原付でイースター島をのんびり走る。モアイだらけの島巡り!!
27/FEB〜04/MAR/2015 in Isla de Pascua (Easter Island)
イースター島は全周60kmぐらいの小さな島。
でもその島全体にモアイ像が散らばっているので、歩いて回るのは難しい。
そこで旅行者に与えられる選択肢は3つ。
自転車か、スクーターか、自動車。
この中ではレンタサイクルが一番安いんだけど、アップダウンが結構キツいらしく、その次に安い大人数で車をレンタルするのが一般的。
でも僕たちは島の空気を感じてみたかったので、スクーターをレンタルする事にしました。
スクーターは二人乗りオッケーなので、二人でのんびり島巡りのスタートです!
たくさんの馬が放牧された島を走り抜け。
最初に見えて来たのはこんなモアイ。
全部倒れてる!!
実はイースター島では昔、「モアイ倒し戦争」なる戦いが行われ、島に住んでいる部族同士でモアイの倒し合いをしたそうです。
だから島にあるモアイは倒されているものがほとんど。
そして、その傍らに転がっている赤くて大きい石。
これは”プカオ”と呼ばれるモアイの帽子。
知らない人もいるかもしれませんが、実はモアイは本来頭に赤い帽子をかぶっていたんです。
転がっているプカオに近づいてみるとモアイの大きさが実感できます。
島の中には赤い岩が採れる場所があって、モアイに使われているプカオは全てここから切り出されたそうです。
切り出し場の周りにはたくさんのボツになった(?)プカオが転がっていました。
それにしてもモアイって変な顔してるなぁ。
よく見ると鼻が高くて、唇がシュッとしてる。
しばらくモアイの顔と海を眺めてから、お次は島の北東部にあるイースター島最大の見所「ラノ・ララク」へ向かいます。
スクーターを走らせる事30分。
到着した僕たちの目に飛び込んで来たのはこんな光景。
モアイだらけ!!
実はこの「ラノ・ララク」はモアイが製造されていた場所。
島の至る所にちりばめられたモアイたちは、全てこの丘にある岩から削りだされたものだそうです。
丘の岩壁には、切り出される途中の状態で残っているモアイもありました。
こうやって寝転がっている状態でモアイの顔を彫って、その後に背中の部分を岩から切り離して作られていたんですね。
たくさんのモアイが無秩序に転がっている景色は壮観です!
下の写真はめちゃくちゃデカかったモアイ。
隣にいるきっこと比べてみるとその巨大さが分かると思います。
でも横からみると薄っぺらいのが意外で面白かったり。笑
このモアイはお腹に船の絵が描かれていました。
これは正座しているモアイ。
後ろ側に回り込んでみると、ちゃんと足も正座してました。笑
いやぁ、それにしても本当にモアイだらけ!
モアイがこんなにたくさんあるなんて知らなかったなぁ。
そんなモアイの製造工場「ラノ・ララク」から海の方を見てみると、海沿いにずらりと並んだモアイが!!
さっそくスクーターに乗って行ってみると、修復中のモアイ像の奥に見えてきました。
綺麗に並べられた15体のモアイ!!
このモアイたちは他のモアイと同じく元々は倒れていたものを、日本の企業が協力して並べたんだそう。
どのモアイも顔が違うし、特徴があって面白い。赤いプカオを被ってるのもいます。
これは島の反対側にあったモアイたち。
全部倒されているのは他のモアイと同じなのですが、注目すべきはその土台。
ペルーのインカ文明に見られるような、精巧な石組みで土台が築かれているんです!
僕たちもここに来る前にペルーで同じような石組みをたくさん見て来たのでこれにはビックリしました!!
島の中を走り回っていると日が昇って暑くなって来たので、海で泳ぐ事にしました。
島の北側にビーチがあるらしいので向かってみると、なんとそこにもモアイが!
砂浜で発見されたモアイは保存状態が良くて、身体に彫られた彫刻なども綺麗に残っていました。
昼下がりのひととき。
ビーチで水浴びしてほてった身体を休めながらのんびりしました♪
そしてこの日最後に向かったのは島の北西部にある火山。
こんどはきっこが運転手です。
それにしてもスクーターで島を走るのは本当に気持ちいい。
島の天気は変わりやすいので、かんかん照りだったかと思えば、突然大雨が降ったり。
温かくなったり冷たくなったりする風を切り、時には全身で雨粒を浴びながら走るのは最高です!!
のどかな草原を抜け
急な上り坂を登った先に見えて来たのは大きな火口。
そしてその横には、なんとかつて島民たちが暮らしていた住居が残っていました。
入口がめっちゃ低いけど、みんな這いつくばって中に入ってたのかな??
平たい石を組み合わせて作られているのが特徴的です。
そんな島民たちが暮らしていた場所は断崖絶壁。
すぐ横には火山があるという厳しい環境です。
そして、海を挟んで向かいに見えている島は、島民たちの儀式が行われていた場所と言われています。
その儀式は「鳥人の儀」と呼ばれていて、若い男たちが泳いで向かいの島へ行き、そこに住む海鳥の卵を取って帰ってこれば、その村の長老から栄誉が与えられるというもの。
すぐそこに見えている島とは言え、激しい流れの中、数キロの距離を泳ぐのは命がけだったそうです。
そんな当時の様子を想像しながら遠くの海を眺めてみると、どこまでも続く青い青い海に映る真っ白な雲。
海から吹き上げて来る強い風を感じていると、ふと思いました。
「ああ、ここはイースター島なんだ。」
そして夕暮れ時。
誰もいない海岸でモアイの向こうに沈む夕陽を眺めます。
大陸から遠く離れ、周囲に全く島がない絶海の孤島。
そこにちりばめられた謎のモアイ像、そしてモアイを作りここで暮らしていた人々。
飛行機でこの島に飛んで来た時には決して感じられなかったその事実を、ようやく実感できた一日でした。
最高だったなぁ♪
daigoro
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