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31/JUL~08/AUG/2014 in Cairo

突然ですが、きっこの姉夫婦はいろんな国に住んだことのある、ちょっと変わった二人です。
イギリスだったり、レバノンだったり、ベルギーだったり、アルジェリアだったり…。
家族である私にも、現在地が分からないことが往々にしてあるほど。笑
そういえば数ヶ月前はフィリピンにいたっけ。
私たちみたいに旅している訳ではないですが、場所にあまり囚われない生き方をしています。

そんな二人は交友関係も世界中に広がっています。そして、ここカイロにもきっこ姉夫婦の友人が二人住んでいたので是非会いに行くことに。今までの中南米旅行では、現地に住む日本人に会いに行ったことはなかったのでわくわく!

スルタンホテルの塾長、まるさん

まるさんはカイロに10年以上住んでいて、カイロに一番詳しい日本人と言っても過言ではありません。中東を研究している大学の教授が訪問することもあるとか。
あのアラブの春のときも、ダウンタウンのど真ん中でドンパチやっている様を見守っていたというのですから驚きです。
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ここカイロは、アジアからヨーロッパに行く旅人、アフリカを南下・北上する旅人が必ず立ち寄る場所。
10年ほど前、東西南北からやってきた旅人がここに集まり、情報交換していました。
インターネットが今ほど栄えていなかった当時、バックパッカーが頼りにしていたのが「情報ノート」。
情報ノートとは、バックパッカーが歩いて入手した情報を書き記したもの。カイロに着いたバックパッカーは情報ノートを頼りに次の目的地へ向かい、逆に歩いて来た道を情報ノートに記すことで次のバックパッカーに情報を提供する。そうやって支え合うシステムがこの情報ノート。
その量は分厚いチューブファイル何十冊にも及びます。
この情報ノートを管理・監修していたのが、塾長まるさん。バックパッカーに情報ノートの書き方を指導したり、基金を作ってファイルを買ったりしていたそうです。
当時まるさんは、今私たちが泊まっているサファリホテルにいたのですが、サファリホテルにはこの情報ノートを求め、宿泊希望者が何十人も溢れていたこともあるそうです。それほど貴重で充実した情報でした。
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(写真は大量の旅情報が詰まった資料たち。歴史を感じます。)

でも今はインターネットが普及し、世界中のどこでもネットが使える時代になりました。みんな情報ノートよりもブログの情報を見つけるようになり、情報ノートの需要はほとんどなくなってしまいました。
当時、バックパッカー同士で盛んに情報交換していた時代に思いを馳せると、今はバックパッカー同士の付き合いも淡白で淋しい感じがします。もちろん、今でもバックパッカーに会えば情報交換はしますが、情報の貴重さが違うので当時ほど深く付き合えていないような気がします。

便利さって何でしょう?
途上国を旅していると、ちょっとしたこと、例えばバスのチケットを買うとか、そんなことですごく時間がかかるし、勘違いしたりされたり、もめたりします。日本みたいにネットで予約できたり、券売機で買えたりしたら、便利だけどコミュニケーションは皆無。今の「便利さ」は、人同士のコミュニケーションをなくす方向にどんどん進んでいるんだなぁと考えてしまいます。
でも良く言えば、こういうところのコミュニケーションが減った分、もっと高度なところでコミュニケーションできる環境が整ってるってことかな。
 

さて、話は戻ってとっても情報を大切にするまるさん。
まるさんが情報を大切にするようになったのは、ご自身が睡眠薬強盗にあって危うく命を落としかけた経験からだそうです。フィリピンのマニラで宿探しをしていたとき、家でドミトリーを経営していると「子連れババア」に声をかけられ、見るために自転車タクシーに同乗。その道中に勧められたお菓子に睡眠薬が入っていたのでした。
そして他の旅人たちが同じような目に合わないようにという想いから、情報を整理・共有するようになったそう。

そんなまるさんのホームページがこちら。
アモーレ塾
http://blog.livedoor.jp/amoremaru/

それと、まるさんが私たちに勧めてくれたのが、「旅して」というホームページ。
世界246カ国を旅した夫婦のブログです。
宿、食堂、移動…旅に必要な情報がぎっちり詰まっています。

普通だったら行けない国にもなぜか行っている二人。
じっくり読んだら止まらなくなりそうなホームページです。すごい!

改めて自分たちのブログを見返してみると、情報が全くないことを痛感。
それ以来、少し気をつけて書くようにしていますが、日記を書くのにいっぱいいっぱいになってしまって、情報が整理できていなくて、だめですね…。

まるさんには、最初お会いしたときにお茶をご馳走になり、カイロの街を紹介してもらいました。さらに、超超貴重な袋麺まで分けてもらってしまいました!
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それからも、何度もお部屋にお邪魔させてもらってお茶して、お話させてもらいました。ここには書ききれないけど、ほんと面白かった!

お世話になりました!
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なお、まるさんに会うには、基本的にはスルタンホテルに滞在している必要があり、かつ諸条件を満たす必要があります。詳しくは上記まるさんのサイトをご確認ください。
私たちは姉夫婦の知り合いということで特別にお邪魔させていただきました。

カイロで働く日本人女性

もう一人は、詳しくは内緒ですが日系企業で働く女性Kさんです。
大学時代にきっこ姉夫婦と同じ「中東学生会議」という謎のサークルに所属していました。
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(カイロタワーの見えるOPERA駅で待ち合わせ。)

そんなKさんに連れていってもらったのが、こんなにおしゃれなナイル川沿いのレストラン!!
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ザマレク地区の北端にあるセコイアSequoiaというレストランです。
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ダウンタウンの雑踏に揉まれて暮らしていた私たちは目を白黒。
カイロにこんなおしゃれスポットがあったんだ!
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料理自体はダウンタウンにもあるものですが味付けがなんとも上品!高級店の味でした。
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そのあと、カフェもご馳走になりました。
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Kさんは、毎日エジプト人のスタッフと一緒に仕事されていて、同じことを3回も4回も伝えなくてはだめだったりして、なかなか大変そうでした。
私たちが偽造メータータクシーの話をしたら、Kさんもやっぱり偽造メーターに捕まることがあるらしくて、そういうときは「きっとアッラーが彼らに天罰を下すだろう」と心の中で呟きながら、メーター通りのお金を払うそう。笑。仕事でエジプト人との戦いが待ってるのに、タクシーでエネルギー消耗させる訳にはいかないと言っていました。なるほどー!

あー、ほんと美味しかった!!
ありがとうございました!



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