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07/APR/2014 in Gondar

ゴンダール滞在中のある日。

街でファーシルと出会いレストランで一緒にビールを飲んだ後、彼が私たちの宿まで見送ってくれた時に「ここの隣の部屋でゲームをしない?」と言ってきました。

ゲーム?
途上国でゲームと言えばよくあるカードゲーム詐欺しか思いつかなかったので、”今日はいいや。遠慮しとく。”と答えると、「見るだけでも良いから、すぐそこだから」と言います。

ファーシルはここまで親切すぎるし、そう言われると逆に疑ってしまうのですが、少しだけ見に行く事にしました。
 


連れて行かれたのは泊まっていた部屋から階段を挟んですぐ隣の部屋でしたが、中に入るとびっくり!!

そこにはテレビが沢山並んでいて、テレビゲームで遊ぶ若者がいっぱい!
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ちいさな子供たちも遊んでいます。
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そして驚きながら近くまで行って見てみると、プレイステーションでサッカーゲームをしているではありませんか。

しかもプレイしていたのは日本のサッカーゲーム。
コナミが制作していて日本でも人気のウイニングイレブン。
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へーこんなところでゲームしてるんだー。
しばらく眺めてから、そろそろ帰ろっか?とだいごろの方を見ると何か様子がおかしい。

どうしたん?と聞いてみると、だいごろが気持ち悪いぐらい真剣な顔で語り始めました。
 

==以下だいごろの独り言(笑)==

ウイニングイレブン。通称ウイイレ。

僕は大のサッカー好きですが、実を言うとサッカーゲームも大好きです。笑
大学時代はまさにこのウイニングイレブンというゲームを、自分の家に友達を呼んで泊まり込みでプレイしていました。このシリーズは毎年新作が出るのですが、新作が出るとゲームショップに走り、友達の分も含めてウイニングイレブンを3つも4つも買って帰っていました。

大学時代の総プレイ時間は、記憶しているだけでも800時間を超えます。
800時間というと1ヶ月以上。我ながらバカですね。。。

と言う事で、このウイニングイレブンというソフトに並々ならぬ思い入れがある僕は、彼らに勝負を挑まずにはいられませんでした!!笑
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まずは勝負の前にプレイ料金の確認。
1人5分プレイして1ブル。
1試合が10分の設定で、お客さんはみんな負けた方が2人分支払うという取り決めでプレイしていました。
と言う事は負けたとしても4ブル(約20円)。

よし、やろう!

一人暇そうにしていた少年がいたので、さっそく勝負を挑みました!!
 


しかし、プレイするにあたり僕には不安な点がいくつかありました。

一つはプレイするウイニングイレブンのバージョン。
というのも、ウイニングイレブンは毎年新しいバージョンが発売され、バージョン毎に操作性がかなり違って来るのです。なので、僕がプレイし慣れていないバージョンだと、多少練習する必要があります。
店の人に頼んでソフトのバージョンを見せてもらうと、僕が日本で最後にプレイしていたソフトのおそらく1つ前のバージョン。身体が操作を覚えているバージョンとは違うので不安は残りますが、800時間プレイしたという実績もあるので多少操作性が違っても負けない自信があったのでこの点は大丈夫です。
 

もう一つ気になっていたのはボタンの設定。
プレイステーションのコントローラーにはボタンが沢山ありますが、このゲームではほぼ全てのボタンを使います。しかし、海外版と日本版でボタンの配置が違う可能性があり、もし一つでも違ったらまともにプレイできません。
ゲームをしない人はピンと来ないかも知れませんが、同じ車でも右ハンドルが左ハンドルに変わっただけで思うように運転できない事があると思います。それと同じです。

これについてはプレイ前に全部のボタンを押してみて、問題ない事を確認しました。
我ながら入念です。本気です。笑
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という事でいざ試合開始!!
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試合時間はたったの10分。
日本にいた時は30分の設定でやっていたのでじっくり試合を組み立てられましたが、10分だと1点で試合が決まってしまいます。

絶対に負けられない戦いがそこにはある!!
 

試合が始まると圧倒的に地元の少年ペース。
彼はここの店の息子らしく、毎日のようにプレーしている常連です。
前半は約5年ぶりにプレイする僕に全く何もさせてくれませんでした。
しかしまだスコアーは0対0。

1点取れば勝機は十分にあります。
後半になると大分操作にもなれてきてシュートまで繋がるようになってきた。よし行ける!
と思った矢先。ディフェンスラインへ戻そうとしたバックパスが操作ミスでキーパーに向かって飛んで行ってしまった。そしてそのパスをカットされ痛恨の失点。。

そしてその30秒後にホイッスル。
負けてしまいました。

==だいごろの解説終わり(笑)==
 

試合終了後だいごろは茫然自失。

「ビールも飲んでたし店の子なら負けても仕方ないな」としょうもない言い訳を呟いただいごろの顔は本気で悔しそうでした。笑

最後にお互いの健闘をたたえて握手。
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だいごろは少年に「またリベンジしにくるから!」と言って、嬉しそうにしていました。
 

 

P.S.
この後だいごろは何度か少年にリベンジしにいきましたが、全部負けていました。笑笑

でもいい友達が出来てよかったね!
 



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