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10~14/DEC/2014 in Montevideo and Colonia del Sacramento

アフリカ大陸を後にし、私たちがヨハネスブルグから飛んできたのは南米最大の都市サンパウロ。

久々のブラジルの空気が懐かしい。

やっぱり南米は人が優しい。店員さんも宿の人も街行く人もみんな愛想がいい。
ナミビアとは全然違う温かい対応に心がじーんとしました。

サンパウロには南米旅のスケジュールを立てるために数日間過ごしましたが、ここにはまたアフリカへ飛ぶ時に戻って来るので後日詳しく書こうと思います◎
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この旅2度目の南米大陸。サンパウロからモンテビデオへの大移動。

さて、サンパウロで頭を悩ませながら計画を立て、私たちの最初の訪問国に決まったのはウルグアイ!

サンパウロの綺麗過ぎるバスターミナルから出発です!
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サンパウロからモンテビデオへは50時間の大移動。
トゥバランとポルトアレグレという2つの街でバスを乗り換えて、合計3本のバスを乗り継ぎます。
 

アフリカとは全然違う綺麗なバス。
特にブラジルとモンテビデオの国境を越えるバスは感動ものでした!

EGA社のバス。中にはいると車自体もこれまで南米で乗ったどのバスよりも新しくてきれい。
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各座席にテレビのボリューム調整のダイヤルがあったのは初めてだし、気が利くキャビンアテンダントがいるし、ブランケットやクッションも配られるし、座席はふわふわ、温かい食事とドリンクもついているし、トイレは飛行機みたいでちゃんと水が出るし、ちょっと遅いけどWi-Fiまで使えるという充実っぷり。

これがバスで出されたごはん。温かくてびっくり!見た目よりは美味しかったです。
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アフリカのバスとのあまりのギャップに感動が止まりません!
(だいごろはギャップが凄すぎて目眩がすると言っていました。笑)
 

そしてこのバスのサービスの中で一番驚いたのは出入国手続き。

国境を越えるために夜中に起こされると思っていたのに、気づいたら朝の8時。

軽食が配られ始めて目が覚めました。

え、まだブラジル?

でも地図を確認したらとっくにウルグアイ。

まさかの代理出入国!
本人以外が手続きできる国なんて初めて!そんなんでいいのかな?笑

あとで、スタンプがきっちり押されたパスポートが返却されました。
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でも、そんな南米のバスも油断大敵。
乗り継ぎのために5時間ぐらい余裕を持ってチケットを買っていたのに、バスが遅れに遅れ無事乗り継げるかどうかひやひやしました。

危うく二人で350USドルをドブに捨てるところでした。
何とか間に合ってよかった…。
 

牛肉の国ウルグアイの首都はこんなところ!

サンパウロからの大移動を終え、モンテビデオに到着しました。

美しくて落ち着いた街並。
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治安もすごく良さそうです。
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そんなモンテビデオの街はクリスマスシーズン。
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ツリーにぶら下がっているのは…

牛です!!笑
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そう言えば、バスの車窓からも放牧されてる牛がたくさん見えていました。
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肉を運んでいる人もたくさん見かけました。
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そう。実はウルグアイは牛肉の国。
 

「アサド(肉の炭火焼)を食べないとウルグアイに来たことにならないよ!」

と宿のお父さんに言われたので、早速アサドを食べに行ってみました。
 

街の市場へ行くと、市場というよりはアサドレストランの集まりでした。
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じゅーじゅー!
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ここで食べると一人2000円ぐらいはしちゃうので、市場から少し離れた所にあるレストランでアサドとチョリソー(太いウインナーみたいなやつ)とビールを注文。
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美味しそう!

そして一口食べた後のだいごろの表情がこれ!笑
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めちゃくちゃ美味しいー!!
柔らかくて香ばしいお肉!

こんな美味しい肉を食べたのはいつぶりだろう?!感動!!

