ハルツームにあった日本。砂漠のオアシスで超快適生活開始!
20/AUG/2014 from Karima to Khartoum
エル・クッルを訪れたその日。
今からバスで首都のハルツームに向かいます。
目指すはハルツームに住む日本人、あかおさんのお宅。
あかおさんは姉夫婦の大学時代の友人です。
カリマからハルツームに行くバスは朝の一本だけなので、となり町のマラウィ(メロウェ)までまずは乗合タクシーで向かい、そこからバスに乗り継いでハルツームへ。
そしてマラウィ(メロウェ)で乗ったバスがこんなちゃんとしたバス!!
ミニバスを想像してたので嬉しかったー!
足元ひろびろ^ ^
車内にはテレビも付いていて、相変わらずスーダンの音楽を映像とともに流していました。
下手な演奏と単調なリズム。
盛り上がりも盛り下がりもない。
若者もお年寄りも、みんなこんな退屈な音楽を聞いてるのかな…。
数時間スーダン音楽を流した後、気づいたらジャッキーチェンの映画に変わっていました。
ジャッキー人気は万国共通!
それにしても砂ぼこりがひどい。
窓の隙間から吹き込む砂ぼこりで、だいごろがすっかり喉をやられてしまいました。
そして後に病院通いの大変な生活になってしまうのです。
トイレ休憩はもちろん砂漠のど真ん中。
砂嵐がひどく目もまともに開けられない中、男の人はしゃがんでおしっこしていました。
風も強いし隠れる場所も無いし、それがこの国の常識みたい。
だいごろもスーダン人に倣って同じように用を足していましたが、砂嵐でさらに喉を悪化させて帰ってきました。。
その後、バスはハルツームに向かって真っすぐな道路をひた走ります。
ハルツームに近づくにつれて、ようやく砂漠の中に緑が見えるようになってきました。
とは言え今はスーダンの雨季。
乾季にはこのちょっとの緑もなくなって、ここも茶色一色の世界になるんだろうな。
あと、途中休憩の時に近くに座っていた15歳ぐらいの子供が、おもむろにビスケットを分けてくれました。
こんな子供でも分かち合いの精神で満ち溢れています。
なんか嬉しくてちょっと泣きそうになりました。
お礼にカシューナッツをあげました。
食べかけだったけど唯一持っていたおやつがこれしかなかった。
この国では常におやつを多めに持ち歩かないといけない。
そしてハルツームに着く頃にはもう真っ暗。夜8時ごろになってしまいました。
降ろされた場所は人気も少ない何もない場所。照明もほとんどない。
ここがスーダンじゃなかったら怖くて震え上がってるような場所。
しかも、地図を確認するとハルツームの中心から10kmも離れた所でした。
アムジャ(ハイエースぐらいの大きさの乗り合いタクシー)のドライバーがやってきて、なぜか中国語で200ポンド(約2300円)で連れて行ってやると言う。
マラウィからハルツームのバスが5時間乗ってたった75ポンドなのに、この10kmの移動がそんなに高い訳はない。
中国語がしゃべれるところも怪しい。
ミニバスか何か公共交通があるはずと思って周りの人に聞いてみるけどみんな口を揃えてアムジャに乗るしかないと言います。
近くにトゥクトゥクを見つけたので交渉してみたけど、ハルツーム中心部まで行く途中の道でトゥクトゥクが規制されていて乗せられないらしい。
困っていると、バスで近くに座っていたお姉さんが現地の言葉で助けてくれました。
アムジャのドライバーと値段交渉までしてくれて、最終的には50ポンドになりました。
50ポンドでも取られすぎな気がするけど、夜だしあかおさんとの約束の時間もあるし、渋々乗ることに。
(後で確認したら、相場よりも少し安く乗れていたみたいです。)
私たちが車に乗り込むと、いきなり助手席に一人の男が座り「君たちが行きたい場所が大体分かるから一緒に着いて行くよ」と言ってきました。
彼もたまたま近くまで行く予定で車をシェアしているんだと思っていたけど、私たちの目的地までの道をドライバーに指示し、私たちが下車するときにチップを要求してきました。
ぼられることも案内されてチップを要求されることもスーダンに来てから殆どなかったことなので、所詮首都はそんなものなのかとがっかり。
スーダンの魅力はやっぱり地方にあるみたい。
ハルツームに着くと、久々に見る高層ビルやガラス張りで湾曲したデザインのおしゃれなビルが立っていたりして、今まで訪れた地方都市と同じ国とは思えない景観が広がっていました。
あかおさんと待ち合わせしたのはJICAのオフィス。
いろいろあったけど、無事辿り着けたことに安堵する。
そこで待ってくれていたのは、青年海外協力隊のかすがさん。
あかおさんは今日は仕事で遅くなるので、それまでの間かすがさんのホテルで待つようにお願いしてくれていました。
そして、かすがさんがホテルの部屋で振舞ってくれたのがこちら!!!
み、みそ汁!!!それと日本のお菓子!
あぁー!日本の味!!
インスタントのみそ汁がこんなに美味しく感じるなんて!
「みそ汁は日本人のソウルフードだよね」とかすがさん。ほんとその通り!
思い返せば、高校の弦楽部の友人から餞別でもらったみそ汁をブラジルで飲んで以来だから、二ヶ月以上ぶり。
あのとき、貴重なみそ汁を少しこぼしちゃっただけでだいごろと喧嘩が勃発したんだった。笑
そして夜10時ごろになって、接待を終えたあかおさんがお迎えに来てくれました。
赤尾さんのお家はこんな豪邸!!
広々としたリビングルーム。
10人も食事できるダイニングルーム。
そしてまだ一度も使われていなかったゲストルームを私たちの部屋として貸してくれることになりました。
私たちのために新品のシーツまで用意してくれていました!嬉しい!
そして次の日目覚めると、朝ごはんはなんとこれ!!
み、みそ汁とふりかけごはん!
快適な家と日本のご飯。
ハルツームに着いた初日から受けた幸せなおもてなしに、これから始まるハルツーム生活に期待が膨らんだのでした^^
kicco
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