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01/AUG/2014 in Cairo

前の記事と少し被りますが、今日はショッピングモールで買い物三昧をした日の話。
 

ロストバゲージのせいで丸五日同じ服を着続けていた私とだいごろ。(きたなっ笑)

服はすっかり雑巾の臭い…。
身体中がかゆい…。

そろそろ待つのも限界だと思っていた矢先、自分たちが入っている保険で荷物が見つかるまでの間の衣類などの費用を負担してもらえることを発見!そこで、カイロで一番のシティスターズというショッピングモールへ買物に出かけることにしました。
このショッピング、本当に馬鹿でかくてびっくりした!
人生最大級かも。
カイロの市街地には小綺麗なお店とか全くないのに、こんなに大きいモールがあるなんて驚きです。

まあまあのお値段の服を一式揃えたけど、ちゃんと負担してもらえるのか心配でもあります。。

前置きが長くなりましたが、今日のお話はその帰りの出来事。


シティスターズで買物を終えたときは既に夜の10時。
バスは捕まえるのも乗るのも大変だし夜は危ないだろうと、タクシーに乗ることにしました。
(ちなみに、行きはバスで行きましたが、乗るまでに40分ぐらい待ちました。バス停までもそこそこな距離を歩きます。)

タクシーは25〜30ポンドで行けるはず。

最初に見つけたタクシーは、50ポンドから下がらず。
次のタクシーは、交渉しても40ポンド。
その次のタクシーは、メーターがあってそれを使うとのことだったので、そのタクシーに乗ることにしました。
P7310548
しかし、このタクシーが大外れ。

最初に二人で後ろの座席に座っていたのですが、後ろからメーターの進み方を覗き込んで確認していると、
ドライバーはその態度が気に食わなかったらしく、だいごろに助手席座れと言ってきました。
ドライバーは車を止めて、だいごろが前に座るまで動かないと言い出したので、仕方なくだいごろは前の座席へ。

そして、いざ出発するとショッピングモールから出るときに、明らかに遠回り。
ショッピングモールの周りをぐるーっと一周され、わざと渋滞の多い道を通ります。
ここは一方通行ではないし、iPhoneの地図で見れば明らか。

それから、ミラー越しにやたら私と目が合う。やたら振り返ってくる。
初めは、エジプトは運転が荒いから後ろの確認が十分必要なんだと思っていた。

でも、違和感ありまくり。
目配せ?
気づかないふりをする。

しばらくすると、右手を座席の後ろにまわして、足に触れてきました。

…なんか後ろに手をまわす癖のある人なのかな。

ちょっと遠い位置に足を移動。

それでも、右手でシフトレバーを変えながら、変えなくて良いときはこっそり後ろに手をまわしてきます。

「だいごろ、なんかドライバーが触ってくる!」
だいごろに事実を伝えていると、ドライバーは、

「ん?どうかした?何もないだろ??」

みたいなジェスチャー。

触れられないように避ける。

でも無理矢理手を伸ばして、また触れられる。

元々は後部座席の真ん中に座っていたのですが、
だいごろの後ろ、右側に移動することにしました。

それでもまだ、右手を伸ばして、明らかに私の脚を触りにくる。

「Don’t!!!! やめろ!さわんなボケ!!」

強く言って、どうせ英語も分からないドライバーなので、日本語で怒鳴ります。

すると、ドライバーは口に人差し指に当てて、内緒内緒、みたいなジェスチャー。

イライライライラ〜!!!!

なんやねん!

タクシー降りてやろうかと思ったけど、タクシー乗り換えたらまたまともなタクシーを見つけるのが大変。
宿まであと5kmぐらいだから、もうちょっと粘れば辿り着ける。

ドライバーまだ諦めずに執拗に手を伸ばしてくる。

ばしっ!!

伸ばしてきた手をグーで殴る。

でも全然懲りてない。
しばらくすると、「危ないから右端に座らずに真ん中に座れ」とジェスチャーされる。

うざっ。
世界三大ウザい国にランクインするだけのことはある。
(ちなみに、残りの二国はインドとモロッコ)

無視していると、車をわざと左右に揺すって、「ほーら、危ないだろう」とすました顔。

ただでさえ混沌としたカイロの道路でそんな危険運転されたらたまらない。

仕方なく、後部座席中央に戻る。

「だいごろ、右手見張ってて」

助手席のだいごろに告げる。

すると、ドライバーは、「シフトレバーが見えないから、お前はもっと右端に寄れ」とだいごろを押しやる。

だいごろもいるし、私も明らかに反抗してるのにどんだけ強気なん?!

だいごろと二人でいてこんなんやったら、女の一人旅の子はどれほど苦労してるんだろう…。

でも、あと3kmのがまん。

と思いきや、曲がるはずの道路で曲がらずに直進。
どんどん遠ざかる宿。
メーターは既に36ポンド。最大でも30ポンドの距離なのに。

遠回りするな、戻れ、とジェスチャー。

渋々Uターンするも、降ろされたのは宿から3km離れた公園。

「ちがう、ここじゃない!」
何度言っても、「いや、ここだし!」と譲らない。
場所は知ってるって言ってたのに…。適当やん。

「もういい、別のタクシーに乗る!」
メーターは38ポンドだったけど、30ポンドだけ支払って別のタクシーを探す。

ウザドライバーは案の定、「金が足りん!」と追いかけてくる。
いやいや、こっちとしては、払いすぎなぐらい。
遠回りされて、目的地にも着けてない。不快な思いをさせられて、30ポンドも払ってあげてる。

ウザドライバーはすごい剣幕で迫ってくる。
やばい、喧嘩になる。

「きっこは早く次のタクシー探して!話しとくから。」

急いで別のタクシーを捕まえた。

だいごろとドライバーの周りはすぐに人だかり。

「こいつが遠回りするし、目的地にも着いてないからだ!」と、周りの人に怒りながら説明。
周りの人が理解してくれて、「ごめんな、こいつには話しとくから」とウザドライバーをみんなで宥めてくれました。

ウザドライバーは、文句垂れながら渋々諦めた。

さて、次のタクシーに乗ろう。
と、私が止めたタクシーに乗ろうとすると、ウザドライバーを宥めてくれた中の一人(優しそうなおじさん)が、

「俺がドライバーだから、俺の車に乗るといいよ。」と言う。

「いくら?」
「50ポンド」

…いやいや、ショッピングモールから宿までの12kmが最大30ポンドなのに、たった3kmで50ポンドはありえない。
残念、優しそうに見えたのに。

仕方なくニセジェントルマンと値切り交渉スタート。
しばらく話し合った結果、最終の言い値は25ポンド。
そんなはずはない。10ポンドで行けるはず。

ニセジェントルマンおじさんドライバーを後にし、二台目のタクシーと交渉。

こっちは40ポンド。
「10ポンドで行って」と言っても「無理無理」と断られる。

三台目のタクシーを捕まえる。
今度は、メーターを使うというので、そのタクシーに乗る。

でも乗ったはいいものの、メーターの増え方が尋常じゃない。

…おかしい。
偽造メーターのタクシーもあると聞いていたけど、それに捕まったか。

宿に着いたときは3kmの道程なのに25ポンド。
でも、優しそうなドライバーも最終値25ポンドと言っていたし、夜だからメーターの増え方が速いのかもしれない。
宿に着いたときはもう0時前だった。
もう抗議する気力もなく、25ポンド支払った。

あとで宿の人に確認したところ、やっぱりあれは偽造メーターだったらしい。
エジプトでは昼でも夜でもタクシー運賃は変わらないんだとか。

エジプトのウザい洗礼を受けた夜でした。
やれやれ。



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