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25/AUG/2015 from Armaty to Urumqi

今日は、カザフスタンのアルマトイから中国のウルムチへ向けて出発する日。

バスの発車時刻は7時なので、早起きしてザリナの家を後にしました。
ザリナはこの日も仕事なのに、一緒に起きてお見送りしてくれました。ありがとう。

おかげで国境を超えるバスの出発時刻に無事間に合いました。
今日乗るのはこの緑のバスです。
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運転手にチケットを見せてバスに乗り込むと…

2ベッドが両サイドにぎっしり!なにこれ!こんなバス初めて!
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座席番号を確認すると、私とだいごろは二人とも2階で、向かい合わせ。
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この2段ベッドスタイルのバス。
初めてで興味深かったから、内部を観察しているとあることに気付きました。

一番後ろの席だけ狭い!
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特に下の段!
完全にフラットじゃなくて、頭の部分が斜めに傾いてて寝にくそう。
後ろに荷物を載せるスペースがあるからこんな設計になっているんだろうけど。
ここじゃなくてよかった。。
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世界ぽろり旅最後の国へ!

そして朝七時、バスは予定通りアルマトゥを出発。
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特に渋滞もなく順調に数時間走ると、中国との国境が見えてきました!
中国の隣の国は日本。
ついに世界ぽろり旅最後の国に突入です!
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奥に見えているのが中国の領土。
国境を境に突然ビル群が立ち並んでいるのにびっくりです。
こんな西の端まで都市開発されてるなんて、中国という国のポテンシャルを感じずにはいられません。
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中国の入国審査では、他の人たちは素通りしてたのに、どういう訳か私とだいごろだけ荷物を全部開けさせられてしまいました。
バックパックを開けて、中身を全部出して、また戻して…

日本人だからかなぁ?
後から来た同じバスの乗客にも次々に追い越されてしまいます。

気づいたら私たちが一番最後。
国境を越えるとき同じバスの人を見失わないようにいつも注意してるけど、こればっかりはどうしようもない。
 


ようやく荷物チェックが終わり国境を越えたのは午後4時ごろ。
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でも国境の建物を出るとみんながどこへともなく消えて行って、気づいたら乗客は私たちを含めて五人だけ。
みんなは一体どこへ?!さっきまで乗っていたバスも見当たらないし…。

でも、同じバスの乗客と思われる中国人の学生っぽい2人が残っていた。
よし、この人たちに着いて行こう。

と思った矢先、両替屋さんが押し寄せてきた。
私たちもちょっと両替したかったので、ついつい両替屋さんと両替レートの交渉。

ふと気づくと、着いて行こうとしていた学生がいなくなっちゃっていた。

やばい!

かなり焦る。

両替はそっちのけで同じバスの人を探します。

すると、百メートルぐらい先にさっきの学生がタクシーに乗り込もうとしているのを発見!
もう出発間際だったけど、ダッシュしてなんとか追いついて、一緒に乗せてもらいました。

「いいよ!一緒に乗って!!」
二人ともとても感じのいい学生で、一緒に乗せてくれました。た、助かった…。
二人はこの路線を何度か利用したことがあるらしいのでもう安心です。
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訳も分からず乗り込んだタクシーは、2キロぐらい離れたバスターミナルに到着。

バスターミナルには、同じバスの人がたくさんいました。
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危なかった…

私はちょこっとだけ中国語が話せるけど、国境を越える時に運転手は何も言ってなかったし、その後も何のフォローしてくれない。なんて不親切!
あの二人に乗せてもらえなかったら完全にはぐれてた…。

国境で荷物ごと降ろされて、バスだけ先に2キロ先のバスターミナルへ。
乗客は自分でタクシーを探して辿り着くしかないという…。
この乗り換えは難易度高い。

この旅最後にして、最難関の国境越えとなりました。
 

入国直後に中国の洗礼を受ける。

それからバスがまだ来ていなかったので、お金を降ろしに銀行へダッシュ。

さっきの国境ではバスに乗り遅れるのが怖くて両替できなかったし、このバスターミナルには両替屋さんはいない。

バスターミナルから出たところで見つけたのは、忘れもしない中国建設銀行。
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いつものように暗証番号を入れ、下ろす金額を選んだ。

でも…

お金が出てこない。カードも出てこない。。

…終わった。
 

しばらくすると、何事もなかったかのように最初の取引画面に戻った。

銀行はもう営業時間外だから誰も助けてくれない。

次に並んでいた人に、「このATMは壊れてるから使えないと思う」と告げ、その人が使うのを見ていると難なくお金を引き出せていた。私のカードは一体どこへ??!