おこぼれをもらった猫も満足そうに寝ていました。笑
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マテマテマテ。どこを見渡してもマテ茶だらけ!マテを愛して止まないウルグアイの人々。

そしてウルグアイの街を歩くとビックリするほどよく目にするのがこの光景。

カップにストローみたいなのをさして、何かを飲んでいる人々。
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なにやらお湯を入れて飲んでいるようです。
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街ですれ違う人々も、老若男女問わずみんな小さなカップと水筒を抱えています。
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それだけで両手が塞がるからどう考えても邪魔なのに、みんな持っています!
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一体これは何!??

最初はなんのこっちゃ分かりませんでしたが、実はこれがウルグアイの人たちのソウルドリンク、マテ茶です。
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街の露店にもこの通り。
マテ茶用品がずらりと並びます。
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このストローみたいなのが、スプーンとストローと茶こしを兼ねた道具になっていて、これを吸って飲みます。
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マテ茶はビタミンや食物繊維が豊富に含まれていて、ウルグアイの人々は健康に良いし美味しいからと毎日欠かさず飲んでいるそうです。
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壁に絵を描いていた路上アーティストの作業のお供にも、
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マテ茶が置いてありました!
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”作品一つ書くのにどれくらいかかるの?”

と聞くと、「1時間もあれば余裕さ!」と言っていたので数時間後に戻って来ると、ほんとに完成していました!

これもマテ茶の力!?
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でもいくら健康に良いからって、わざわざマテセットを抱えて歩くのはめんどくさそうだなぁと思っていました。

両手が塞がって歩きにくいし、1リットルぐらいしかお湯が入らないから飲み終わったら邪魔だし…。

二人とも驚きながら街ゆく人々を眺め、理解に苦しんでいました。
 

でもこの1ヶ月後のだいごろがこれ。

マテ茶ボトル持って歩いてる〜!!笑
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もちろん私も毎日マテ茶を持ち歩く日々。

ウルグアイとアルゼンチンを旅しているうちに、二人とも完全にマテ茶文化に染まってしまいました。笑

そんな恐ろしいほどのマテ茶の魅力。

なんで私たちがこんな風になってしまったのかは今後のブログでじわじわと明らかになりますのでお楽しみに!笑
 

モンテビデオの宿で卓球大会

私たちが滞在していたモンテビデオの宿には卓球台があって、夜にはみんなで遅くまで遊んでいました。

遊び相手は宿の娘さんのルシアとアグスティナ。

人懐っこい二人と毎日卓球バトル。
卓球に真剣な姿が可愛らしいです。
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卓球をしていた時にお母さんが買ってきたクリスマスツリーにご機嫌のアグスティナ。
今日から飾り付けが始まります。
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他にも近所のおじさんとかが卓球をしに来ていて、みんなスペイン語しか話せないけどとってもフレンドリー。

私たちも世界旅行の最初の3ヶ月で覚えたスペイン語の単語や、辞書を駆使してたくさんお話しました。
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私たちが卓球している最中も、周りの大人たちはみんなマテを飲んでいたので、”私たちもマテ茶を飲んでみたい!”、というと宿泊客のルーカスがマテを淹れてくれました。
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飲んでみるとめちゃくちゃ濃くて苦い!!でもめちゃ美味しい!
濃い目の緑茶みたいな感じです。
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マテ茶は私たちが次に向かうアルゼンチンや、ルーカスの出身地のパラグアイでもたくさん飲まれているそうです。

しかも、パラグアイでは”テレレ”と呼ばれる冷たいマテ茶が主流だそうで、それもすごく楽しみです♪♪

 

ウルグアイの国会議事堂へ

宿で卓球をしている時に「モンテビデオは国会議事堂が綺麗!」と聞いたので、散歩がてら行ってみました。
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中に入ると、色とりどりの大理石!!
全てウルグアイ産だそうです。
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32種類もの大理石を使い分けているんだそう。すごく綺麗です。
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建物はイタリアの建築家が設計したもので、ステンドグラスはイタリア産。

そんな美しい建物の中で、様々な議論が繰り広げられてます。
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これは図書館。
公共の図書館で、登録すれば誰でも本を借りることができるそうです。
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ちなみに、ウルグアイの大統領のムヒカ氏が凄く変わり者で素晴らしい方なので、気になる方は調べてみて下さい。

特にリオ会議でのスピーチは必見です!

