ウズベキスタンの豪邸にお宅訪問!奥さんの手作り家庭料理に舌鼓!
14/AUG/2015 in Toshkent
お待たせしました!
今日は久々に旅日記を再開します!
話はウズベキスタンのサマルカンドを後にして、首都のタシュケントへ向かうところから。
まずはサマルカンドの宿から歩いて、バスに乗って、また歩いた所にあった広場で乗合タクシーの交渉。
わらわらと集まってくるドライバーたち交渉すること15分。
そこから30分ぐらい出発するのを待って、ようやくタクシーが走り出しました。
道端にはスイカとメロンがたくさん!!
そして3時間ほどでタシュケントの外れに到着。
タクシーを降りた場所からは歩いてメトロの駅へ。
メトロの駅のこの感じ、ロシアのメトロの雰囲気に似てる!ロシアの方がずっと豪華だったけど。
それにしても地下鉄が開通してるなんて、さすが中央アジアを代表する都市だけのことはあります。
(調べてみると、中央アジアの都市で地下鉄があるのはタシュケントとカザフスタンのアルマトイの2都市のみ。)
メトロを降りたら今度はトラムに乗り換え。
最近は自動車やバスが普及してきたので、このトラムはもうすぐなくなってしまうそうです。
そしてトラムを降りてから歩くこと15分ぐらい。
ようやく「Topchan Hostel」というバックパッカー宿にたどり着きました。
予約せずに行ってみると残念ながら満室。
でも宿のオーナーの計らいで、共有スペースに布団を敷いて寝場所を作ってくれました。
値段は一人一泊9USドルで、元々はドミトリーに一人14USドルで泊まるつもりだったので節約できました。
それから宿の近くの安食堂でお昼ごはん。
全部で200円ぐらい。めちゃくちゃ安くてめちゃくちゃ美味しかった!!
やっぱりアジアの料理は最高!
警察だらけのメトロに乗って
ご飯を食べた後は再びメトロに乗って、とある人との待ち合わせ場所へ。
ウズベキスタンのメトロは警察のチェックが厳しくて、一つの駅に最低でも10人は警察がいます。
そして目が合うと必ずパスポートを要求されます。
別に悪いことを企んでる訳ではないけど、警察に絡まれるとろくなことがなさそうなので、目を合わせずにそそくさと通過します。
旧ソ連の国のメトロはどこも豪華な内装が特徴的。
それに駅ごとにデザインが全然ちがうのが面白い。
ウズベキスタンのメトロは中央アジアで一番古く、1977年にできました。
旧ソ連時代に建てられたからロシアと雰囲気が似てるんだろうな。
とある人との待ち合わせ場所はこんな公園。
しばらく座って待っていると、約束通りの時間に会うことができました。
やってきたのはエルガシュさんという男性。
私の姉がベルギーに留学していたとき、研究員として大学に来ていた方だそう。
今はここタシュケントで、原子力の研究者として国の機関で働いています。
今日はわざわざ仕事のお休みを取って、私たちに会ってくれました。ありがたい!
これで無事エルガシュさんと合流できたので、メトロに乗って一緒にタシュケントの中心部を散策することに。
メトロの駅には相変わらず警察がたくさんいて、今度は呼び止められてしまいました。
宿にパスポートを置いてきていたので持っていたコピーを警官に見せると、「え?どうして持ってないの?」と、エルガシュさんがびっくり。
警官も私たちを怪しんでいましたが、エルガシュさんがウズベク語で説明してくれたので無事警察から逃れられました。
ウズベキスタンでは身分証はいつだって持ち歩かないといけないものなんだ。
”それにしても、どうしてこんなにたくさん警察がいるの?”
気になっていたことをエルガシュさんに尋ねてみます。
「過去にテロがあったからね。」
”賄賂は要求される?”
「それはないよ。国境警察だけは、不法労働者に対して賄賂を要求することはあるけど。」
ウズベキスタンの警察事情は悪くなさそうです。
エルガシュさんとタシュケントの街歩き。
それから、エルガシュさんと3人で整備されたタシュケントの街並を歩きます。
正直、タシュケントがこんなに綺麗な街だとは思っていなかったので意外でした。
でも「ウズベキスタンは途上国だからね」と、口癖のように何度もいうエルガシュさん。
「ちゃんとした国の研究所で働いているのに、月収はたったの250ドルなんだよ」
この街並みからは想像できないぐらいの低給です。
これは大統領府の近くの、綺麗な庭園にあったモニュメント。
今は地球儀みたいなのが乗ってるけど、昔はレーニン像が置かれていたそうです。
エルガシュさんが「記念写真を撮ってあげるよ」と言ってくれたので一枚。
この地球儀だと思っていた物体。よく見たら地球儀じゃなくてウズベキスタンだけが描かれたウズベキスタン儀でした!笑
ウズベキスタン儀の下には、マリアとイエス?イスラム教の国なのに?
