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04〜05/JUL/2014 from “Santa Elena de Uairén” to “Ciudad Bolivar”

ベネズエラの予備知識から話はパカライマ国境にもどり、今からBettyとJohnの車に乗ってベネズエラへ入国するところ。
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John&Bettyの改造キャンピングカーに乗せてもらって揺られること30分ぐらい。
国境近くの街サンタエレナの安宿街で降ろしてもらいました。

ここから、シウダーボリバルという街までさらにバスで移動する予定の我々は、今日発の夜行バスを探しにバスターミナルへ向かう。
ルカとシューヘイ、めぐみちゃん一行はサンタエレナで泊まるらしいので、彼らとはここで別れました。
 

バスターミナルへ行くと、バス会社のカウンターが幾つか並んでいました。
でも何故か全部閉まっていて、近くの人に聞いてみてもいつ開くかは分からないと言われました。
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しばらく待ってみましたが開く気配は全くなく、ワールドカップの試合が始まってしまいそうだったので、一旦街に戻る事にしました。
 


サンタエレナの街に戻り、闇両替が横行しているという路地に行くと札束をパタパタさせている闇両替屋がウヨウヨ。
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ここで何人かにレートを聞いてみると、1レアル26〜27ボリバル。1USドルは65ボリバルぐらい。
事前に聞いていたのより少し悪かったですが、時間もなかったのでここで血圧計に入れてある200ドルだけ残して持っていたキャッシュを全てボリバルに替えました。

闇両替で入手したボリバル札束がこちら。
最高額紙幣の100ボリバルがたったの200円程度なので、ちょっと両替しただけでもこんな札束になります。
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すっかり悪人面になったきっこ。
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ドルを警察から隠して国境を抜け、闇両替をして札束をゲット。
そして、さらにそれを荷物の至る所に隠す。

何も悪い事はしていないのに、やってる作業事態は極悪な感じなので妙な気分になりました。笑
 


その後、近くにあったレストランで遅めの昼食を食べながら、コロンビア×ブラジル戦を観戦。

ベネズエラでは国を挙げてサッカーを盛り上げようとしているそうで、大型テレビがある店は大盛況。
ブラジル×コロンビアの一戦でしたが、どちらもベネズエラの隣国とあって、両チームのサポーターが喧嘩も交えながら大盛り上がりで応援していました。
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食べたのは魚定食&ジュース。(180ボリバル≒¥360)
適当に選んだ店だったけど、ブラジルと比べてボリュームも価格も良し!
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レストランから再びバスターミナルへ戻ると、一つだけバス会社が開いていたので聞いてみると、今夜のバスは満席。シウダーボリバルへ行きたいなら明日の朝発のバスに乗れとの事。

今回のバス移動は予定では12時間ぐらい。
朝発のバスだと到着が夜になって治安の悪い国ではあまり好ましくない。
しかも、ワールドカップのSemi Finalを二試合とも観るには遅くとも明日中にシウダーボリバルに着いておかないといけない状況。

バスターミナルには別会社のバスも停まっていて、何とか乗せてくれないかとしつこく頼んでみたけどダメ。

悩みに悩んだ末に、夜遅くにシウダーボリバルに着くのを覚悟で明日の朝発のバスを予約し、結局この日はサンタエレナで一泊する事にしました。
 

バスターミナルには同じくシウダーボリバルまでのバスで困っていたカナダ人がいたので、タクシーをシェアして一緒に安宿を探す事になりました。

ちなみに彼は予約したはずのバスが乗車する直前になって予約できていない事が分かり、しかもバス会社のオフィスが空いていなかったのでバスの運転手に掛け合っても聞いてもらえず、泣く泣く明日の朝初、我々と同じバスを予約したとの事。
かわいそすぎる。。。

安宿街でタクシーから降りて目に着いた宿に入ると、そこには昼に分かれたばかりのシューヘイとルカがいました。
どうやら安宿街を歩き回ってこの宿が一番良かったらしく、夜遅くから安宿を探しまわる手間が省けてラッキー。

明日のバスは朝7時発。遅くとも6時にはバスターミナルに行っておきたいので5時起きになる。
長時間のバス移動で疲れていたのもあって、迷わずその宿にチェックインしてすぐに眠りにつきました。
 


次の日の朝、三度サンタエレナのバスターミナルへ。
今日はここからシウダーボリバルへバスで移動します。
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バスターミナルで食べた朝食。
ベネズエラでは定番のアレパという食べ物で、トウモロコシで出来たふわっとした生地の中に好みの肉や野菜を入れて食べます。
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我々も今回の滞在中アレパにはかなりお世話になりました。
 

バスは予定より一時間遅れて出発。
大抵の国のバスは2時間や3時間は遅れて当たり前だと思っていたので、ベネズエラのバスで1時間遅れはむしろ予定よりも早く出発できたような気分でした。
 

出発したバスは広大な平原をひた走る。
今まで乗って来た南米の大型バスとは違って、こぢんまりとした30人乗りぐらいのボロボロのバスです。

目の前に広がるのはグランサバナの景色。
出発前は昼行のバスになった事を嘆いていましたが、それを帳消しにしてもお釣りがくるほど美しい景色にひたすら窓の外を眺めてうっとりしていました。
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遠く見えているギアナ高地のテーブルマウンテンに早くもゾクゾクしてきます。
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ブラジルから続くアマゾンとギアナ高地の間に広がるグランサバナ。
サバンナといえばアフリカのイメージしかなかったので、こんなに広大なサバンナが南米にある事にとても驚きました。

しかし、アマゾンからサバンナを経てギアナ高地までが一続きで広がっているなんて、南米の自然は本当にスケールが大きい!
 

