本当にここはエチオピア?異端の街アディスアベバ。
20~22,28~29/SEP/2014 in Addis Ababa
エチオピア北部を巡った後に訪れたのはエチオピアの首都アディスアベバ。
歩いてみてすごく驚いたのですが、ここはそれ以外のエチオピアの街とは趣が全然違う。
エチオピアなんだけどエチオピアじゃないような感じのする不思議な街でした。
まず驚いたのが車。
エチオピアに入って3週間目にして自家用車を初めて見ました。
バスで数十分先の村でさえロバやヤギが道路を歩いていて、バス以外の車なんて一台も走ってなかったのに!
それに信号まで!
そして家畜が道路を歩いてない。一匹も!!
首都だったらそんなの当たり前かと思うかも知れませんが、これまで訪れたエチオピアの他の全ての街では家畜は生活する上で欠かせない存在。時には乗り物になり、時には荷物を運び、時には食用になっていました。
そんな羊、ヤギ、ロバ、ラクダ、馬、牛たちが全部いない。ほんとにびっくりした!!
足元に家畜の落とし物がないかどうか確認する必要がない!
アディスアベバはエチオピアの首都と行っても本当に小さな街。
ちょっと街の外へ向かって歩くとさっきまでのビルや信号は見る影も無く、これまで訪れた街と同じく家畜がそこらじゅうを歩いていました。
次の日はダナキルツアーで出会ったユセフこと日本人のユウシ君と一緒に街歩きもしました。
向かったのは三位一体教会。
入場料が高いので入るかどうか3人で悩んでいたときに、何やら歌と太鼓の音が聞こえてきました。
どうやら地元の人の結婚式みたいです。
中央にいる帽子を被った2人が新郎新婦です。
正装した人たちが歌と手拍子でお祝いしていました。
この手を左右に振る動きは、赤ちゃんが産まれることを祈ってるのかな?
教会の中に入るよりもエチオピアのリズムに揺られながら結婚式を見ている方が心地よくて面白くて、すっかり満足して結局中には入らずに教会を後にしました。
政府の建物がユニークだったのでだいごろがパシャリ。
こういうところの写真を撮ると警察に捕まる事もあるようなので要注意です。。
これは国立博物館。
と思って入ったら、ここは博物館ではなくて、何故か中でフリーダカーロの作品展をしていました。
しかも本物が置いてないどころか、レプリカですらないちっちゃい写真と説明が書いてあるパネルが展示されているだけでした。
そしてこっちが本当の博物館でした。
そしてこのエチオピア国立博物館の最大の目玉がルーシー。
ルーシーとはエチオピアで発見されたアウストラロピテクスの318万年前の化石人骨。
「これがあのルーシーか〜。凄いなぁ。」と言いながら見ていたのですが、後でここに置いてあるルーシーの骨はレプリカだったと知りました。がっかり。笑
さて、ユウシくんは1週間の弾丸旅行でエチオピアに来ていたのでここでお別れ。
そろそろお腹がすいてきた私たちがその後一番に探したのはもちろんアボカドジュース屋さん!
宿から歩いて10分ぐらいの所にいい店を発見しました。
入口にずらりと並んだ果物&アボカドがアボガドジュース欲をそそります。笑
このお店にもだいごろの大好きなディントがありました。
ここの店のアボカドジュースもかなり美味しかったです。場所はTOMOCA COFFEEの近く。
この店を発見してから朝食は毎日アボカドジュースとダボ(アムハラ語でパンの事)になりました。
この店には1日に2回は通っていて、お店でみんながよく頼むサラダがずっと気になっていたので私たちも注文してみました。
中身はバナナ、トマト、アボカド、ピーマン、タマネギ。
ビネガーと塩をかけて食べるのですが…うーん、それぞれの素材が喧嘩し合って全然美味しくない。。笑
この組み合わせだったら別々に食べた方が美味しいと思うけどなぁ。
こちらはアディスアベバで超有名なコーヒー屋さん。TOMOCA COFFEE。
入れたての美味しいコーヒーを楽しむ事ができます。
しかも豆の種類も豊富で淹れ方もリクエストに答えてくれるので、自分好みのコーヒーをカスタマイズする事ができます。
コーヒー好きのだいごろはブラックでも美味しい苦〜いコーヒーが飲めてご満悦。
エチオピアコーヒーは酸味が強いのが特徴です。
地元の人たちはほとんどが砂糖を入れて飲んでいました。
そして夕食はインジェラ好きの私とだいごろが一度は食べてみたかったこれ!
