395日旅して一番好きになったのはこんな宿。
12/MAR/2015 from Cordoba to Asunción
昨日も書いたけど、タンゴを見るかヒッチハイクをするかで悩んでタンゴに時間を使う事に決めました。
欲張ってまたアフリカに行く事にしたから、サンパウロから出る飛行機も迫ってる。
パラグアイでもゆっくりしたいし。
という事で楽しかった南米のヒッチハイク旅はコルドバまでで時間切れ。
アフリカに飛んでからまた出来そうな国を探してみます。
さようならアルゼンチン。こんにちはパラグアイ。
アルゼンチンのコルドバからパラグアイの首都アスンシオンへの長距離バスは877ペソ(約8770円)。
高い。まあ、移動距離も1,200kmもあるからそんなもんなんだけど。
今までヒッチハイクしていたせいで、チケットを買った後に何か悪いことをしたような気持ちになる。
バスのチケット買うなんて、普通の事のはずなのに。
そういえば、コルドバで宿に泊まったときも、半月ぶりに宿に泊まったので高いって思ってしまった。
変な感じです。
これでいよいよアルゼンチンともお別れ。バスに乗り込みます。
美人さんの添乗員付き。
一応食事も出ました。
1200kmの距離もバスだと快適。
半日ちょっとでパラグアイの首都アスンシオンに到着しました。
パラグアイと言えば??
バスを降りて辺りをきょろきょろ見渡してとあるものを探します。
それはテレレ!
パラグアイと言えばテレレ!
テレレというのはパラグアイ流の飲み方をするマテ茶の事です。
私たちが初めてマテの存在を知ったモンテビデオの宿で、泊まっていたパラグアイ人がテレレの存在を教えてくれて、それ以来ずっと気になっていた飲み物です。
すると、到着するなり怪しげなボトルを持った人が!!
これがテレレか?!
と思ったけどただのマテでした…。
でもマテ茶が大好きなだいごろはすぐにシェアしようと声をかけてしまいました。笑
テレレは、マテ茶にミントなどの葉っぱを加えて、キンキンに冷えた水で飲む、パラグアイ流の飲みもの。
道端にいたおじさんがそれらしきものを飲んでいたので、さっそく話しかけて一口飲ませてもらいました。
この大きなボトルに氷水が入っています。
さっぱりした飲み口!暑いパラグアイでは、冷たいテレレが美味しい。
だいごろもご満悦。
横でパリーシャ(炭火焼き肉)もしていました。
街中のただの空き地でパリーシャなんて変わってるなと思ったけど、ここはタクシーのドライバーが共同で使ってる空き地らしく、休憩中のタクシードライバーたちがテレレとパリーシャを楽しんでいました。
その後もちょっと散歩していると目に入るのはこんな光景。
大きなテレレ用ボトルを持った人にわんさか出会いました。
いやー、かさばるやろ!って思うけど、みんなそんなことよりもテレレが飲めることの方が大事。
ウルグアイでもマテ中毒っぷりに驚かされたけど、この国の方がかさばってるからさらにレベルが高いかも。笑
立ち寄ったお店にも、ほら、この通り!
暑いからたくさん飲むし、氷もたっぷり入れられるようにこの大きさなんだって。
スーパーに行ってみると、こんなにたくさんの種類のマテのお茶っ葉が!!
一部の温かいマテ茶用を除いて、あとは全部テレレ用だそう。
そしてこれはテレレに使う薬草。
テレレはいろんな種類の薬草を混ぜて飲むのがお決まり。
薬草だけでもこんなにたくさん売られていました!
デートのお供にも欠かせません。
バスのドライバーも運転席の傍らにテレレのボトルを置いています。
そして、出入りするお客さんに注いでもらっていました。
でも、実はバスにはこう書かれています。
「禁止事項:携帯電話の通話。マテ&テレレを飲む事。」(笑)
私たちもアスンシオンに着いた当日に、早速さっきのタクシードライバーの集いでお勧めしてもらった銘柄を買ってみました。
ミントが入っていてさっぱり!暑いパラグアイにぴったりの飲み物です。
パラグアイ滞在中は毎日飲んでいました。
私が大好きになった宿。
さて、そんなテレレ文化に驚きながら辿り着いた今日のお宿。
私たちには珍しく、今回は日本人宿に泊まることにしました。
ブラジルのベレンで一度だけ泊まった事はあるけど、お客さんも経営者も日本人の純日本人宿に泊まるのは初めて。
民宿らぱちょ。
まだできて3年ぐらいの新しい宿です。
ボリビアで日本料理の修行を積んだ旦那さん、わゆうさんと、
バイクで世界中を旅していた奥さん、うらんさんのお二人の宿です。
実はここに来る途中にブラジルビザを取り忘れている(!)ことに気づいて、アスンシオンには夜行バスで着いて夜行バスで離れようと思っていました。
でも、宿が素晴らしすぎたので日程を調整して、結局2泊もしてしまいました。
中に入ると…
リビングには大きなテレビとくつろげるソファーがあって、本棚には日本の本や漫画がぎっしり。
到着するなり、「お味噌汁余ってるので、良かったらどうぞ」と…!!