走り出してから1時間ほど、突然バスが止まった。

窓の外を見ると警察がうろうろしている。

ついに恐れていた検問だ!
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パスポートをすぐに出せるようにポケットにしまい、2人してうたた寝をしている振りをして出来るだけ目立たないようにします。

警察がドライバーと一言二言しゃべった後に、バスの中に乗り込んで来た。

前の人から順にIDを見てまわっている。

そして次はいよいよ我々の番。

少し眠たそうな素振りをしながらパスポートをサッと出すと、我々の顔を一瞥してからパスポートを返してくれました。

初めての検問だったのでかなり緊張しましたが、1回目はパスポートチェックのみで事なきを得ました。
 

その後も、数時間置きに検問が続きます。

2回目は軍隊がドライバーと話しただけで終わり。

3回目はパスポートチェックと取り調べ。
警察が乗客の中から何人かを外に連れて行ったので噂の別室行きの取り調べかと思いましたが、連れて行かれた乗客たちはすぐに解放されて戻ってきました。

4回目、警察が道路にパトカーを停めていて、道の真ん中でバスが止められる。
警察数人が全員降りて荷物を出せ!的な事を言ってきましたが、ドライバーと乗客の大半がバスを降りて猛抗議。すると最終的に警察側が折れて、何事もなく再出発。

運転席に戻ってきたドライバーと乗務員は、ハイタッチして喜んでいました。
 

昼食に食べたのはトウモロコシをすりつぶして焼いた上に、肉とマヨネーズをかけた食べ物。
まあまあ美味しいけど、肉が塩っ辛くて堅かった。
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その後、バスは事前に聞いていた情報とは反して、順調に駒を進めていく。
ベネズエラのバスは冷凍バスと聞いていたけどこのバスはエアコンがなくて、昼間暑かった以外は至って適温でした。
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それと、もう一つベネズエラのバスで懸念していたのが、スピーカーから流れる大音量の音楽。
夜行だと一睡も出来ない程うるさいらしく、耳栓が必須とロンリープラネットにも書いてありました。
しかし、我々の乗ったバスから流れて来た音楽はかなりの大音量である事に間違いなかったのですが、ベネズエラのローカル感あふれるカントリーミュージック。そして、その曲調が移りゆく景色と抜群にマッチしていて、最高に贅沢な時間を過ごす事ができました。
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ちなみに途中で給油していた時に料金を聞いてみるとリッター2ボリバル(¥4ぐらい)でした!
安すぎる!!
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夕方には到着すると聞いていたバスは遅れに遅れ、シウダーボリバルに着いたのは夜の9時。
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事前に聞いていた情報によると、このバスターミナルの何処かにカルロスという男が経営しているツアー会社があって、そこのエンジェルフォールへ行くツアーが価格も内容も良心的らしい。
明日発のツアーに参加しないとワールドカップのセミファイナルが見れなくなってしまうので、なんとかしてカルロスという男とコンタクトを取る必要があります。

こんな時間から治安の悪そうなバスターミナルで見た事も会った事も無いカルロス探しかぁ。
二日連続の長距離バス移動で気も体も重かったのですが、気を振り絞ってザックを背負う。

そして歩き出そうとした矢先、見知らぬ男が話しかけてきました。
聞く所によると、彼はカルロスの友達でツアーを仲介してくれるという。
怪しすぎる登場にちょっとためらいましたが、話を聞くとどうやら本物の様子。
どちらにしてもカルロスと直接話した方が良さそうなので、彼からカルロスへ連絡してもらい、カルロスの経営する宿までタクシーで移動しました。
 

宿に着くと既に22時過ぎ。
カルロスの家族がすぐに部屋を用意してくれました。
しかしカルロスは宿にはおらず、交渉するなら明日の朝になるとの事。

エンジェルフォールへのツアーは通常二泊三日で、ワールドカップのSemi Finalを見るには何としても明日のツアーにねじ込んでもらわなければならないのですが、ツアーの行き帰りの行程はセスナで飛ばなければならないので、今の時間からはどうする事も出来ません。
それに、我々が到着した時間が遅すぎて、明日の朝にならないとセスナに乗れるかどうか分からないらしいので、この日はツアーへ参加する準備だけして朝を待つ事にしました。
 


立て続けのバス移動の末にたどり着いた街、シウダーボリバル。
果たして無事、エンジェルフォールに行く事ができたのか。
次の記事をお楽しみに。



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