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10/JUL/2014 in Cebu

シウダーボリバルのバスターミナルでバスを待つ。

何でか分からないけど、だいごろの体調が悪すぎ。

下痢が酷くて、体を少し動かしただけでも下腹部に激しい痛みが走るらしく悶絶しています。

そう。

これからだいごろにとって地獄の夜行バス移動が始まるのです。
 

今回乗ったバスはこんな感じ。
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写真は昼ですが実際に出発したのは夜20時。

見た目は立派な二階建てのバス。

でもブラジルバスよりも明らかにクオリティが低い。

シートベルトなし。
床に穴があいてる。
気まぐれに大音量の音楽が流れる。
座席番号は決まってるけど実質自由席。

トイレの便座なし。
床がなぜか一面水浸している。
南米に来てから、空気椅子でトイレをする練習をずっとしていて、
短い方はできるようになってた。鍛えてきてよかった。笑
アフリカに向けて、もっと練習が必要だ、きっと。笑

噂通りの冷凍バス

そして、何と言ってもこのバスの一番の特徴は、寒すぎること。
ベネズエラのバスのニックネームは冷凍バス。
温度設定は13度らしい。
天井と窓が結露しまくりで水がしたたり落ちてきます。

ダウン上下着たけど、風邪のだいごろにはそれでも寒く、
バスターミナルで買ったブランケットが大活躍。
迷ったけど買っといて正解だった。

大男が革ジャン着た上にブランケットを被るほどの寒さ!
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体調の悪いだいごろは、「何でこんなに寒いねん!」とぼやきながらブランケットに包まりミイラみたいになって寝てしまいました。
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ただでさえお腹痛いのにかわいそう。

バスのタイヤが故障

このバス、驚いたことに待てど暮らせど途中休憩なし!!
トイレがあるのをいいことに休憩しないなんてあり?!

バスに持ち込んでいたシリアル、ヨーグルトドリンク、ポテチ、水で食いつなぐ。
だいごろは胃腸が荒れていて、ちょっと食べる度に腹痛に顔を歪める。

昼12時ごろ、ようやくバスが停車。
すでにバスが発車してから16時間。

やっと休憩かと思いきや、降りようとしても降ろしてくれない。
タイヤが故障したらしく修理しはじめた。
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到着がだいぶ遅くなりそうでちょっと憂鬱になる。

修理には1時間もかかり、漸く出発かと思われた矢先、軍人が数人バスに乗り込んで来た。

目的は不明。

パスポートチェックされるわけでもなく、後ろの席に座って乗客としゃべっている。

結局そのまま、マラカイボまでずっと乗っていた。

時折停車した時に、2階建てバスの下部にある荷物入れが開け閉めされていているので、ザックの中に入れている望遠レンズとポテチの中に入れた現金が心配になる。
 

14時。
ようやくバスが動き出した。

ガタッガタッガタッガタッ

明らかにおかしい。
左側の修理していたタイヤ。
一回転するごとに振動する。

ガタガタガタガタ。

左右に車体を揺らしながら。

バスはそれでも走り続ける。
 

待望の休憩

そして、18時間走って初めての休憩。
ほんとはもうマラカイボについているはずの時間。

お腹が減ったのでおなじみのアレパを食べる。
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コーンで出来たパンに、好きな具を入れてもらえます。
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休憩中に気になっていたバスのタイヤを見てみる。

なんだかものすごくバランスが悪いように見えるのは気のせいかな…?
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休憩を終え、異音を立てながら再び走り出す。

ガタッガタッガタッガタッ
 

さらに検問が続く

16時。
また検問だ。

軍人がバスに乗り込んでIDを回収しにきた。

私たちの前で、「パサポルテ、パサポルテ」とパスポートを要求してくる。

パスポートを回収されたら相手に主導権を握られてしまう、とひやひやしたけど、その場で確認してすぐに返してくれた。
 

その他にも二回ほど検問ポイントを通過するが、素通り。

検問されるかどうかはランダムなんだろう。
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そして長い長いバス移動が終わる

18時半。
夕日が沈んできている。

田舎道が続く。街はまだ見えない。

15時到着予定と言われたのに。
夜に着くのは避けたいのに。
なかなか上手くいかない。
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20時。
橋を渡る。
マラカイボ湖だ。

マラカイボの街はもうすぐそこだ。
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20時半。
ようやくバスが到着。
予定より5時間半遅れ。

やれやれ。
 

そして宿探し

ロンプラに載っていた宿に向かう。
道はかなり暗く、物騒な雰囲気たっぷり。

宿に着くと、重々しい鉄格子の堅牢な門が開いた。

出てきた宿のおばさんに中へ案内される。

Wi-Fiも使えるし、快適そうな宿。

だけど宿のおばさんの口から出て来た言葉は、
「予約してないなら、今日は満室だから部屋はないよ。」

やっぱり、夜に着くとこういうことになるよね。

とてもじゃないけど、この治安の悪そうな街で今から宿を探すことなんてできない。

だいごろもお腹が痛すぎて歩けないし。

「Otro hotel…(別のホテル…)」
私が困り果ててこう言うと、おばちゃんがどこかに電話してくれる。

ホテルから人が来てくれるんだ。

Wi-Fiが使える宿?
「セントロでWi-Fiが使える宿は全然ないよ。
かなり外れまでいかないとないよ」

仕方ない、明日どこかでネットカフェでも探そう。
 

しばらく待つと、ホテルの迎えと思われる人がやってきた。

数分走って、三ツ星ぐらいはありそうな高級ホテルに着いた。
ここか、高そう…。
躊躇していると、ちょっと確認するから待っていて、と言われる。
しばらくすると戻ってきて、「ここはWi-Fiがないからだめだ」とのこと。

あれ、このホテルの人じゃなかったのか。
タクシーの運転手が宿を探してくれてるみたいだった。
それにしても、こんなに高そうな綺麗な宿でさえWi-Fiがないのか、この街は。

それから、走ること15分。
異国の暗闇の中、目的地も分からずこれだけ走るのはかなり不安を煽られる。

教会のライトアップが怪しげ。
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こんなことになるなら、ロンプラに載ってた他の宿にも電話してもらっておけば良かった。
てっきり近くの宿に連れて行ってくれるものと思ってたのに、こんなに遠いなんて。

このタクシー運転手が悪い人で、変なところに連れて行かれてるんだったら終わりだ。
そんなことを思いながら、今はただ連れられるがままに連れられて行く。

つづく。



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