この旅3回目(!)のブラジルビザ取得@エンカルナシオン。これまでの苦労は一体…。
18/MAR/2015 from Asunción to Yguazú via Encarnación
*アップロード時の手違いで後半の文章が消えてしまっていたので、内容を追加して再アップロードしました。
アスンシオンとらぱちょに別れを告げ、次に僕たちが目指すのはパラグアイ東部にあるイグアスという街。
でもその前に、僕たちは重大な事を忘れていました。
それはブラジルビザ!
僕たちはこの後もう一度アフリカに戻るためのフライトがサンパウロ発なので、ブラジルに入国しないといけません。そしてブラジルは南米で唯一ビザが必要な国なのです。
しかもブラジルのビザは取得がめんどくさい事で有名。
かく言う僕たちも今回の旅でブラジルに入国するのは3度目で、以前にビザを取った時も散々苦労しました。
日本で取ろうとした時はきっこがわざわざ新幹線で名古屋まで行ったのにビザ取得を拒否され…
エクアドルのキトでビザを取った時は書類作りに苦労し…
(▶︎ブラジルビザ取得への道 〜キトで簡単取得〜)
ナミビアで取った時なんて日本人がこれまでに取った情報が全くなくて、時間もなくて、
無事ビザを貰えた時は嬉しくて涙が出ました…。
(▶︎私たちにビザをください!!「世界ぽろり旅」最大のピンチ…。)
そんな大変なブラジルビザの事を、この後すぐにブラジルに行くというのに二人とも忘れてました…。
気付いた時はかなり焦ったけど、今回は大丈夫。
なんてったって僕たちがいたパラグアイにはエンカルナシオンというブラジルビザ取得の聖地があるのですから。
という事で、予定を変更してイグアスに行く前にエンカルナシオンに寄り道です。
感動のブラジルビザ即日発行!!
快適だったらぱちょを深夜に出発し、夜行バスで到着したエンカルナシオンのバスターミナル。
バスを降りると外は真っ暗。
まだ朝の6時前です。
大使館が開く8時までバスターミナルのベンチで二度寝しながら待ちます。
まだ朝早いのに陽気なパラグアイ人にたくさん話しかけられました。
夜が明けたら8時前に大使館へ。
なんとバスターミナルから歩いて3分という奇跡的なロケーションにあります!
しかも驚くべき事に、申請書類はパスポートと写真とクレジットカードだけ。(ビザ申請サイトでの登録は必要)
他の国で申請した時は、やれ残高証明だの、出国の航空券だの、学校・会社の在籍照明だの大変だったから、こんな奇跡のような条件はにわかには信じられません。
あとはビザの手数料(150,000グアラニー:約3,500円)を払って発行まで大使館の中で待たせてもらいます。
大使館の建物は綺麗だし、水も自由に飲めるし、そしてなんと無料でWi-Fiまで使える!!
こんなミラクルな大使館は世界広しと言えどそう多くはないと思う。多分。
しかも待ち時間はたったの1時間ぽっち。即日発行!!
他の場所で申請したら、早くても2日、通常は1週間以上かかります。
そんなブラジルビザが即日もらえた!!奇跡!!(全員即日もらるけど。)
いやぁ今日は奇跡がよく起こる。笑
これまで何度も何度も苦労させられたブラジルビザ。
まさかこんな簡単な手続きで、しかもたったの1時間で即日発行されるなんて。
ビザがもらえたのはもちろん嬉しいんだけど、今までの苦労が無駄だったよう気もしてきてなんか複雑。
「いままでの苦労は一体何だったんだ!」と二人で何度もつぶやきながら大使館を後にしました。
そしてイグアスへ。ここは…、日本??
「イグアス?」
大使館からバスターミナルに戻る途中にイグアス行きのバスの客引きに声をかけられました。
話を聞いてみると、事前に調べていた金額と同じだったのでちょっと値切ってから買いました。
出発が5分後と言われたので、急いで売店で朝ご飯を買ってバスに乗り込みます。
バスの運転手にチケットを見せるときに、「Queremos bajar en Yguazú (イグアスで降りたい。)」と言おうとしたら、僕が「Queremos bajar」まで言った所で「キロメトロ30。イグアス。はいはい(日本語)」と言われてビックリしました。
キロメトロ30はイグアスへ行く途中の乗り換え地点。
多分ここでブラジルビザを取ってからイグアスに日本人がわんさかいるから見ただけで分かるんだろうけど…。
それでも日本語で帰ってくる所がすごい。感動。笑
バスに乗って一眠りしていたら起こされたので降りてみると、そこがキロメトロ30でした。
何もない分岐点だけど、降りるやいなやおじさんが声をかけて来ました。
「イグアス?キロメトロ41?こっちこっち。」って。日本語で!
「ここに座って待って。」
何もない木陰にあったベンチに座ります。
”ここにバスが来るの?キロメトロ41だよね?”とスペイン語で再確認すると、「大丈夫。大丈夫。」と日本語で返事。
見た目は完全にパラグアイ人なのに…、なんか頭がおかしくなりそう。笑
しばらく待つとぼろぼろのローカルバスがやって来たので乗り込みます。
乗客にはちょっと日本人っぽい顔つきの少年がいて、携帯で日本語を話していました。
そしてバスはどこまでもつづく大豆畑の横を走り抜け、
イグアスのあるキロメトロ41に到着しました。
さっきのキロメトロ30もそうだったけど、地面の鮮やかな赤土がかなり印象的。
そんな赤土を興味津々で踏みしめながら、バスを降りた所から10分ぐらい歩くと、お目当ての宿が見えて来ました。
門が閉まっていたのでキョロキョロしていると、中から奥さんが出て来ました。
「ここここ!入って入って!」
全く違和感のない日本語。
まるで日本の家に入ったような不思議な感覚。
そう。
僕たちがやってきたイグアスというこの街は、パラグアイにある日本だったのです。
つづく
daigoro
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