心揺さぶる大絶景。エンジェルフォールを求めてギアナ高地を行く。
07/JUL/2014 in Canaima
カナイマに到着した次の日の早朝。
お気に入りのビーチで朝焼けを見る。
どこからともなく飛んで来たスカーレット・マッコウ(Scarlet macaw)。
さて、今日はいよいよエンジェルフォールへ向けて出発する日。
エンジェルフォールへ一緒に向かうメンバーで集合すると、なんとそこにはサンタエレナで分かれたはずのシューヘイが!
驚いて事情を聞いてみると、サンタエレナでやろうとしていたカナイマ登山の日程が上手く合わず、シウダーボリバルへ来てカルロスの所へ行ったら同じツアーになったそう。
笛でマッコウと会話しようとするシューヘイ。笑
メンバーが揃い朝食を食べてからカナイマ村を出発!!
カナイマからエンジェルフォールまでは片道ボートで4時間 + 徒歩2時間の道のりです。
地図右下のLagna de CanaimaからAuyan Tepuiを目指します。
こんなボートで行きます。
これまでさんざん長時間のバスや船やボートに乗って来たので、5時間ぐらいのボート移動は余裕。
しかも川なので波もなくて楽勝でした。
イスが固くてお尻が痛くなると聞いていましたが、ガラパゴスのゲロ船に比べれば全然大丈夫でした。
昼食はボートの上で水しぶきを浴びながらのサンドイッチとコーラ。
サンドイッチの中にはどこで紛れ込んだのか蟻がたくさん入っていましたが、プロテイン満点だねと言いながらみんな気にせず食べました。
出発してから1時間ほど進むと流れが急な所があり、ボートでは時間がかかりすぎるので歩いてショートカットする事になりました。
昨晩にかなりの豪雨が降ったので、その影響のようです。
巨大なテーブルマウンテン。
ちなみにテーブルマウンテンは現地ではテプイと呼ばれています。
そして、ギアナ高地に数あるテプイの中で最大のアウヤンテプイに世界最大の落差を持つ瀑布、エンジェルフォール(スペイン語ではSalto Ángel)があるのです。
歩いているとギアナ高地の見慣れない植物たちに目を奪われます。
絶景の中でサッカーをする子供たち。
わずか30分ほどでしたが、素晴らしい天気と景色に包まれた楽しいハイキングでした。
その後は再びボートで進み始めたのですが、そこから先は次から次へと巨大なテプイが目に飛び込んで来ます。
このギアナ高地は遥か昔の大陸移動の際に回転軸になったところで、ゴンドワナ大陸当時からほとんど移動していないと言われています。
つまり、ここの景色は6億年前のゴンドワナ大陸が分裂する当時の面影を色濃く残した場所なのです!
これまで見た事も無いような雄大かつ異様な山々。
目を疑うような素晴らしい景色の連続にただただ感動。
あまりの絶景に終止 心が震えっぱなしでした。
4時間の川のぼりの末にようやく登山を開始するポイントに到着。
ボートから降りてからは2時間程の登山。
ここにも奇妙な植物やキノコがたくさんありました。
1時間半ほど歩くと、エンジェルフォールから飛んで来たであろう水しぶきが空から降り注ぎ始めます。
そして、滝の音が大きくなって来た岩場を登り切ると一気に視界が開けました。
ギアナ高地にあるテプイの中で一番大きいアウヤン・テプイ(AUYAN TEPUI)。
そこから流れ落ちる滝の落差は979mもあり、滝を流れる水は滝壺に到達する前に霧になってしまいます。
そして、エンジェルフォールの下でその霧が集まって再び川が始まります。
昨晩の豪雨で大増水したエンジェルフォール。
ものすごい迫力です。
風で運ばれてきた霧は水しぶきとなって降り注ぎ、私たちの全身を濡らしていきます。
水しぶきが凄すぎてレンズがびしょびしょでしたが、無理矢理撮った写真。
ようやくたどり着いたエンジェルフォールの水の流れをうっとりと眺めた後は、エンジェルフォールの滝の下にある川へ降りました。
ガイドに泳いでもいいかと聞くと、「泳ぎ方を知ってて、冷たい水でも構わないなら良いよ」との事。
まずは泳ぐ気満々のシューヘイと僕とスペイン人女性のダニエラが水着になり、川へ。
水は氷のように冷たく一瞬怯みましたが、「カリエンテー!!(熱い!!)」と叫びながら川に入ったシューヘイを見て、僕とダニエラも笑いながら水に飛び込みました。
その後、水着を持って来ていなくて躊躇っていたきっこと韓国人の女の子も水に入り、みんなで楽しみました。
水が冷たすぎて震えと叫び声が止まりませんでしたが、1キロ先、遥か上空から降り注いだ水の中で大自然を感じる事が出来て大満足です。
だんだん冷たさが麻痺して来て、元気になってきた僕とシューヘイ。
一通り遊び終わり、寒さが限界を迎えた頃には空が暗くなり始めていました。
今夜は川の近くで野宿をする予定だったので、急いで下山です。
途中でガイドがどこかへ行ってしまってメンバーがバラバラに下山するという事態になりましたが、ヘッドライトの灯りを頼りにきっこと2人だけで何とか川までたどり着きました。
ようやくボートがある川に出ると、ガイドを含めて既に他のメンバーは到着していました。
そこから川を渡った対岸に、屋根とテーブルのある場所があり、そこで夕食です。
ロウソクの光の中で会話も弾みました。
そして夕食を食べた横のスペースにハンモックを張って就寝。
ハンモック泊にはアマゾンですっかり慣れていたので快適そのもの。
僕は着替えを持って来るのを忘れたので、濡れた服のまま寝る事になってしまい夜にかなり冷えましたが、ハンモックには各自一つブランケットが付いていたので何とか乗り切る事が出来ました。
それにしても、今日見た景色は凄まじかった。
エンジェルフォールはもちろんなのですが、ボートから見たたくさんのテプイ。
あの圧倒的な大きさと山容が脳裏から離れず、ものすごい物を見てしまったという興奮とともに眠りにつきました。
本当に素晴らしい景色だった。
▶︎次回:ギアナ高地で出会った虹と風立ちぬ(仮)
daigoro
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