足の臭いが強烈な中国の寝台バス。悲劇の前の穏やかな時間…。
27〜28/AUG/2015 from Urumqi to Hami
ウルムチから蘭州へのバスが謎の理由で運行されなかったので、止むを得ずウルムチから哈密までバスに乗り、哈密から蘭州へは電車で行くことになりました。
バスターミナルで4時間ほど待つと、今度は無事にバスがやってきました。
どうでもいいけど、ウルムチって漢字で烏魯木斉って書きます。難しい。
バスに乗り込むと…
うっ…!
乗り込んだ車内は、足の臭いがむわっと立ち込めていた。
しかもめっちゃ狭い!
この前、カザフスタンのアルマトイからウルムチまで乗ったバスはベッドが左右2列だけだったからまだ広々してた。
でもこのバスは中央にもベッドがあって3列だから、本当に人一人がギリギリ寝転がれる分だけのスペースしかない。
運転席の上にもベッドがあるけど、どうやってあんなとこに登るんだろう??
こんなに狭いベッドだけど、貴重品がたくさん入ったサブザックは手放せない。
荷物入れに入れるのも不安だし、通路に置くなんてもってのほか。
安全に置いておけるところと言えば…、自分のおなかの上だけだった。
結局他にいい置き場所が思いつかず、7キロもあるサブザックを抱っこして寝ることにしました。
そして深夜。
なぜかバスが止まった。
それから何時間も止まったまま。
この前、アルマトイからウルムチを走ったときも同じように止まっていたから、夜間の走行が規制されてるのかな?
この狭苦しい空間に閉じ込められている時間が長くなるから早く走り出して欲しい。
何時間経ったか分からないけど、朝方になってようやくバスが動き出しました。
哈密から蘭州へ。
午前9時。
ウルムチから13時間かかって哈密のバスターミナルに到着。
そこからバスで電車の駅へ。
”電車のチケットがありますように!” と、祈りながら向かいます。
ここの駅もウルムチ駅と同じくセキュリティーが厳重。
中に入るまでに荷物のチェックが二回もありました。
バックパックに入った醤油が没収されそうになりましたが、舐めてみせると没収されずに済みました。
中に入って電車のチケットを買おうとするとものすごい行列!
この前ウルムチで30分並んだ後に並び直しになった忌々しい記憶がよみがえります。
よく見たら大行列の窓口の横には自動券売機がたくさん並んでいて、そっちはすかすかなのに誰も並ぼうとしない。
私たちは中国のIDがないから自動券売機では買えなくて並ぶしかないから仕方ないけど、中国のみんなは自動券売機使ってよ。。。
結局ここでも丸一時間以上並んでようやくチケットブースにたどり着いた。
割り込もうとした人もいたけど、周りの人がちゃんと注意してた。よし。
今日買いたいのは特急のチケット。
12時代、13時代、14時代の三つの電車があって、12時代のを買おうとしたら、無座(座席番号なしで、基本的に立つことになる席。中国語では无座と表記。)しかないらしい。
無座でいいや、と思っていたけど、14時代は2等席が1席だけならあるという。
座席番号ありでも無座でも同じ値段。8時間もあるから、そっちの方が良さそうだ。
蘭州に着くのは遅くなっちゃうけど、14時代の電車で行くことにしました。
チケットを買うとき、中国語がなかなか聞き取れなくてかなり時間がかかってしまって、後ろの人がイライラしていたけど、ここで諦めたら最初から並び直しになる。お姉さんもジェスチャーを交えて一生懸命教えてくれて、無事チケットを買うことができました。
これで一安心。
電車の出発まではまだ3時間以上あるので、ごはんでも食べて一休み。
ウルムチのあの食堂が美味しすぎたから、ここの料理も十分美味しいはずなのに普通に感じてしまう。
そのあとはネットカフェで情報収集とブログ。
”上网” とか、”网络” って書いてあったらインターネットの意味です。
”无线网络” は、線がないインターネット、つまりWi-Fiのこと。
宿探しの時に知っておくと便利です。
悲劇の前の快適な時間。
それから再び駅に戻ります。
特急列車の待合室は普通の列車の待合室とは別になっているのですが、中に入ってみると驚き!
めっちゃ綺麗!
広々としていて掃除も行き届いています。
新幹線の駅か空港見たい!
そしてここはトイレもめっちゃ綺麗でした!
ちゃんと個室の、和式に似たトイレ。
昨日の地獄絵図のようなトイレを見た後だから、感動して涙が出そうになりました。笑
そして注目すべき男子トイレと女子トイレの間にある、お湯が出る場所!
ここでも無料でお湯がもらえます。
みんなマイ水筒を持ち歩いていて、ここでお湯を補充していました。
そしていよいよ特急列車の乗車時間。
発車の10分前になると改札が開いたので、プラットフォームへ向かいました。
乗り込んだのは新幹線みたいな綺麗な車両!
私たちがギリギリ予約できた席の隣の席がたまたま空いていたので、2人とも座ることができました。
車内はタバコも禁止されていて、すごく快適。
中国の移動は高い高いと思っていたけど、1400kmをこんな綺麗な列車で移動できて7200円ぐらいだから安いもんだ。中国はとにかく大きいから、交通費が高くなるのも仕方ない。
そして、なんと車内にも給湯設備がありました!
みんなこのお湯でお茶やカップラーメンを作っていました。さすが中国!
車窓からの景色は砂漠が延々と続き、
ときおり姿を表すビル群。
なかなか快適な旅になりそうだ。
と、思ったのもつかの間。
この後、この新幹線の車内で、目を疑うような衝撃の事態が私たちを待ち構えていたのでした…!
つづく
kicco
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