真っ赤なおなかで求愛中。ノースセイモア島でグンカンドリに出会った。
16/MAY/2014 in Galapagos Islands
今日はノースセイモアという島に行くことにしました。
グンカンドリやアオアシカツオドリがモザイク上に隣接して営巣している珍しい島。
ガラパゴス諸島のほとんどの地域は観光客が自由に出入りする事は出来ず、ガイドと一緒に行く必要があります。
なのでツアーで行かなくてはならず、なかなかお値段が張ります。
サンタクルス島にあるツアー会社に聞いて回ると、ノースセイモア島に行くツアーは日帰りツアーで一人US$170。
事前に調べていた数年前の情報よりも2倍ぐらい値上がりしていました…。
しかもどれだけ交渉しても、全然値切ってくれない。
さすが世界的にもツーリスティックな場所だけはある、お値段と対応です。
それでも代理店を渡り歩いて何とかUS$155のところを見つける事が出来たので、そこでツアー申し込みしました。
まったく、財布に厳しいなぁ。。
でも、英語がしゃべれるガイドさんがいるとたくさんのことを教えてもらえるので楽しみです。
何はともあれ、ツアー開始!
まずバスに1時間ぐらい乗って、サンタクルス島の北の端まで。
その後、小型クルーザーでサンタクルス島のLas Bachasというビーチまで移動します。
なんとこのツアーで奇遇にも、昨日のクラゲショックで私を運ぶのを手伝ってくれたドイツ人夫婦に再会!!
「あなたが元気になって、本当に嬉しい!」
と、大喜びしてくれました。
救世主のDom’s(女性) と Bernd(男性)
Dom’sは「ガラパゴスに行くのは長年の夢だったの。4日間しか滞在できないんだけど。」と言っていました。
風を切って海の上を走る!!
青い海。広い空。船の周りを元気よく飛び回る海鳥たち。
あー、なんて気持ちいい!
船内にいるのがもったいなくて、ずっと甲板にいたら、恐ろしいほど日焼けしました…。
大人になってひりひりして皮剥けるほどの日焼けをしたのは初めて。
1時間ほどでビーチに到着。
今日は天気がいい!
砂浜にはウミイグアナの足跡と尻尾の跡や、
産卵に来たウミガメの足跡が。
ウミガメは、1シーズンに80~100個×4回卵を産むそうです。
産卵は2年に一度。
産卵の前日にビーチを下見して、その次の日、産みに来るんだとか。
海の近くにはラグーンがあって、フラミンゴが2羽いました。
ラグーンは塩分濃度が海よりも高く、フラミンゴのエサとなるエビが繁殖しているそうです。
カラスみたいな鳥です。
グンカンドリも空高く飛んでいました。
このビーチで1時間ほど自由時間があって、シュノーケルをしたり鳥を観察したり、ゆっくりして過ごしました。
そしてお待ちかねのランチタイム。
カジキマグロです。美味しかった!
船内のちっちゃいキッチンで作ってくれました。
ランチの後は、いよいよノースセイモア島に上陸です。
島の上空には大量の鳥が!!
ゴムボートで上陸します。
島にいるのはほとんどがグンカンドリ(Fregate)。
オスは胸に赤い袋があり、膨らませて求愛します。
ちょうど今の時期は繁殖シーズン真っ盛り。
色鮮やかさと大きさにびっくりです!
翼を大きく広げてアピールします。
人が危害を加えないのを知っているようで、1mぐらいまで近づいても全然逃げませんでした。
じっくり観察できます。
ぱんぱんに袋を膨らませたまま飛ぶオス鳥。
こちらは巣作り中かな。
オスの羽は玉虫色に光る美しい深緑。
今、卵を温めているところです。真っ黒な瞳。
メスはお腹が白く、オスよりも地味です。
左側にいるのがメス。
この2匹、こんなに近くにいるけどカップルではありません。
オスは求愛中ですが、メスは見向きもしない。かわいそうです。
グンカンドリの子供。
最初は白で、大人になるにつれ色が黒くなっていきます。
隣にいるのはオス。今年は繁殖に成功したので、袋をしぼめています。
グンカンドリの子供は巣立ちまでになんと1年かかります。
最初の半年はオスとメスで交代で世話をして、残りの半年はメスだけで世話をします。
メスにとっては負担が大きいので、2年に一度しかメスは卵を産みません。
ちょっとずつ成長して、
青年になり、
飛べるようになります。
グンカンドリの骨の中は空洞になっていて軽い。
他にも、ユニークな動物がいました。
リクイグアナ。
ウミイグアナは、尻尾を利用して泳ぐので、長くて平べったい尻尾をしていますが、リクイグアナの尻尾は太く短い。
食料の乏しい乾期に尻尾を利用して木登りするために、尻尾がこんな風に発達したんだとか。
乾期にはサボテンをむしゃむしゃ食べるそうです。
顔が恐竜のようです。
今は乾期ですが、木登りしているリクイグアナがいました。
あとは、私たちお気に入りのアオアシカツオドリ(Blue Footed Booby)もいましたが、それはたっぷりと別の記事に書こうと思います。
クルーザーに戻ると、マグロの刺身が用意されていました。
至れり尽くせり!高いだけはある!
ニンニク醤油をつけて食べてすごく美味しかった!
日本ではニンニク醤油で刺身を食べないけど、またやってみたい組み合わせでした。
ノースセイモア島、この旅で一番の贅沢でした。
高かったけど、行く価値の十二分にある本当に面白い場所でした!!