私たちにビザをください!!「世界ぽろり旅」最大のピンチ…。
23/NOV/2014 from Livingstone to Windhoek
今日僕たちが向かうのはナミビアの首都ウイントフーク。
エジプトから始まった私たちの東アフリカ縦断の旅ですが、以前二人で行った事のある南アフリカは今回は見送る事になったので、このナミビアが最後の国です。
アフリカ縦断最後の国、ナミビアへ。
今日は昼過ぎにリビングストンのパスターミナルへ。
宿で朝からパスタを作ったりしてのんびりしていたので、出発ギリギリでした。
久しぶりに走りました。。
使ったのは南アフリカ共和国のIntercape社のバス。
お値段は高めですが、快適なのと遅れが少ないという噂で選びました。
南米までのフライトが迫っているので、少しの遅れが命取り。お金で安心を買いました。
これまでさんざん安いバスばっかり乗ってたしご褒美だと思って、ザンビア以降は散財気味です。。
南アフリカのバスは後ろに荷物用の荷台を牽引するのが特徴的。
まるで「うちの国は他と違って道路が綺麗に舗装されているんだ。」と主張しているかのようです。笑
リビングストンを出ると、すぐに広い草原の中にポツポツと木の家がある景色に変わりました。
他のアフリカ諸国と比べて街並が整備されていると感じたザンビアですが、主要都市を一歩出るとやはり手つかずの状態です。
走りはじめて二時間ぐらいでナミビアとの国境へ到着。
ナミビア側での荷物チェックに時間がかかったけど、一時間ぐらいで通過。
バスが15分ぐらい停車するらしいので、ATMでナミビアドルを入手し、昼ごはんを買いました。
国境を越えたばかりの首都からはかなり離れた場所にあるにもかかわらず、きれいに整備されています。
ナミビアの紙幣は全て鹿系の草食動物がモチーフになっています。
「他の国はライオンやらバッファローやら派手な動物ばかり使ってるのに、ナミビアだけ全部鹿って渋すぎる!」と二人とも大はしゃぎ。お気に入りです。笑
国境を越えたバスは国立公園の中を走ります。
ちなみにバスが走っている道はナミビアだけど、道の右側はアンゴラ、左側はボツワナという奇妙な空間です。
さらに余談ですが、ここの近くにザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビアの国境が接する、4国間国境があります。国境好きの方は是非どうぞ。笑
(ちなみに私たちが今回の旅で訪れた、ペルー・コロンビア・ブラジルの3国間国境もオススメです。)
車内ではジュースやコーヒーを買える。
綺麗なモニターで映画三昧。
あー快適だぁ!最高だなぁ!笑
夜十時半にはガソリンスタンドで20分の夕食休憩。
と言っても食べ物はハンバーガーぐらいしかなくて70ナミビアドルもした。(700円ぐらい)
ナミビアでもザンビアに引き続き物価高に苦しめられそうです…。
そして二人が爆睡している間にバスはどんどん進み、次の日の朝七時ごろに無事ウイントフークのバスターミナルに到着しました。
ナミビアの首都ウイントフーク
僕たちは”ある重大な任務”のために、ウイントフークの街に1週間も滞在しました。
そんなナミビアの首都ウイントフークは、アフリカとは思えないほど綺麗に整備され洗練された街並。
ザンビアもすごいと思ったけどこの国はそれ以上で、もはやどの国にいるのか分からなくなります。
ヨーロッパって言われても何の違和感もないほど。
ここに来るまではこんなに発展しているとは思ってもみなかったなぁ。
到着してウイントフークの街を歩いてみると気付く事がたくさん。
まず英語が流暢な人がすごく多い。
ウイントフークにいる分には言葉の障害はほとんどありません。
でも、すごく人が冷たく感じます。こんな国は初めてかも。
宿の人もホントに些細なことで大声で怒鳴って巻くしたててくるし、スーパーのお姉さんも舌打ちして睨んでくる。ナミビアに入って数日してようやく愛想のいい人に出会ったと思ったら、チップ狙いだったりして、本当に人に関してはいい思い出がありません。。。
アジア人差別なのか誰に対しても同じなのか分からないけど、ウイントフークでは信じられないぐらい冷たくあしらわれる日々でした…。
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ナミビアにはエチオピアやケニアと同じく民族の人たちが暮らしていると聞いていたのですが、首都ウィントフークにも出稼ぎにやって来ていました。
上半身裸のヒンバ族や変な帽子を被ったヘレロ族。
この後に彼らの住む地方都市を訪れるのでそこで詳しく書こうと思います。
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あとナミビアの人たちの言葉はめちゃくちゃ独特!
話してる途中に、舌をカラッと鳴らしたり、奥歯でクチャって音を立てたり、舌打ちしたり。
喋りながらボイスパーカッションをしているような不思議な喋り方。
最初はどこでその変な音が鳴ってるのか分からなくて、かなり戸惑いました。
ガムでも噛みながら話しているのかと思った。衝撃でした!
