ギアナ高地の村、カナイマ。
06/JUL/2014 in Canaima
シウダーボリバルに着いた次の日の朝7時。
部屋から出てリビングでぼーっとしていると宿にカルロスから電話があり、今すぐ隣町のプエルトオルダスの空港に行けばカナイマまでの飛行機があるとの事。
プエルトオルダスまでは車で一時間だからギリギリ間に合う。
しかも、プエルトオルダスまでの車もツアー代金に含んでくれるらしい。
さらにさらに、カルロスの宿の宿泊費もツアーに参加すれば無料にしてくれると言うではありませんか!
(我々はツアーの前後で二泊して、それが丸々タダでした。)
これは是非とも参加したい!
しかし、ツアー代金が思ったより高く、手持ちのボリバルを数えてみると全然足りない事が判明!
闇両替の横行でレートの悪い他の手段を使う訳にもいかず、実質的にキャッシュの入手が不可能なベネズエラで現金が足りなくなるというまさかの事態。
飛行機の出発まであと1時間半。
朝起きて早々、いきなり大ピンチです!
現金不足でエンジェルフォールに行けない危機。
カルロスと連絡が取れたのは良いものの、ツアー代金が思ったより高かったので持っていたボリバルでは足りない。
ベネズエラでの必要費用は最新のロンリープラネットの情報を元に計算していたけれど、実際の価格はほぼ二倍に高騰していた。
血圧計の中に隠してある200ドル(詳細はこちら)は緊急用なので、手をつける訳にはいかない。
というか、その200ドルがあってもぎりぎり足りない。。。
このままではベネズエラに来たのにエンジェルフォールに行けないという悲惨な状況だったのですが、ブラジルのベレンで出会ったナオキさんから神の救いのようなメールが入っていました。
なんと、ベネズエラでボリバルを買いすぎて余らせているらしいのです!
巡って来た幸運にすぐにでもすがりたかったのですが、ナオキさんはカナイマに行っていて連絡が取れず、この後の道程で直接会える保証はありませんでした。
今手元にあるお金でツアー代金はギリギリ払えるけど、ナオキさんからお金を受け取れなかったらベネズエラから脱出ことすらままならない。
追い込まれた私たちは、足りなくなる分のお金をこの場では払わずに、ナオキさんがカナイマから戻ったときにナオキさんからスタッフに直接払ってもらう事にしました。
ナオキさんの了承なしに決めてしまうのにかなり抵抗があったのですが、彼を信じて、ツアー代金の一部を我々が払って残りはナオキさんが払う旨を宿のスタッフに伝えました。
スタッフはさすがに困った顔。
飛行機の時間は迫っていましたが、スタッフからカルロスに電話してもらってなんとか承諾してもらえました。
話の分かるスタッフでよかった!!
いよいよカナイマへ!
という事で、何とか予定通りの日程でツアー参加が決定。
すぐに出ないと飛行機に乗れなくなってしまうので、朝食をアルミホイルにくるんでスタッフが呼んでくれていた車に乗り込む。
プエルトオルダスの空港に着くと、中は意外にもしっかりした作り。
セスナだけではなく大型の航空機も発着していました。(機体が妙に汚れているのが気になりますが。。)
空港へ行くとすぐにチェックインし、走ってボーディングゲートへ。
ちなみにチケットは手書きの紙切れでした。
セスナは想像よりもかなり大きくて20人乗りぐらい。
フライトは一時間ぐらいでしたが、この大きさだと揺れまくったりエンジンが停まったりする心配もなく安心でした。
カナイマに着くと宿まではバギーで3分。
早速宿の近くの木の上でグリーンパロットを発見。
午後から近くの滝を見に行くらしいので、それまでの時間は街を散歩しました。
少し歩けばビーチがあると聞いたので行ってみると、そこには驚きの光景が!
なんと、波が打ち寄せるビーチの向こうに轟音を立てながら流れる滝、そしてその向こうには雲まで届く巨大なテーブルマウンテンが見えるではありませんか。
え!!
何これ?!!
凄すぎる!!
なんの予備知識もなく出会った光景にかなり驚き、テンションが上がりまくる我々。
昼食までの一時間、不思議な景色を眺めながらゆっくりと過ごしました。
午後からは近くにある滝へ。
宿で一緒に行くメンバーで集合すると、なんとそこにはナオキさんが!
ナオキさんも我々と同じくカルロスの所で申し込んだおかげで、この日だけ同じツアーになったようです。
偶然の出会いに喜ぶのもそこそこに、ずっと気になっていた例のお金の話をナオキさんに打ち明けると、予想していた通り快諾してくれました。
これで心置きなくギアナ高地を堪能できます。
カナイマの村にある滝へはボートで向かいます。
低い滝ですがかなりの水量があるので、この距離でも滝壺から舞い上がった水滴が雨のように降ってきます。
いくつかあった滝の中で、エル・サポという滝は裏側に入る事が出来ました。
最初は虹のかかる滝の後ろ側からのきれいな景色を楽しんでいたのですが、
奥まで進んでみると、恐ろしい水量と風圧。
バケツをひっくり返したように降り注ぐ滝の中を、殆ど溺れているような状態で歩きました。
滝の上にも登る事ができます。
湖の向こうにはテーブルマウンテンが。
街に戻った後は夕食前の散歩。
濡れたままの水着を着て歩いて、周りには蝉が鳴いていて。
なんだか夏休みみたいな気分です。
果物を集める子供たち。
ビーチから見た夕焼けも綺麗でした。
のんびりした雰囲気の中に大自然を抱くカナイマ。
ここを起点に、いよいよ明日はエンジェルフォールへ向けて出発します!
daigoro
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