カイロのイスラム地区にDIOの館があるらしい。
06/AUG/2014 in Cairo
カイロのイスラム歴史地区。
7世紀にエジプトへやって来たイスラム教徒たちが、元々キリスト教徒たちがいたオールドカイロを侵略し、オールドカイロの北部に遷都を繰り返しながらできた地域。ここは「1000のミナレットを持つ都」と言われるカイロの基盤となった場所で、南北12Kmの広範囲に広がるこの歴史地区はユネスコの世界遺産にも登録されています。
今日はそんなイスラム地区にマイクロバスでお出かけ。
各地へ向かうバスがひしめく広場で客引きに聞きながらイスラム地区へ向かう車を探す。
目的の車はすぐに見つかり、満員になり次第出発。一人1.5ポンド(約23円)
イスラム地区に到着すると、モスクとスークがそこらじゅうにあって人もたくさん。混沌としている。
そして、またしてもまるさんに教えてもらったのですが、ここイスラム地区はジョジョの奇妙な冒険の3大聖地の一つになっているらしいのです。
そして、こちらのサイトに詳細な情報を発見。
ジョジョ読者専用エジプト・歩き方マップ~夢のエジプトJOJO-DACHIに向けて~
このサイトにこんな素晴らしい地図があったので、この地図を眺めてJOJOの世界に思いを馳せながらイスラム地区をぶらぶらして来ました。
「ホルホースとボインゴが承太郎に攻撃を仕掛けた」と書いている辺りを歩きます。
この辺りにDIOの館があるはずですが、正直それらしき建物は見当たりませんでした。
まあ当然と言えば当然ですが、ちょっとガッカリ(笑)
ハーン・ハリーリと呼ばれるこのエリアは、たくさんのスークがひしめきあっています。
観光客もよく来るらしく、お土産屋さんも数多くありました。
背中に担いだ容器にシャイ(お茶)を入れて売り歩く人。
これはアズハル・モスク。
イスラム教スンニ派の最高学府であり、世界最古の大学と言われているアズハル大学もここにあります。
きっこは女性なので入る時に全身を包む布を着させられました。
手を広げると布団みたいです。
中ではムスリムの人々が熱心に祈りを捧げていました。
この建物はスルタン・ゴーリー。
なんでも、ここで行われるスーフィーダンスという伝統舞踊がわずか30ポンド(約450円)で観られるにもかかわらず、とても素晴らしいという噂。
開演1時間前にオープンで自由席という事だったので、早めに行って前の方の座席を確保しました。
ちなみに最前列は予約席となっていました。
開演するとまずは賑やかな音楽と共に楽器を持った人たちがステージに上がり、一人ずつソロの演奏を披露していきます。
このカスタネットのおじさんはベテランの風格が漂う個性的な演奏でした。
カスタネットと太鼓によるコール&レスポンス。
この2人の演奏は始めのソロの時から別格だった。
そして円形のスカートを身にまとった男性がステージに現れると、おもむろにグルグルと回り始める。
タンヌーラとも呼ばれるスーフィー・ダンスは、ぐるぐるとまわり続ける事で神に近づこうとする行為が始まりと言われています。
なのでダンサーたちは止まる事なくグルグルグルグルとひたすら回り続けます。
楽器の奏者たちも激しく回転しながら演奏を繰り広げる。
軽く30分以上は続いたこの男性のダンス。
最後は天を仰ぎながらゆっくりと回るのを止めました。
次は3人のダンサーが一度に登場し、曲芸の様な舞を繰り広げる。
このダンスは入場料が30ポンドでしたが、少し前までは無料だったそう。
どちらにしても、こんなハイレベルなダンスと音楽がわずか数百円で観られるのは驚きです。
これまでエジプト人たちにはガッカリさせられる事が多かった私たちですが、このスーフィーを観て「エジプト人もやれば出来るやん!すごい!!」と口を揃えるほど素晴らしいパフォーマンスでした。
最後は会場中から拍手と歓声が沸き上がり、大盛り上がりのまま幕を閉じました。
凄い!すごいよエジプト!
スーフィーの興奮冷めやらぬまま会場を出るとまだまだスークは賑やか。
埃が舞う乾燥したカイロの夜の空気を味わいつつ、宿のあるダウンタウンへと帰ったのでした。
daigoro
最新記事 by daigoro (全て見る)
- 世界で出会った野鳥図鑑 - -2018/12/15
- 世界ぽろり旅:完 - -2016/04/02
- 【旅の最大の醍醐味!】世界一周で印象に残った〇〇ランキング!! - -2016/03/08