実は3日前にブラジルでカードの不正利用疑惑があったからカードを一枚再発行したばかり。
ここ3日で一気に2枚のカードが使えなくなった。
 

何とかしたかったけど、もたもたしていたらバスに置き去りにされてしまうから、急いでバスターミナルまで戻ります。
するとまだバスが来ていなかったからもう一度銀行へ。でも一度吸い込まれたカードが出てくるはずもなく。

そして再びバスターミナルに戻ると、両替屋さんが来ていてだいごろが両替を済ませていました。
私がバタバタしてる間に、両替屋さんがひょっこりやってきたそうです。
こんなことなら銀行に行かなければ良かった。。

でもひとまず両替は出来たからよかった。
バスに乗ってからほとんど何も食べていなかったから、これでようやく食べ物にありつける。
 


他の乗客はどこに行ったかなと見渡すと、レストランでご飯を食べているみたい。
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みんなゆっくりしているので、まだ時間はたっぷりありそうです。
私たちもここでラグマンを食べることにしました。1皿13元。
ラグマンは中央アジアの国々でもよく食べた、手打ちのコシのある麺に味付けした野菜炒めを乗せた麺料理。

そして、このラグマンが今までで一番美味しかった!!
手打ちの麺のコシが抜群で、味付けもめちゃくちゃ美味しい!!感動!
国境を越えて中国に入った途端、この料理のクオリティーが格段にレベルアップ!!
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あと、ありがたいのはレストランでお茶が無料で付いてくること。
日本では当たり前だけど、世界ではそんな国の方が珍しい。
こんなところも、日本に近づいた感じがします。
 

飲み物に買ったスプライトは中国語。
私は出張でよく来ていたので新鮮味はなかったけど、中国が初めてのだいごろは、「ついに中国や!」とテンション高め。
よく見たらミミズ文字のウイグル語も書いてあります。
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ご飯を食べ終わってもバスが出発しないので、売店を物色。

写真に写っているのはひまわりの種、一袋2元(約40円)。これがクセになるんだなぁ。
特に美味しいっていうこともないけど、無心になって食べてしまいます。
中国に出張したとき、出張メンバーと一緒にひまわりの種の食べ方の研究をしてたのを思い出すなぁ。
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飲みものも漢字だらけ。「すごい!中国ってこんなんなんや!」と興奮するだいごろ。
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さて、バスに乗る前にどうしても済ましておかないといけない用事がある。

そう。トイレ。

「中国のトイレはほんっっっっとに汚いよ。汚(お)トイレだよ。」と、何人もの旅人から散々脅されていたからトイレに行くのが怖すぎる…。

でも、行かないわけにはいかない。
意を決して中国初トイレへ。

中国初トイレは、川のトイレ。

排水溝みたいなところをまたぐ。
5人ぐらいが1列になって、同じ排水溝をまたいで用をたす。
仕切りはあるけど、他の人から丸見え。

ある程度の時間が経つと、タンクから水が流れるので、前の人がした汚物が目の前から出てきて後ろへ流れていく。
もちろん、水が流れるまでは汚物は残ったままの状態になる。
私が行った時は水が流れた直後で、何もなかったから助かった。

…セーフ。笑
 

ついに中国最初の街へ到着!

その30分後にようやくバスは出発し、中国の舗装された道路を走り続けます。

日が沈み、また日が昇っても、バスはひたすら走り続ける。
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食べて、本を読んで、景色を見て、寝る。
ひたすらそれの繰り返し。

乗ってみて初めて気づいたけど、寝転んでるバスも楽じゃない。
天井が低いから座っていることはできなくて、寝転んでいると自然と寝ちゃうけど、寝すぎてしんどい。
こんな経験初めて。
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アルマトイを出てから25時間。
ようやくウルムチの街に入りました。

これまで走っていたカザフスタンの草原が嘘のような、大都会です!!
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それにしても無事たどり着けてよかった。
下手したらあのまま国境で路頭に迷ってたかもしれない。

今日はこの旅の中でもダントツで難しいバス移動でした。
あの乗り換えは本当にびっくりした。

そして一発目のATMにクレジットカードを飲み込まれ、

中華料理のあまりの美味しさにびっくりし、

休憩所のトイレも衝撃だった。
 

中国に入ってまだ数時間ですが、早くも中国の恐ろしさ(?)を垣間見た気がします。笑

明日からは中国編。
二人とも中国にはそれほど期待していなかったのですが、私たちの想像を遥かに超えるめちゃくちゃすごい国でした!

つづく



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