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クリスマスシーズン真っ盛りのナミビアには緑色のサンタがいました。
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それと、ザンビアからウイントフークに来るまでに集落をほとんど見かけなかったので気になって調べてみたら、ナミビアの人口密度の世界ランキングはなんと下から二番目でした。(最下位は確かモンゴル)
そしてこの人口密度の低さはこれから始まるレンタカー旅で見せつけられる事になります。
ウイントフークはそのレンタカー旅の計画と準備、そして”とある重大任務”で大忙し。
睡眠時間も削らなければならないほど多忙な日々でした…。
運命のブラジルビザ
そして、僕たちのウイントフーク滞在中の一番の大仕事がブラジルビザ取得!!
このあと僕たちはここナミビアからブラジルのサンパウロへ抜ける予定。
そしてフライトはもう押さえてしまっているけど、ビザは未取得。
しかもヨハネスブルグ・サンパウロ間は往復で取っているので、もしビザが降りないと旅の続行が危ぶまれるほどの大損害です。(何でそこ往復?!!というツッコミは置いといて。)
なので、このブラジルビザが取れるかどうかに僕たちの旅の命運がかかっています。
とは言え、ナミビアでブラジルのビザを取る人なんてほとんどいないので、ネットで調べてみても日本語サイト、英語サイト共に情報はほぼ皆無。
右も左も分からないまま、とにかくウイントフークに着くや否やブラジル大使館へ直行しました。
そもそもブラジルのビザは審査が厳しい事で旅人の間では有名です。(パラグアイ国境等での申請は除く)
ブラジルには5月にワールドカップで行っているので今年2回目のブラジルビザ取得ですが、その時も苦労しました。(日本国内での取得に失敗し、最終的にエクアドルのキトで取得。)
ナミビアのビザ申請は、以前のエクアドルで申請したときよりもさらに面倒です。
警察に行って指紋を取らないとだめだったり、事前にアポを取らないとビザ申請させてもらえなかったり、書類も余分に要求されたり。
これが大変だった…。
さらに、事前に大使館の人からもらった説明書きには、申請書類を提出してから内容の確認とビザの発行には最低5営業日必要と書いてあります。
でも資料を出す時点で既に私たちのサンパウロへのフライトの一週間前。
つまりちょうど5営業日しか残っていません…。
ちょうど5営業日あるなら間に合うじゃん!と思うかも知れませんが、アフリカでのビザ申請なんて大使館の人のさじ加減次第。
ちょっとでも変な方向に話が転んだり、職員の人の機嫌を損ねたりしたらそれでゲームオーバー。
ただでさえ審査が厳しい国のビザの申請なのに時間が全くない。
しかも他の旅行者がビザを取得したという前例が、インターネットで調べた限りないという絶望的な状況だったのです。
僕たちは2日間かけて入念に書類を準備しました。
警察に行って「私は善良な旅行者です」という書類も作ってもらったり大変だった。
そしてブラジル大使館へ書類を提出に。
閑静な住宅街にあるオフィスに、持っている中で一番きれいな服を着て、満面の笑みで乗り込みました。
「世界ぽろり旅」の大一番!
この日はこの旅で一番緊張したなぁ…。思い出しただけでもお腹が痛くなる。笑
大使館の職員と面会すると、書類はほとんどノーチェックで受け取ってもらえましたが、「ビザができるまでに最低でも5営業日はかかるわよ!」と念を押され、「問題があれば電話かメールで連絡する。」と言われました。
後はウイントフークでじっとしてビザの発行を待つだけ!
と行きたい所なのですが、そのビザ待ちの一週間で ”ナミビア一周レンタカーの旅” に出かけるという無謀な計画を立ててしまいました。汗
大使館から電話がかかって来た時点で即終了。ウイントフークへ強制送還という過酷なルール。
ナミビアはレンタカー代が高いので5、6人でシェアするのが基本なのですが、私たちのアホなゲームに他人を巻き込む訳にはいかず、泣く泣く二人で行くことにしました。
そして一週間後。
結果的に大使館から電話がかかって来たのはレンタカー旅の最終日。
しかも「ビザが出来たので取りに来て下さい。」と言われ、二人して涙を流しながら喜びました。いやホントに!笑
このナミビアでのブラジルビザ取得の詳細については、需要が全然なさそうなので帰国後にゆっくり書こうと思いますが、お急ぎの方はコメント欄からご連絡ください。
そしてビザ申請がどうなるか分からないという危険な状況で強行したレンタカー旅は、素晴らしすぎて涙の連続。最高のナミビア滞在となりました◎
という事で、次回からはナミビアをぐるっと巡るレンタカー旅の始まりです!!
今日も最後まで読んでくれてありがとうございます!
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出発地:リビングストン
目的地:ウイントフーク
移動日:2014/11/23
運賃:1120ナミビアドル
バス会社:Intercape社 一列4席のバスたいして広くない
出発時刻:10:00
所要時間:21時間
daigoro
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