会議の日本語訳を転載しておきますので是非読んでみて下さい。

ムヒカ大統領のリオ会議スピーチ: (訳:打村明)

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会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。

ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。

しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?

なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?

マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。

私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?

このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?

このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。

現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。

ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。

このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

昔の賢明な方々、エピクロス、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。

国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。

根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。

私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。

私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。

そして自分にこんな質問を投げかけます:これが人類の運命なのか?私の言っていることはとてもシンプルなものですよ:発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。

幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。

ありがとうございました。

引用元

 

第1回ワールドカップが開催されたスタジアムへ!

さて、話は変わってサッカーの話題。

モンテビデオにある”センテナリオ・スタジアム”は第1回サッカーワールドカップが開催された場所。

ウルグアイは第一回サッカーワールドカップの優勝国でもあります。

そんなサッカーファンの聖地とも言えるこの場所に、サッカー大好きのだいごろに連れられて行って来ました。
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これがそのスタジアムです。
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残念ながら今はオフシーズンで試合はしていませんでしたが、だいごろはここに来れただけでこんなに嬉しそうです。笑
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このスタジアム。年期が入っているだけにかなりボロいですが今でも使われているそうです。

ベンチもぼろぼろで壊れているし、ブラジルでワールドカップを見た最新のスタジアムとはえらい違いです。
 

でも、初代ワールドカップを思い浮かべてだいごろはずっと感慨深そうでした。
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おしゃれな街、コロニア・デル・サクラメント

ウルグアイ滞在中にはこんなところにも行ってきました。
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コロニア・デル・サクラメントというこぢんまりとした可愛い街。
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レトロな車と建築。
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街のシンボルの灯台。
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この街はかつてポルトガルとスペインが領土争いを繰り返した結果、両国の文化が残った場所。

ユネスコの世界遺産にも登録されていますが、観光客が少なかったのでゆったりとした時間を過ごす事ができました。
 

ラプラタ川を渡ってブエノスアイレスへ

コロニア・デル・サクラメントとブエノスアイレスの間にはラプラタ川が流れていて、二つの都市の間は船でたったの1時間。

数日間という短いウルグアイ滞在でしたが、ここコロニア・デル・サクラメントから、次の目的地ブエノスアイレスへ向かいます。

フェリーのチケットは窓口で買うと1300ペソ(約6500円)と言われたけど、ネットで買うと617ペソ(約3100円)。
ネット上には今日のチケットは完売と表示されていたけど、何回か粘っているうちに奇跡的に買うことができました。
 

出入国手続きはフェリーターミナル内で。
ここ一カ所でウルグアイの出国とアルゼンチンの入国がまとめて出来るようになっていて楽チンです。

船に乗り込むと免税店がありました。
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そしてフェリーに乗り込んでうたた寝していると、高層ビル群が建ち並ぶブエノスアイレスの街並が見えてきました。
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という事で、次回からは1ヶ月以上に及ぶ、笑いあり・涙ありの怒濤のアルゼンチン編です!お楽しみに!


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〜移動情報1〜
サンパウロ(São Paulo)からモンテビデオ(Montevideo)まで
移動日:2014/12/10〜2014/12/12

1.サンパウロからトゥバラン Tubarão へ
発車時刻:20:00
所要時間:14時間
バス会社:Eucatur社

2.トゥバランからポルトアレグレまで
発車時刻:9:40, 12:35, 他は忘れましたが一日4本ほどありました。
所要時間:7時間
バス会社:Eucatur社
運賃:160レアル(1+2合わせた値段)
メモ:
同社はサンパウロからポルトアレグレまで直通バスも出している。直通に乗ると一人180レアル。

3.ポルトアレグレからモンテビデオまで
発車時刻:22:00
所要時間:12時間
バス会社:Ega社
運賃:177.7レアル
メモ:
食事付きです。

〜移動情報2〜
モンテビデオ(Montevideo)からコロニア・デル・サクラメント(Colonia del Sacrament)へ
移動日:2014/12/14
バス会社:COT社
運賃:294ウルグアイペソ
発車時刻:1時間おきぐらい。一日10本ぐらい
所要時間:2時間半



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