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13/MAR/2015 from Mendoza to Cordoba

アンドレスと別れてやってきたメンドーサの街。
思っていたよりも大きな街。
でも僕たちはこの街では何もせずに、アルゼンチン北部の都市コルドバに向かいます。

思えばメンドーサを目指してサンティアゴからヒッチハイクして来たのに、気付いたらメンドーサから何十キロも離れた村に行って、ようやくやってきたメンドーサの街はこのままスルーして抜けるっていうのはおかしな話。

でもぶどう畑での日々がすごく充実したものだったし、メンドーサ産のワインもたくさん飲んだので思い残す事はありません。
 

まずはメンドーサのバスターミナルの近くにあったガソリンスタンドで朝食を食べながら、やってきた車に声をかけていきます。
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ガソリンスタンドにはおなじみのマテ専用のお湯サーバーがあるので、今日もマテで元気をつけます。
アルゼンチンに来てから1ヶ月半ぐらい経ちましたが、マテを飲むのがすっかり僕たちの日課になりました。
常にマテ用のカップとお茶っ葉を持ち歩き、一日4、5回はマテタイムをしています。
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ガソリンスタンドでの声をかけ続けましたがなかなかメンドーサの外に行く車が見つからなかったので、街のど真ん中の幹線道路に移動してヒッチハイク開始です。
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でも始めてから1時間半。
都会だから車通りはたくさんあるのに、みんなビュンビュン飛ばしてるから誰も止まってくれない。
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それにものすごく暑い。
肌が焼けてヒリヒリするような炎天下で親指を立て続けるのはきつい…。
 

それからもしばらく頑張りますが、車が止まる気配は全く無し。

やる場所を間違えたかも…。
もっとコルドバ側に向かう車が多く走る道路を探した方がよさそうだ。

バスターミナルに戻って地元の人に相談してみて、メンドーサの少し外れにあるサンマルティンという幹線道路沿いの小さな町までバスで移動してからヒッチハイクすることにしました。
 


サンマルティンで降りると、そこは大通り沿いのガソリンスタンドの前。

そこから少し歩いた所でヒッチハイクを始めるます。
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今は夏だからなかなか日が沈まなくてまだまだ暑い。
時間が経つにつれて動いていく日陰を追いかけて何度か場所を買えながら30分ぐらいヒッチハイクを続けていると、ついに一台の乗用車が止まってくれました!!

乗せてくれたのはハビエル。
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彼はメンドーサに住んでいて、週に2回事務処理の仕事をしているそう。
そして、ここから1時間ぐらい走った所にあるサンルイスにある仕事場に行くそうなので、そこまで乗せていってくれる事になりました。

ハビエルはいろんな仕事をしていて、事務処理の仕事以外の他の日は、ゴルフ場の草を刈ったりして働いているそうです。
 

走っている最中にハビエルは「暑かっただろ、これを飲みな。」といって、ジュースを何度も何度も分けてくれました。
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そしてサンルイスに着いたのでハビエルとはここでお別れ。
ありがとう、ハビエル!
 


ハビエルに降ろしてもらった後もまだ明るかったのでヒッチハイク続行。

日が暮れてしまったらここでテントを張ろう。
でもハビエルがこの辺りは治安が悪いと言っていたのでちょっと心配です。
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ヒッチハイクを始めて1時間ぐらい。

ボロボロの乗用車が僕たちの前を数十メートル通り過ぎたと思ったら、全力でバックして戻って来ました。

乗せてくれたのはアントニオ&サルヴァドール。
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2人ともセキュリティ会社で働いていて、今は仕事に向かう途中。
二人の仕事場はサンルイスの街中へ入っていく方向なので、ヒッチを始めた場所から数キロ走った先で降ろしてくれました。

アントニオとサルヴァドールはこれから夜勤で朝まで12時間も働くそう。

二人とも忙しいのにありがとう。仕事頑張って!
 


二人に降ろしてもらった場所で再びヒッチハイク。
まだ明るい。まだいける。

ザックを降ろしてヒッチを始めます。

そしたらなんと10分ぐらいで大きなトレーラーが止まってくれました!
きっこがダッシュでドライバーと話しに行きます。
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「だいごろ!乗せてくれるって!!」
 

乗せてくれたのはハイード。
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ハイードはこれからブエノスアイレスまで行くので途中まで乗せていってくれるそうです。

そうか。このまま東へ走ればあとちょっとでブエノスアイレスなんだ。

僕たちがパタゴニアを目指すヒッチハイクを始めた場所がブエノスアイレスなので、すごく感慨深いなぁ。
 

ハイードはすごく陽気なドライバー。
彼は以前にもニュージーランド人のヒッチハイカーを乗せた事があるそうで、その時に楽しかった思い出があったので今回僕たちを拾ってくれたみたい。

ハイードとは眠気覚ましにコカの葉をくちゃくちゃと噛みながら色んな話をしました。

ハイードはパラグアイに何度か行った事があるけど、道はボコボコだし強盗とかひったくりとかが多いから嫌いだそう。
僕たちがコルドバの後にパラグアイに行くと言うと、

「コルドバは雨季で道が水浸しだし、パラグアイは危ないし、行かない方がいいよ。このまま一緒にブエノスアイレスに行こう。」と何度も言われました。

きっと、ハイードは一緒にブエノスアイレスに行く仲間が欲しかっただけなんじゃないかな。笑
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     コカの葉
 

