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31/MAY/2014 in Leticia

今日はコロンビアの首都ボゴタからアマゾンへの玄関口、レティシア(Leticia)を目指します。
レティシアはペルー、ブラジル、コロンビアの3国間国境にある街です。

ボゴタのエルドラド空港でチェックイン待ちをしていると、サッカーコロンビア代表のユニホームを来た人がびっくりする程たくさん!
開幕までまだ2週間近くあるのに凄い気合いの入りようです。
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離陸してから数時間。
機内からブロッコリーみたいなアマゾンの木々が360度見えていてびっくり。
アジアでも似たような景色は見た事がありますが、ここまで木々でびっしり埋め尽くされている景色を見るのは生まれて初めて!
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衝撃的です!あまりのスケールに身震いしました!
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そして空港について飛行機から出ると、ムワっとした熱帯の空気が体にへばりついてくる。
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空港のバゲッジクレーム通り抜けると、男性が英語で話しかけてきました。
名前はジョージ。

「空港や主要な観光地にいる英語が流暢な人には要注意」という旅のセオリーから警戒しながらも、必要な情報を入手すべくいろいろ聞き出しました。

まずは、この町からブラジルのマナウスまでのフェリーについて。
船があるのは間違いなさそうですが、週に2〜3回しかなく、曜日は不確か。
現地で聞くしかないと思っていました。

「船は水・土の2回しかなくて、今日(土曜)の便はもう出たよ。」とジョージ。
 

次に、出入国手続きについて。
レティシアはペルー、ブラジル、コロンビアの3国間国境にある街で、レティシアはブラジル側のタバチンガ(Tabatinga)と合わせて一つの街のようになっていて自由に行き来できます。

この3国間国境は何ともゆるゆるで、出入国スタンプをもらわずに出入りし放題。
コロンビア側レティシアと、ブラジル側タバティンガは道路でそのままつながっているし、ペルーにも河を自由に渡って行き来できます。
でも、ブラジルを出国する時に入国スタンプをもらっていないとめんどくさいことになるのは明らか。

「コロンビアの出国スタンプは、この空港でもらえるし、ブラジルの入国スタンプを押してもらえる場所へは後で連れて行ってあげるよ。」とジョージ。

絶対必要な手続きなので、ひとまず空港でコロンビア側に出国スタンプを押してもらいました。
 

そして、今日泊まる宿について。
「僕の友達の宿があるから、連れて行ってあげるよ。」とジョージ。
この辺になるとだいぶ警戒しはじめます。

まあ見るだけ見て、気に入らなければ断ればいい。
連れて行かれた宿は、2人一泊40,000ペソ(≒2,200円)。
Wi-fi有り、共有スペース有り、7人部屋のドミだけど、今晩は私たち2人だけ。
まあまあなクオリティ。
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でも用心深い私たちは、その他の宿も難件か歩いて見てきて、最終的に最初の宿に泊まることに決めました。
 

そして、最後にアマゾンツアーのこと。
動物好きの私は、キトにいたときからアマゾンツアーに憧れを抱いていました。
そして、ここレティシアでもアマゾンツアーができると知っていたので、フェリーが出るまで3日かかると分かったときに、アマゾンツアーに行くと半ば決めていたのでした。

「明日発のツアーは、既に1人参加が決まっていて、君たちが参加するなら安く提供できると思う。」とジョージ。
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ちょっとお金をおろしてくる、と言って、ジョージから離れた私たちは、近所のツアー会社に相場を確認することに。

すると、近くで見つけた安宿が主催していたツアーは、なんと2泊3日で一人736,000ペソ(≒40,000円)と高額。
あの手この手で値切ってみましたが、安くしてくれる様子はありません。
しかも、内容が伝統的な民族の家に行って、踊りを見たり、ZIP LINEでアマゾンを通り抜けたり、と、ツーリスティックな感じであまり魅力を感じられない。
うーん、高すぎる。
 

宿に戻ると、ジョージがツアーガイドのミゲルを連れて来ていました。
今回のツアーに参加するのは一人がオーストラリア人で、英語をしゃべれるミゲルがガイドするとのこと。

ミゲルのツアーは、ペルー側とブラジル側の自然を感じる旅。
コロンビア側は整備された宿泊施設が多いらしいですが、彼のツアーでは現地の人の家に泊まり、ナマケモノを探したり、ピラニアを釣って食べたり(ちなみに、最初に聞いたツアーでもピラニアを釣るけど、ピラニアを食べないと言っていました)、夜にはワニを探したり、という内容。

