ウズベキスタンで美人になる為の条件とは?
11/AUG/2015 in Bukhara (Buxoro)
今日はお気に入りのヒヴァの街を離れて、ブハラに向かいます。
ヒヴァからブハラまでの乗合タクシーは元々2人で16万スム(約4800円)だったけど、二つの宿で値段を確認していたら最終的に2人で13.5万スム(約4100円)に勝手に値下がりしました。
450キロの道のりが乗合タクシーでこの値段だったら悪くない。
バスは本数も限られているし、乗り継ぎも苦労しそう。
約束した時間に宿の前で待っていると、申し込んでいないタクシーが私たちを乗せようとやってきました。
宿の人がこのタクシーに乗れと言うので、危うく乗り込んでしまうところでした。危なかった。
数分後に約束していたタクシーが到着。
ヒヴァを8時すぎに出て、ウルゲンチで人を乗せるために一時間以上待ちました。なかなか大変だ。
そのあとは快調に飛ばします。
でもこの小さい車で後部座席に大の大人が3人乗るのは狭い…。
隣の2人から押されて足の置き場が…。
暑いのにおじさんと身体半分が密着状態。
身体半分が汗でぐっしょり…。気持ち悪い。
これで6時間か…。
途中で車はガソリンスタンドへ。
看板には大きくメタンと書いてあります。
実はこの辺りの国の車にはガスタンクが搭載されていて、ガソリンではなくメタンで走ります。
メタンを補填している間は危険なので、乗客は全員降りて、離れた場所で待機します。
天然ガスが安価な中央アジアならではの光景です。
快適な宿みっけ!
ブハラに到着したら宿探し。
車を降りた近くの公園で宿の客引きに声をかけられたので、着いて行ってみる事にしました。
案内してくれたのは宿のオーナーの優しそうな女性。
歴史的な街並を歩き
バザールの中を通り抜け
やってきたのは細い路地にある昔ながらの建物。
中に入ると、小綺麗な中庭が。
「ここがあなたたちの部屋よ。」
日本語が少し話せる女性は、トイレの場所やWi-Fiの使い方を説明してくれました。
Wi-Fiはさっくさくで快適でした。
壁にかけられたカレンダーには干支の動物が描かれています。
2015年が未年ということは、日本と同じ。この国にも干支の概念があるんだ。
そういえば4年前ぐらいに年末年始でロシアを訪れた時も、巳年だったからヘビの置物がたくさん置いてあったな。
どっちのカレンダーもUSドルが大量に描かれている。
自国の通貨はインフレしまくっているから、USドルの方がありがたみがあるのかな。
部屋の隅に金色の矢印みたいなプレートがありました。
もしやと思って聞いてみると、案の定、メッカの方向を示すものだそうです。
しばらくすると、女性がチャイを入れて部屋まで持ってきてくれました。
Wi-Fiのルーターが部屋の中にあるからネット環境はなかなか快適。
「Medina & Ali Guest House」という宿で、一人一泊10USドル、朝食は1USドルで作ってくれます。
(名刺には Ali と書いてありましたが、なぜか地図上やトリップアドバイザーでは “Madina & Ilyos Guest House” という名前でした。)
ブハラの街を歩く。
ブハラの街はそこかしこに歴史的な建造物があって博物館みたい。
落ち着いていて良いところです。
ここはラビハウズと呼ばれる池。
池を取り囲むようにチャイハナやレストランが立ち並んでいて町の人の社交場となっています。
池の周りにはドミノをして遊ぶ人たちがいました。
ラビハウズの向かいにはタイルの装飾が美しい建物があります。
これは”ナディール・ディヴァンベギ・マドラサ”と呼ばれる場所で、マドラサというのはイスラム教の神学校という意味。ブハラにはいくつもマドラサがあります。
この鳳凰と顔のある太陽。偶像崇拝を嫌うイスラム教の建築物は、コーランの一部や幾何学模様が描かれるのが普通。このように動物や顔があるのはとても珍しいことです。
その前では、地元の人たちの結婚式が行われていました。
参列者もみんなおめかし。
ウズベキスタンもイスラム教徒が多い国ですが、露出も多いしヒジャブ(頭を覆う布)をしている人は少ないです。
ブハラのシンボル、カラーン・ミナレットを臨む広場。
幾何学模様にブロックが積み上げられて出来たミナレット。緻密で美しい。
一層だけターコイズブルーのタイルがあしらわれているのがお洒落。
これはカラーンモスク。
この色合いがウズベキスタンらしいです。とっても色鮮やか。
これもマドラサ(イスラム教の神学校)です。かなり古そう。
装飾はこんなにカラフル!
こんな色使いは他のイスラム教国ではほとんど見たことがありません。
最近塗り直されたんだろうな。
これは現存する最古のマドラサ、ウルグ・ベク・マドラサの装飾です。
そして驚いたのがこのマドラサの前にいた少女のまゆ毛!
わざとまゆ毛がつながるように、線が描かれています。
実はウズベキスタンはまゆ毛が繋がっているのが美人の条件。
私もウズベキスタンに住んだらまゆ毛の間の毛を処理する必要が無くなって楽なのにな。笑
街の中心から少し離れた所にはこんなモスクがありました。名前はバラハウズ・モスク。
今日は朝の移動で疲れていたので、このモスクの前で少し昼寝をしました。
たくさんの柱で支えられた天井。
300年前に建てられた柱はか細くて今にも折れてしまいそう。
でもこの華奢な感じがこのモスクの魅力なのかもしれない。
柱も天井もやっぱりカラフルです。
帰りに立ち寄ったバザールでは、こんな手作りハサミ屋さんを発見!
か…、かわいい!連れて帰りたい!!
シャキ、シャキという音も心地よくて、切れ味も抜群でした。
宿に帰ると、10,000スム(約300円)で二人分の夕食を作ってくれました。
メロンのせいでおなかを下しているだいごろに優しい、パスタの入ったスープ。
焼きたてのパンもふかふかで美味しかった。
こんな立派な椅子のあるシャワールームでシャワーを浴びて、今日はこれでおやすみなさい。
明日はウズベキスタン随一の観光地、サマルカンドに向かいます!
kicco
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