ティブス・フィルフィル。
外に巻かれたインジェラを開くと…
じゃーん!
ティブス(ヤギ肉を炒めた料理)と一緒にぐちゃぐちゃに混ぜられたインジェラが出てきます!笑
”フィルフィル”はインジェラといろんな具材を混ぜた料理のこと。
インジェラの中にさらに刻まれたインジェラが入っていて、インジェラをおかずにインジェラを食べるという、インジェラを愛する人のための常軌を逸した食べ物であります。笑
私たちはインジェラが大好きなので美味しく頂きました。
インジェラは腹持ちが良いので、一皿を二人で分けたのにかなりお腹いっぱいになりました。◎
首都の料理は種類も豊富で嬉しい。
これは地元の人にも大人気のケーキがおいしいカフェ。
今までの村では一度も美味しいスイーツに出会わなかったのに。
コーヒーとよく合います。
こちらは行きつけの揚げたてポテト屋さん。地元の若者に大人気!!
時間をかけてしっかり揚げてくれます。
この紙の袋(?)にいっぱい入れてくれて、たった3ブル(15円)!
ホクホクで美味しい!
これはピアッサ近くにあるホテルで食べたベジタブルパスタ。
これまでエチオピアで食べたパスタが嘘のように美味しかったなぁ。
アディスアベバは首都だけあって、食事が本当においしかった!!
種類も豊富だし、さすがにインジェラに飽きてきた私たちの胃袋を満足させてくれました◎
ところで、アディスアベバには一つ期待していることがありました。
それがずっと壊れているメインレンズの修理。(詳しくはこちらとこちら。)
なぜなら、アディスアベバにはリコーご指定の修理屋がある。
他の街には小さな携帯電話の修理屋さんぐらいしかなかったけど、ここなら直せるかもしれない。
周りの人に聞きながらリコーのホームページに記載された住所に向かいましたが、そこは修理屋ではなくカメラやプリンタの販売店でした。
でもお店の人が修理屋さんを知っていたので、教えてもらった場所へ向かいます。
アディスの修理屋さんは、オールドポストオフィスの横にありました。
そして中にはこれまで他の街で出会った修理屋とは比べ物にならない程の腕利きの技術者がいたのです。
この修理屋さんはカメラ専門のようで、店内には中古のカメラ・レンズや部品がどっさり置いてありました。
ここなら安心して見てもらえる!
期待に胸を躍らせ、レンズを手渡します。
「ああ、これはミラーレスカメラだね。」
すぐに分かってくれるのがさすが。
技術者のおじさんはレンズキャップを外してすぐにこう言いました。
「中のケーブルが切れてる。これは直せない。」
メケレにいた修理屋さんはレンズを15分ぐらいかけて分解してからじゃないとケーブルが切れているのを見つけられなかったのに、数秒で故障の原因を見抜いてしまった。
そしてさらに凄いのが、”直せない”という修理屋としては最後まで口にしたくない言葉をすぐに出した所。
“その辺にケーブルがいっぱいあるのに、どれも使えないの?”
「ここにあるのはリコーやキャノンのものだよ。無理矢理つなげることはできるけど、寸法が合わなくてすぐに壊れるから意味がない。」
“中古で同じものがあるんじゃない?”
「オリンパスのレンズはエチオピアには絶対にない。新品は売ってないし、中古品が出回ることもない。諦めるしかないよ。」
他の街の技術者たちは、レンズも見ないで”直せる直せる!”と簡単に連呼し、結局何もできなかった。
でも彼は瞬時に自分のできる事とできない事を見抜き、”修理不可”という回答を私たちに与えてくれた。
おじさんによると、ナイロビに行けばもしかしたらオリンパス製の中古のレンズが見つかるかもしれないとのこと。おじさんはナイロビで10年以上修行を積んだそうです。
おじさんの回答を聞いてだいごろはかなりがっかりしていましたが、しっかりした技術者に見てもらえたのでこれであきらめがつきました。
オリンパスは世界的にはマイナーだからこういうときは泣き寝入りするしか無い。
有名なメーカーのものを使うと、全世界でサービスが簡単に受けられるというメリットもあるのね。
こんな状況になるまでは考えてもいなかった。
エチオピアの後に向かうケニアのナイロビに期待。
危険な街だからそもそもレンズを探して出歩けるのかも分からないけど。
と言う訳で、私たちのブログの写真はまだまだサブのコンデジで撮ったしょぼい写真が続きます。
どうぞがっかりせずにお付き合いください。笑
▶︎次回:エチオピアの小学生のお弁当の中身はもちろん…
kicco
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