と、思いきや、マリア様じゃなくて、戦争で戻らぬ夫を待つ女性の像だそうです。
エルガシュさんが私たちに紹介したいと言って連れて行ってくれたのはこんなオペラハウス。
なんとこのオペラハウスは日本人の捕虜が作ったそうです。
シベリア抑留。
たくさんの日本人が第二次世界大戦の後に捕らえ、強制労働を強いられていたそうです。
日本人なのにそんな歴史があったことすら知りませんでした。。
続いて向かったのは市場。
美味しそうな果物がたくさん売っていました。
エルガシュさんオススメのぶどうを買って帰りました。
ぶどう1キロたった3000スム(約90円)。やすい!こんなに安かったら毎日買えるのになぁ。
これはウズベキスタン名物の黄色い人参。
これもウズベキスタン名物の大きいパン。
市場の近くには闇両替屋さんがたくさんいて、「ドルは持ってないか?」と頻繁に声をかけられました。
それを見て、「ウズベキスタンは途上国だよ。自由に他国の通貨を売買することもできないから。」と、エルガシュさん。ウズベキスタンの国民は自由に他国の通貨を買えないから、正規両替レートと闇両替レートがかなり乖離してしまっているのが現状です。
喉が渇いたら、ウズベキスタンの人が大好きなあま〜いシロップみたいなジュースをゴクリ。
市場にはZARAの袋を持って歩いてる人がたくさんいるなぁと思ったら、なんと道端で売られていました。笑
市場を抜けた先にはモスクがありました。
あまりイメージが湧かないかもしれませんが、ウズベキスタンはイスラム教の国です。
ウズベキスタンの豪邸で家庭料理をいただく。
たっぷり街を案内してもらった後は、エルガシュさんのお宅に連れて行ってくれました。
街の中心部からはバスに乗って1時間ほどの移動。
バスを降りたら、エルガシュさんのお家まで歩きます。
そしてたどり着いたのは…
なんとびっくり!
こんな豪邸でした!!!
部屋の内装や家具に旧ソ連圏の雰囲気が漂ってます。
食卓には変わったナッツが。
ウズベキスタンは果物もおいしいけどナッツもおいしい。
ナッツの名前は忘れちゃったけど、ウズベキスタンの特産品だそうです。
席に着くなり、エルガシュさんの奥さんが次々に手作りのごはんを出してくれました。
これは茄子の上にトマトとニンニクが乗った前菜。
コニャックも勧めてくれました。
ムスリムだけど、お酒を飲むのはこの国では普通。
お酒を飲むのは旧ソ連だったからっていう理由もありそう。
同じイスラム教徒でも本当に文化は様々です。
続いてラグマンという麺が入ったスープ。
エルガシュさんの奥さんはお医者さんで、いつもすごく忙しくて、夜中に呼び出されることもよくあるそうです。
そんなに忙しいのに料理も上手ですごいなぁ。
これはウズベキスタン名物のパラフ。
奥さんの手料理は本当に上手!美味しかった!!
本当にたくさん用意してくれたので、食べきることができず残念に思っていたら、お弁当にして持たせてくれました。嬉しい!!
この可愛い被せ物は、お茶が入ったポットを温めておくためもの。旧ソ連っぽい?
食事はエルガシュさんと奥さん、そして息子さん二人が一緒で、ウズベキスタンの暮らしのことや日本のこと、たくさんお話できました。
エルガシュさんの一番の悩みは、「息子たちがゲームに夢中で制御不能なこと。」
ウズベキスタンでも、日本の親と同じ悩みを抱えているみたいです。なんだか面白いな。
わざわざ忙しい中時間を作ってくれて、みんなありがとう!
最後は息子さんが私たちの宿まで送ってくれることに。
息子さんは英語があまり喋れないし、運転に集中したいからということで、お友達が話し相手としてやってきました。友達は韓国に留学中で英語がよく話せます。
ウズベキスタンは韓国と70年前からすごく強いつながりがあって、お互い交流が多いそうです。
ウズベキスタンを始めとする中央アジアでは日本のことはあまり知られていないそうなので、是非家族で日本に遊びに来てねと約束したのでした。
kicco
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