感動!お味噌汁おいしいー!!!
突然日本に戻ったような気分になりました。
らぱちょは一つのフロアにドミトリー二部屋と上田さん一家の部屋が一部屋というこじんまりしたところです。
洗濯機が無料で使え、干すスペースもしっかりあって、ゲームをしたり映画を見たりもできて、まんがや本も好きなだけ読めて。
洗濯カゴを用意してくれていたり、ベッドの横にそれぞれ照明があったり、コンセントが充分にあったり。細かい気遣いも素晴らしいです。
テフロンの鍋はスポンジの裏側を使ってください、とか、ちょっと立て付けの悪いトイレのドアの締め方まで丁寧に書かれています。
本棚の動かし方も。
何だか日本人らしいなぁと思ってしまいます。
上田さん夫妻は気軽にお話できるし、パラグアイのことやこの近くのことを細かく教えてくれるし、本当に温かいお二人です。
そして何より私が夢中になったのが彼女。
まなちゃん!
3歳になったばかりの上田さん夫妻の愛娘です。
まなちゃんが初めて私たちの前に現れた時に、寝ぼけ眼ににんじんをパクパク食べるウサギみたいな姿を見て私は一気にまなちゃんの虜になってしまいました。笑
人見知り全然しなくて、かまったらかまった以上にかまってくれる。
「おねーちゃーん、あそぼー!!」
え?! “おねえちゃん”だって!!!笑
かっ、かわいい!
こんな子欲しいーー!!!
彼女、たった3歳だけど、かまってくれる人と集中してる人をちゃんと見極めているみたいでした。
パソコンで作業している人や、ゲームしてる人、本を読んでる人。
そんな人には遠慮しているみたい。
私はまなちゃんと遊びたくて仕方ない人なので、まなちゃんも存分に遊んでくれます。
だっこしても、全然嫌がらない。
私の子供を膝の上に乗せて本を読むという夢もこの時に叶ったのでした。
だいごろはそのとき大好きなウイイレに夢中で写真撮ってくれず。ちくしょう!笑
(ウイイレについてはこちら▶︎エチオピアで国際サッカーゲーム対決!!、地獄からの脱出 × ヒッチ仲間との祝杯 × バースデーパーティー)
子供と遊ぶのが苦手なだいごろも、「まなちゃん、気に入った!」
ほら、このとおり。まなちゃんの笑顔がたまらん!!
写真はアナと雪の女王を見ているまなちゃん。テレビを見るときは真剣です。
アナと雪の女王でハッピーエンディングになった瞬間を見て、嬉しそうに「キャハハ、見てみて!」と笑って、ほんとかわいい!
エンドロールまで、文字通りかじり付いて見ていました。
そして夜は…
らぱちょの旦那さん、わゆうさんが経営するレストラン「菜の花」で日本食!!
なんと宿の一階が日本食レストランになっているんです!
焼き鳥の香りが漂っています。
地元の人もたくさん食べにきていました。地元でも人気のお店みたいです。
頼んだのは焼き鳥丼と唐揚げ。
臭いをかいだだけで笑いが止まらないだいごろ。
あー、うまい!
あーーー、しあわせ!!!だいごろの顔は正直です。笑
これが、外国で食べてるとはとてもとても思えないほどのクオリティ。
ラパスの日本食堂けんちゃんで食べたのよりも美味しかったよ。
宿泊客はごはんおかわり1回無料なのもお腹をすかせた旅人には嬉しい。
あまりに美味しかったので、結構高いのに誘惑に勝てず次の日も食べてしまいました。
二回目はカツ丼と唐揚げ。
朝ごはんには前夜にレストランで残ったものをもらえることも!
早い者勝ちです。これは賄いのパラグアイの家庭料理の残りです。
雰囲気も温かくて、たった2泊だけど一家の一員になったような気持ちになりました。
この宿が、私の中の好きな宿ランキング堂々の現段階1位!!
どんなにプール付きの小綺麗なバックパッカー宿や設備の整ったいい香りのする高級ホテルよりも、家族の温もりがある宿がいい。
帰国後のことが真っ白な私たちは、「こうやって生活して行くのはどう?」「私が宿で、だいごろがレストランで、らぱちょと同じようにやっていけると思う?」「子供とずっと一緒にいれる仕事っていいなぁ。」「でも365日プライバシーがほとんどないのは大変そう。」
とか、二人でやんややんや妄想するのでした。
らぱちょを離れた後、数週間まなちゃんシックなっていたのはここだけのお話。笑
あー、もっとゆっくりしたかったなぁーー!!
kicco
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