかも日差しが強烈であっつい。というより、暑いを通り越して痛い。

パタゴニアでヒッチハイクしてたときは、「もっと暖かくなってほしい、そしたらヒッチハイクしやすいのに」って思ってたけど、暑すぎるのもそれはそれで大変。
 

ふう。。

車が通る度に親指を立て続けますがなかなか難しいです。

たぶん、この先が国境だから外国人を乗せると時間がかかってめんどくさいっていうのもあるんだろうな。
 


3時間後。

ガソリンスタンドに入っていく車が一台。
運転手が私たちに軽く手を上げます。

グッドラックのサインだ。

サインを送ってくれるだけでも励みになる。
 

そして数分後。

「おーい」

後ろから声がして、振り返ってみるとさっきのドライバーが声をかけてくれています!

走って行き先を聞くと、なんとメンドーサ!
やったー!!やっと見つかった!

彼の名はアンドレス。
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驚いたことにアンドレスは英語が流暢。
それもそのはず、30年以上アメリカに住んでいたそうです。

突然スペイン語の言葉の壁がなくなって、英語で話せるからすごく楽ちん!!
私は英語はたいして話せる訳ではないし、話出したら文法めちゃくちゃ、単語が出てこない。
でもそれでも英語がすごく喋れるようになったように錯覚してしまう。
なんかたどたどしいスペイン語のお陰で全く上達していない英語が上手くなった気分になる。不思議。笑
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アンドレスは54歳。
離婚して、今は一人暮らし。

メンドーサの南にあるトゥヌヤンという村の近くでワイン農家を営んでいる。

それを聞いただいごろはすぐに、
「あなたの農場に行ってみても良いですか?ぜひ見てみたいです。」と言いました。

え?!
出会ってすぐにだいごろが図々しい事を言ったと思って私はびっくりしたけど、アンドレスは「もちろん」と言って嬉しそうに笑っていました。
 

アンドレスはチリ人とアメリカ人のハーフ。
生まれた時はチリに住んでいて、カリフォルニアに住んでいたこともあれば、ハワイに住んでいたこともある。

「アメリカは嫌いだからもう住まないよ」とアンドレス。

“どうして?”

「うーん、難しい質問だね。」
「無駄なものをたくさん買って、たくさん着飾って、たくさん食べて太って、そういう生き方に飽き飽きしたんだ。僕はもっとシンプルに生きたいんだよ。それに、アメリカは2001年の同時多発テロ以降すっかり変わってしまった。」

今はアルゼンチンに10年ほど住んでいる。
アルゼンチンは政府がクセがあるけど良い国だよ、と言っていました。
 

メンドーサに向かう途中、アンドレスはアンデス山脈の山々に抱かれた綺麗な湖に立ち寄ってくれました。
ここはマウリシオもお勧めしてくれていた場所です。
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この青さ、一体なんなんだろう。本当に綺麗で、疲れが吹き飛びます。
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走る道々にはリフトが見えます。
冬は雪がたくさん積もって、スキーの名所にもなるんだとか。
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そして無事、チリとアルゼンチンの国境に辿り着きました。
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でも国境は大渋滞。
この国境は車から一度も降りずに通り抜ける事ができるドライブスルー国境。
冬のスキーシーズンの大渋滞に備えてこんな設備が作られたそうです。
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アンドレスの車はアメリカから持って来ててカリフォルニア番号なので、いつも手続きが大変なんだそう。
アンドレスのパスポートが更新直後だったので、手続きで手間取ったけど、無事三人とも国境を越えてメンドーサまでのドライブ再開です。
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途中でアンドレスが車を止めました。
「さあ降りて。少し歩こう。」
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そう言って連れて行ってくれた先にはアコンカグア山が!!
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アンドレスが教えてくれたけど、このアコンカグアは西半球で一番高い山なんだって!
この辺は雪を被った山がたくさんあるから、もしバスに乗ってここを通ってたらどれがアコンカグアだか全くわからなかっただろうな。
 

その後も絶景を眺めながらのドライブです。
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カラフルな山々がたくさんの表情をみせてくれて楽しい。
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アンドレスにも出会えたし、暑かったけどがんばってヒッチハイクした甲斐があったなぁ。
 


そして、そろそろメンドーサに着こうかという頃。

「おなか減った?」
アンドレスが私たちに聞きました。

“うん。”
朝からほとんど何も食べていなかった私たちは即答。笑

「じゃあ、僕の友達がやってるレストランがあるからそこに行こうか。」

そう言って連れていってくれたのはこんなにファンシーなレストラン!!!
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「心配しないで、今日は僕がおごるよ。」

ええー!!!

“一緒に乗せてもらったお陰で交通費が浮いたし、それだけで十分!自分で払うよ!!”と何度も言ったけど、

「いいからいいから!もう議論はなし!」

ちょっと怒り気味に(笑)言って、私たちを席に着かせました。
 

まさか、こんないいところに連れていってもらうことになるなんて思ってもみなかったから恐縮してしまいます。

フルコースのディナーをいただいてしまいました。
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アンドレスおすすめのメンドーサ産のワインまで!
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こんなの食べたのはいつぶりだろう?
考えてみたら日本を出てから一回も食べてない。出発前に家族と食べて以来だなぁ。
あ、やっぱエジプトで高級料理をご馳走してもらったとき以来かな。

久々のごちそうを前に、私たちがあまりに感動するものだから、
「安いものばかり食べてたら身体に悪いよ。」と笑いながら言われてしまいました。笑
 

それからアンドレスが人生について語り始めました。

「ハワイにいたときは本当に忙しくて、家族のことを思いやる時間も余裕もなかったんだ。そのせいもあって、離婚しちゃったんだけど…。」
それから、ハワイにいたときに自給自足で生活する大家族に出会って感銘を受けたことや、大学でエンジニアリングを教えたり、ハワイでグラフィックデザインの仕事をしていたことなど、いろんな思い出を話してくれました。
 

「人生は短い。本当に短い。あっという間に過ぎてしまう。だから、自分が本当に好きなことだけをやらないとだめだよ。好きなこと以外をやる時間なんてないんだ。」

何だかアンドレスがスティーヴ・ジョブズに見えてきた。雰囲気も似てるし。笑

そして「きっとDaiは分かってると思うけど。」と言ってだいごろの方を見ました。
私の方は見なかった。笑
なぜかだいごろが分かってることを見抜いていた。

アンドレスはきっとだいごろに同じ臭いを感じたんだろうな。

アンドレスと出会えて、人生について話せて、ごちそうまでしてもらえるなんて、なんて素晴らしい一日なんだろう!
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そしてお腹いっぱいになってから、再びアンドレスの車に乗り、たどり着いたのはアンドレスの家。
周りには何もない真っ暗な敷地の中にぽつんと建っています。
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近くにホステルやキャンプサイトなんてなくて、もともと家に泊めてくれるつもりだったみたい。
 

「もう何ヶ月も使ってないから汚いけど、ごめんね」
と言いながら連れて行ってくれたのは屋根裏部屋。

確かに埃っぽくて虫がわいてる。でも私たちには十分すぎる部屋。

アンドレスが綺麗なシーツとマットレスを用意してくれて、立派な寝床ができあがりました。
(着いて30分でこんなに散らかしてしまいましたが…。笑)
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今日は1ヶ月振りのヒッチハイクで最初は車は止らないし暑くて大変だったけど、やっぱりヒッチハイクは楽しい。

いつも苦労した以上の出会いが待ってる。

今日はアンドレスが暮らす家の埃っぽい屋根裏部屋で、静かな眠りについたのでした。


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