「値段は、普段は600,000ペソ(≒33,000円)だけど、特別に500,000ペソ(≒28,000円)にしてあげる。」と、ミゲル。

さっきのツアーと比べるとずっと安いし魅力的。

「What is your price?」とミゲル。

昼ごはんも食べずに重たいバックパックを持って宿を探して、疲れ果てた頭で考える私とだいごろ。
さっきのツアーは4万円って言ってたし2万円ぐらいなら参加するかな。
「一人360,000ペソ(≒20,000円)」と私。

ミゲルは少し考えて「分かった。」と言って交渉成立。

でも後になって考え直すと、既に1人参加することが決まっててあとは私たちが参加すれば利益がそのまま増えるだけ。食費なんてたかが知れてる。
ガソリン代、人件費は変わらない。
半額ぐらいでも参加できた。たぶん。
値段交渉の基本は、相手の言い値の半額以下からスタートする。
なんで高額交渉のときにうまくできないんだろう。
へこみすぎてしばらく立ち直れない私。

だいごろも少しへこんでいたようですが、
「Deal is a deal。2人とも完全に疲れ切っていて他のツアーを探す元気も無かったし、W杯までの行程を考えるとスケジュールも内容も完璧すぎるツアー。仕方ない。」
と言っていて、それを聞いた私も何とか気持ちの整理が付いてきました。
 

同じ失敗を繰り返さない為に、今回の敗因をまとめておこう。
① 疲れてたこと
② 直前に聞いたツアーの値段が高すぎたこと
③ キトでツアー参加したら、一人2万円だったこと
④ なんかいい人そうだったこと

次回からは少なくとも言い値の半額を目指して交渉する。
これを徹底しよう。


アマゾンツアー行きが決まると、ジョージがフェリーの予約をしてくれると言い出しました。
今から自分たちで予約しに行くからいい、と言うと、
「もうチケット売場は閉まってるし、ツアーから帰ってからだと満席かもしれない。予約しておいてあげるよ。」とジョージ。

大金を委ねて、そのままネコババされそうで心配。
しばらく悩んだけど、このフェリーに乗れないとマナウスから予約してある飛行機に乗ることはできない。
すなわちW杯に行けないことを意味する。
仕方なくこの怪しげな男を信用することにした。


それから、今日の最後の任務。
ブラジルの入国スタンプ。

「ブラジルのスタンプは今日中にもらわないとだめだから、タクシー(と言ってもトゥクトゥクみたいな乗り物)に乗って行ってきて。」

と言うと、近くにいたトゥクトゥクを止めて、指示を出すと、
「このお金は払っておくから。」と言って本当に払ってくれた。

ブラジル国境は、宿から徒歩500mのところ。
歩いて簡単に行き来できます。

国境近くの交差点には三か国の国旗の色にペイントされたベンチが。
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警察署でスタンプを押してもらって、3分で無事入国手続き完了。
なんて簡単!
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ちなみにブラジルのトゥクトゥクにはシートベルトがついていました!!
いままでかなりの国でトゥクトゥク的な乗り物に乗りましたが、シートベルトが付いていたのはブラジルが初めてです。さすが!
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街に戻るとすっかり夜。

レティシアの街はボゴタと違って夜に出歩いても全然大丈夫。
そこらじゅうにある屋台といい、熱帯の空気といいほんとにアジアみたいです!
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夕食はスープとライスと肉と豆にジュース付きで7000ペソ(≒¥350)。
スープとジュースが美味しかった!
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それにしても、やっぱりアマゾンツアーは高すぎる気がして来た。
普段だったら、交渉のときは相手が渋るぐらい低い金額を言うのに。
あー、もう今度からは疲れてるときに高額の交渉は絶対しない!!

向こうはフェアな取引して、双方が納得の価格に落ち着いたはずなのに、腑に落ちない私。。
悲しい。悔しい。そしてお金使いすぎて今後が心配。

でも、想定していた最高のスケジュールで、良さそうなツアーに巡り合えた幸運を祝おう。
(と、頭で分かっていながらも、何日も引きずってしまった。だいごろと違って私は切り替えが下手だー!)

ともあれ、明日からアマゾンツアースタートです。

帰ってから、フェリー代金をネコババされていないことを祈る…



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