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27/FEB〜04/MAR/2015 in Isla de Pascua (Easter Island)

マウリシオ一家と別れて空港へ来た僕たち。

向かう先は…

イースター島!!

1ヶ月前に奔走した末にゲットしたチケットでいよいよ飛び立つ時が来ました。

二人のザックには、サンティアゴで買い込んだ大量の野菜やワインが詰まっています。

イースター島の物価はすごく高いので、毎日自炊をして生活する予定です◎
 

イースター島はここサンティアゴから西へ3,700kmも行ったところにある絶海の孤島。

飛行機で5時間半の道のりです。
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この日のフライトは深夜発だったので、飛行機に乗り込んだ直後に寝てしまっていて、気がついたら着陸も終わっていました。笑

僕きっこもそうなのですが、飛行機やバスではめちゃくちゃ寝れるタイプなので、離陸したのも着陸したのも気づずに目的地へ着く事も珍しくありません。(機内食は携帯のアラームを鳴らしてでも起きて食べますが。笑)
もはや飛行機は”どこでもドア”みたいなもの。

だから飛行機を降りても全然イースター島にきた実感が湧いてきません。
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タラップを降りながら暖かい島の空気を吸ってみても。

空港にあるのはモアイの置物を見ても。

アライバルゲートの外で南国風の首飾りを持って出迎えてくれる地元の人たちを見ても。

あー、全然イースター島に来た気がしない!
 

試しに「ついに来たぞ!ここはイースター島だ!」
と言ってみたんですが、全然気持ちがついて来ない。(笑)
 

イースター島は、絶海の孤島に謎のモアイがある神秘的な島。

だけど今の時点で、大陸からはるか彼方の絶海の孤島にいるという実感もなければ、モアイの何がすごいのかもまだ知らない。

ただ南国の島に来たというだけで、全然気持ちが盛り上がって来ません…。

イースター島に着いた初日は、「本当に高い航空券を買ってまでここに来る意味なんてあったのかな?」と不安になるぐらいでした。
 

バナナが無料でもらえる変な島。それがイースター島

空港からは、おそらく島で一番安いであろうキャンプサイトへ。

着いたらササッとテントを張って荷物を突っ込んでから、さっそく散歩に出かけてみました。
 

島を歩いてみると、中心部に小さな街があるだけでほとんど何もありません。

のどかな田舎に来たような感じです。
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小さな島なのでどこを歩いていてもたいてい海が見えます。
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イースター島の波は良いらしく、世界各国からサーファーがたくさん来ていました。
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日中はすごく暑かったのでしばらく街を歩いてから公園で一休み。

木陰で今日の日記でも書こうと、パソコンを開いてキーボードをパタパタ。

小一時間ぐらい涼んでいると近くの売店のおばちゃんがやって来ました。

「はい。これあげる。」

そう言って突然渡されたのはバナナ。
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”え?なになに?これをくれるの?”

「そう。プレゼント。」

”え?でもこんなにたくさん??”

「そうよ。余ってるから全部あげるわ。」

そう言っておばちゃんは去って行きました。

”あ、ありがとう…!”

もらったのはバナナ10本ぐらい。

”…”

イースター島に着いたばっかりだったし、あまりに突然すぎてなかなか状況が飲み込めなかったけど、おばちゃんは本当にただの好意でバナナをくれたみたい。

昼ご飯代わりにありがたくいただきました。
 

それから数分後。

今度は袋いっぱいにバナナを抱えたおじさんがやってきました。

「ほら。これやるよ。」

そういって差し出されたビニール袋の中にはまたしてもバナナが!
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”え?バナナ?くれるの?”

そういってまたしても戸惑う僕たちに、おじさんは袋をぎゅっと押し付けてきました。

「日本とラパヌイ(イースター島)の先祖は同じ。俺は日本人が好きだからやるよ。」
 

どうやらイースター島の人たちは余ったバナナをおすそ分けする文化があるようです。笑

ちなみにバナナはラパヌイの言葉でマイカというそうなので、これからイースター島に行く人は覚えておいて下さい◎
 

のんびり、ゆったり。最高のキャンプ生活。

イースター島滞在中に僕たちが泊まっていたのは、こんなキャンプサイト。
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ミヒノアキャンプサイトというところで、広々としていてゆっくりできるし、海が近くて毎日波の音を聞いて過ごせるし、夕陽もここから見られるし、夜にはテントから満点の星空。

自然を身近に感じられる所なので、すごくオススメ。

僕たちは自分のテントに泊まりましたが、レンタルもできるので持っていない人でも大丈夫です◎
 

そんなキャンプサイトで夜ご飯を作って食べてから、夕陽を見に行く事にしました。

海沿いの道を歩いて西へと向かいます。
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馬がたくさん放牧されている草原の先に見えて来たのは海。
そして遠くに見えているあれは…
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モアイだ!
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モアイが見渡せる丘の上に座って日没を待ちます。
 

ぼーっと海の方を眺めていると、分厚い雲の間からオレンジに染まった太陽が顔を出しました。

そして、ゆっくりしずみながらどんどん赤く赤く染まっていく。

周りの雲も赤い太陽に照らされてピンクに染まるところもあればオレンジにくっきり輝くところや赤紫に揺らめくところもある。
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そしてだんだんと大きくなる太陽がモアイ像の向こうの水平線に沈む。
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日が沈むと月が少しずつ明るくなってきて、ほんの少しずつ夜に近づいていく。

こうやって刻一刻と変わっていく夕陽を眺められる時間がある。最高の贅沢。
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イースター島。

サンティアゴからたった5時間半で飛んできた何もない島。

でも最初に抱いていたモヤモヤは、この島のゆったりと流れる時間の中で過ごしているうちに、だんだんと大きな満足感へと変わっていくのでした。

つづく



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