そしてハイードに乗せてもらってから30分ぐらいで日が暮れ始めました。
ハイードが拾ってくれなかったら、あの何もない道端で野宿する事になってた。助かった…。
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それからトレーラーは2時間ほど走り、ブエノスアイレスとの分岐点となるビジャ・メルセデスの街で降ろしてもらいました。

ありがとう、ハイード。
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降ろしてもらったのは毎度おなじみ「YPF」
僕たちがヒッチハイクの時によく寝床にしているガソリンスタンドです。
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YPFのガソリンスタンドは24時間空いてる店舗も多いし、売店やWi-Fiもあったりして何かと快適。
しかも、その便利さ故に長距離ドライバーが仮眠を取る場所にもなりやすいので一石二鳥。
野宿するのに最適です。

という事で今日はこのガソリンスタンドの横にテントを張って寝ます。

えげつない数の虫が飛び回っていて口を開けるのも躊躇ってしまう環境ですが…、まあなんとか頑張ります。笑

おやすみなさい。
 


 

次の日。

テントから出ると虫たちは家に帰ったようで、ほっと一安心。
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今日こそは何としてでもコルドバまで辿り着きたい所。
さっそくガソリンスタンドの前でヒッチハイクを始めます。

でもこの道はブエノスアイレスへと続く幹線道路。
ブエノスアイレスへ向かう車がほとんどで、朝から難航の予感。

ここから5キロ先のRuta8(8号線)まで出ればコルドバへの分岐があるんだけど、ガソリンスタンドでも道路沿いでも全然捕まらない。
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今日も痛い日光から逃げるように日陰を探しながらヒッチハイクを続ける事2時間。

ダメだ…。
たった5キロ先のコルドバへのスタート地点にすら立てない。

5キロだから歩こうかとも思ったけど、野宿明けの朝から炎天下の中2時間ヒッチをして疲れてたから、二人ともなかなか歩く決心ができない…。
 

ヤバい。下手したら今日もまたここで1泊とかあり得るかも…。

そう思った矢先。
一台のトレーラーが止まってくれました!

乗せてくれたのはマウリシオ。

彼の行き先はコルドバとは完全に反対方向なんだけど、僕たちがあまりに困っている様子を見かねてわざわざ5キロ先の分岐まで連れていってくれました。
サンティアゴのマウリシオもそうだったけど、マウリシオという名前の人は優しい人が多いのかな?笑

たった5キロ。
でもこの一歩は大きい。

マウリシオ、反対方向なのに送ってくれて本当にありがとう!助かった!!
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そしてマウリシオに降ろしてもらった場所で再びヒッチ開始。

たった5キロだったけど、乗せてもらった嬉しさでさっきまでの疲れが吹き飛びました。
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そしてそこで1時間ほど頑張っていると、またしても大型のトレーラーが止ってくれました。
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乗せてくれたのはフーリオ。

彼はサッカー好きだったので、サッカー話に花を咲かせます。
彼の好きなチームはリーベルプレート。
車にもリーベルのユニフォームが飾られています。
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携帯の待ち受けもリーベル。
よっぽど好きなんだなぁ。笑
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ちょうど今年に僕の好きな選手がリーベルに移籍していたので、フーリオから彼の活躍ぶりを教えてもらったりしました。
それと今年リーベルが来日するらしく、それを見に行くにはいくらかかるとか、日本に行ったら泊めてほしいとか、そんな話をしました。

きっこはサッカーの事は全然詳しくないから横で寝てました。笑
 

そんなフーリオとはリオ・クアルトという街でお別れ。
彼はコルドバよりも東側にある街へ向かうそうです。

フーリオ、どうもありがとう。
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降ろしてもらったガソリンスタンドはまたまたYPF。
エアコンが効いたWi-Fi付きのレストランがあって安定のクオリティです。
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そこで昼ご飯にハンバーガーを頼んだら、なんと野菜のトッピングを自分で自由にできるシステム!
久々の生野菜が嬉しくて盛りまくってしまいました。

これはもはやハンバーガーがトッピングされたサラダですね。笑
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ご飯の後はしばし休憩。

トイレをしに外に出たらめちゃくちゃ暑い。
しかも昼間なのにここも虫だらけ。

外が暑すぎて、エアコンの効いたこの店が快適すぎて、重い腰がなかなか上がりません。
二人ともぼーっと外を眺めながら、やる気が出て来るのを粘り強く待ちます。笑
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そして待つ事1時間。

意を決してヒッチハイクを開始!
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そしたら、なんと開始15分で乗用車に拾ってもらえました!
しかも行き先はコルドバ!奇跡!!

涼しい店の中で粘った甲斐がありました。笑
 

乗せてくれたのはフェルナンド。
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彼はめちゃくちゃ話し好きで、マシンガントークでずっと話しっぱなし。
きっこは後ろに座っていたので、前に座った僕とフェルナンドの二人でコルドバに着くまでの3時間近く、ひたすら話し倒しました。

話したのはアルゼンチンの物価の話とか、土地の話とか、家の話とか…。よく考えたらお金の話ばっかりだ。笑

あと、フェルナンドもサッカーが好きで「リーベルの日本遠征に何とかして行けないかなぁ。」と嘆いていました。

色々話せて楽しかったけど、フェルナンドが喋るスペイン語が速すぎてなかなかに疲れました…。
 

そして車は見渡す限りのトウモロコシ畑、
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大豆畑、アルファルファ畑を抜けて、
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ついにコルドバに到着しました!!
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ありがとうフェルナンド!
楽しかったよ。
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