灼熱の蒸し風呂タクシーで砂の国の首都へ。始めてのモーリタニア飯に感動!!
07/APR/2015 from Rosso to Nouakchott
やっとの事で通過する事に成功したロッソ国境。
国境を抜けた先のモーリタニア側ロッソにはATMがあったので、上限(80,000ウギア)までキャッシュを降ろしてから近くにいたヌアクショット行のセットプラス(2500ウギア、約1000円)に乗り込みました。
あー疲れた。。
暑い!狭い!砂漠の移動は楽じゃない…。
でもフラフラの身体で乗り込んだ車もなんかおかしい。
最大7人乗りの乗用車に9人乗ってる気がするんだけど…。まあ気のせいでしょう。。
ロッソを出ると辺りの景色はセネガルを走っていた時とはガラッと変わります。
久々に見るアラビア語。
国境を越える時はスーダンっぽいなって思ったけど、砂漠の感じがスーダンとは全然違った。
スーダンの家は川沿いのオアシスっぽくなってる所に建っている事が多かったけど、モーリタニアの家々は砂丘の中埋もれるようにぽつんぽんつんと点在しいる。
砂丘は風に運ばれて移動するから、砂に埋もれてしまった家もたくさん。なんでこんな所に家を建てるんだろう?
砂漠の中にもちゃんとモスクがあります。
走ってたら野生のラクダが飛び出してきた!危ない!
何度も何度も道路に飛び出してくるラクダをよけるためにスピードを落とす車。
暑いのにいちいちめんどくさい。でもこの感じが懐かしい。
外の気温は昼を過ぎてからもどんどん上がり、軽く40度は超えています。
車にはもちろんエアコンなんて付いてないし、窓を開けたらドライヤーをフルパワーにしたみたいな熱風で火傷しそうだからとてもじゃないけど開けれない。
しかも僕たちが乗っているのは一番後ろの席。
足なんか伸ばせないどころかあごに当たりそうなぐらい折り畳まないといけないし、頭は天井に当たるからずっと横を向いてないといけなくて首が痛い…。
暑い…。狭い…。
せめてもの癒しを求めてさっき両替したお金で買ったコーラをごくり。キンキンに冷えてはないけど美味い!
味がちょっと変だな、と思ったら缶の底が爆発していました。
一度あっつあつに温めれて、缶の圧力が高まった模様。見なかった事にしよう…。
走り出して1時間。
前に乗ってる地元の人たちも完全にダウン。
全員が無言で暑さと狭さに耐えます…。
そこからさらに1時間ぐらい走った所で一回だけ休憩がありました。
地元のおばちゃんと一緒に車から降りて、一緒に床に倒れ込みます。
身体が伸ばせる。熱風みたいな風が涼しい。幸せ…。
車は再び走り出し、外の風景がだんだんと砂漠から街へと変わっていきます。
ロバを走らせる少年。
砂漠の砂を集めて、何につかうんだろう?
市場の横を走り抜け、
後ろからロバにあおられて(笑)、
ついにヌアクショットの街が見えてきました!
モーリタニアの首都ヌアクショット。
ロッソ国境から走る事3時間。
ついにモーリタニアの首都、ヌアクショットの街に到着しました。
タクシーに宿の近くで降ろしてもらうと、「宿まで行ってやったから追加料金を払え」と言われたけど、他の乗客はみんな払ってなかったので払いませんでした。
タクシーのトランクからザックを降ろして辺りを見渡すと、目に飛び込んできたのはこんな街並。
みんな頭に布を巻き付けてるし、民族衣装を着てる!!
驚きとともに町の様子を眺めながら、宿に向かって歩き始めます。
歩いていたら観光客が珍しいのか、みんな挨拶してくれます。
街の中も砂だらけ。砂漠の国って感じ。
今日の宿は人通りのない路地にあるこんなところ。
部屋はこんな感じ。蚊が多かったので久々に蚊取り線香と蚊帳を使いました。
さすがに人生で3度もマラリアになる訳には行きません…。
この宿にはキッチンが付いていると聞いていたので行ってみると、ありました。キッチン!
の残骸…。
最近取り壊されたっぽいです…。
でもスペイン語で注意書きが並記してあるのが地理的にスペインに近いモーリタニアっぽい。
モーリタニアの首都ヌアクショット。
宿でしばらくくつろいで移動の疲れを癒してから、さっそくヌアクショットの街に出かけてみました。
ここモーリタニアの首都ヌアクショットは旅人の間では「世界で一番しょぼい首都」なんて言われているらしいけど、どんな街なんだろう?
全く想像がつかないからすごく楽しみです♪
街を歩くとまず目につくのがモーリタニアの人々の装い。
男性は青か白の装束を着て、顔をターバンでぐるぐる巻きにしています。
女性の衣装も華やか!
これまで行ったアフリカのどの国とも違う雰囲気にかなりの衝撃を受けます。
タクシーはこんなにぼろぼろ。
乗ってみたら分かりますが内装はもっとぼろぼろです。笑
今や世界のどこに行っても見かけるサムスンの店舗。
モーリタニアにまで進出していました。
でも、中をのぞいてみると端末が一台も置いてない!!
ケーブルがたくさん垂れ下がっているので、以前は置いてあったはずなのに…。
店を閉める時に全部回収したのかな?
置いてたら夜に店舗が襲撃されるって事??
そんなに治安が悪いようには見えないけど…。分からん…。
始めてのモーリタニア飯は超美味かった!
レストランを探して店が並んでいる通りを歩くと、そこかしこからシーシャ(水タバコ)の香りが。
国境を越えた時はスーダンと似てるって思ったけど、住んでる人も生活の仕方も全然違う。
しばらく通りを歩いて行くと、地元の人で賑わうレストランを発見!
いい匂いがするので中に入ってみました。
お客さんは男の人ばっかりです!
モーリタニアの料理なんて全然分からないので店の人のお勧めを頼んでみると、出てきたのはこんな料理!
チキンのタジンと、
焦がし玉ねぎを肉の上にかけた料理!
タジンはモロッコの料理だけど、お隣の国なのでもちろんモーリタニアにもあります。
そして、このタジンがこの後行った本場モロッコのタジンを含めても一番美味しかった。
甘辛いソースにパリッと焼き上げたチキンに、かりかりのフライドポテト。絶品でした!!
もう一個の料理も玉ねぎが甘くて、スパイスも効いてて、肉も柔らかくてめっちゃ美味しかった。
そんなおいしいモーリタニアのご飯をむしゃむしゃと食べていると、レストランの中がなにやら騒がしくなってきました。
そしてみんながテレビに釘付けに。
見てみるとスペインリーグの生中継でした。
そしてサッカー好きの僕もそんな現地の人たちに交じって夢中になってサッカー観戦♪
スペインリーグを見ながらおいしいご飯を山盛り食べて大満足!
食後のコーヒーも美味でした。
最後に街中から見える夕陽を眺めて今日はおしまい。
あの大変なロッソ国境越えからの、過酷なドライブ。
われながらよくがんばりました!
daigoro
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