トイレはどこ?!下痢と戦いながら街を彷徨う日々。
26/JUL/2015 in Shiraz
イスファハーンを出る前から吐き気とだるさを感じていて調子が悪かったけど、ちょっと無理して夜行バスに乗ることにしました。
豪華絢爛という言葉が相応しいシャー・チェラーグ廟(詳しくは前回の記事参照)を見た後から、無理がたたってきました。
身体がだるい。食欲もない。
シーラーズの街中で見つけた地元の人に大人気のお店で頼んだサンドイッチも、半分も食べられませんでした。
でも食べないと治らないからと、八百屋さんに立ち寄ってトマトとキュウリを買おうと袋に入れました。
”いくら??” って聞いたら、「どこから来たの?日本?いいね!!お金はいいから持ってきな!」と、八百屋の兄ちゃんたち。
ありがとう!
さて。
まだお昼すぎ。
カウチサーフィンの家に戻れるようになるまで、時間が有り余るほどある。
最近移動ばかりだったしWi-Fiのある宿にも泊まってなかったから、更新が滞っているブログを書こうとネットカフェを探します。
イランの国旗がはためく街をうろうろ。
でも、ないないない!
いくら探しても見つからない。
1時間は歩き回ったかな。”もう無理。ちょっと休ませて”とだいごろに言って、道端のベンチで休憩。
しばらく休んでから、また歩いて探します。
途中でお腹が気持ち悪くなってきたのでトイレを見つけて行ってみると、やっぱりおなかを下してました。つらい…。
でも、イラン人が綺麗好きで助かった。
公衆トイレに行っても汚れてることはほっとんどないし、手洗いの液体石鹸が切れていたこともない。
この綺麗さは他の国にはなかなかない。しかも、公衆トイレが無料で使えるところも多い。
余計な心配をしなくて済むから、それがせめてもの救いでした。
そしてようやく見つけたちょっと高級なホテル。
料金は1時間で数百円もしたけど、ブログも長らく泊まっているので奮発。
だいごろがブログを書いている間、私はソファーで一休みしました。
その後、歩いてキャリーム・ハーン城塞へとやってきました。
幾何学模様が可愛らしい城壁は、レンガで表面に凹凸を付けて積み上げて模様にしてあります。
ちょっとした日陰を見つけてはピクニックをするイラン人。
城塞の周りの芝生でも地元の家族がくつろいでいます。
私たちもイラン人に混じって芝生でしばらく昼寝をしました。
それにしてもイランは乾燥した土地なのに、こういう芝生や緑がすごく多い。
みんなピクニックが大好きだから大事にしてるんだな。
もちろん水やりは欠かせません。市に雇われたっぽい人たちが水やりをしている姿を何度も見かけました。
そんなこんなでだましだまし時間を潰し、約束の時間が近づいてきたのでタクシーに乗りました。
写真はタクシーで通りがかった道路の中央分離帯。
こんな幹線道路沿いの空気の悪いところでわざわざピクニックするあたりがすごい!笑
そして約束の夜7時。
やっと、カウチサーフィンのホストの家に帰る事ができました。
体調さえ悪くなければ、そんなに苦じゃないんだけどなぁ。
さて、ようやくホストとゆっくり話ができたので、今回お世話になる家族を紹介します。
まずは、左がお父さんのアリ。だいごろとアリの間にいるのが真ん中が下の娘のアルマ。8歳です。無邪気でかわいらしい。
それからお母さんのハイデとアルマちゃん。
こっちにはおばあちゃんと上の娘のアナ。おばあちゃんは近所に住んでいるのでよく遊びに来るそうです。
アナは12歳なのに英語がペラッペラ!英語が得意で普段からよく勉強しているそうです。
家で寛いでいると、ハイデがごはんを作ってくれました。
朝に会った時に「今日は家で一緒にご飯を食べよう!」と言ってくれたので、今日はお言葉に甘える事にしてたんだった。
作ってくれたのはマカロニバスタ。
マイルドな味付けだったので、お腹を壊している身には助かりました。
床の上にビニールを敷いて、その上で食べるのがイラン流です。
それにしても…おなか壊してしまっているせいで、この夜は何度もトイレに通う羽目に…。
ユニットバスなのに占領してしまって申し訳ない…。
体調も良くないし、朝に夜行バスで移動してきてずっと外を歩き回って疲れていたので、今日は早めに休ませてもらうことにしました。
この部屋で、絨毯の上にシーツを敷いて毛布を被って寝ました。サルアガセイエッドに引き続き、敷布団なしです。
きっとイランはこういう文化なんだろうな。日本人の私たちは敷布団なしには慣れてないから、腰とか痛くなってあまり熟睡はできませんでした。
ここからは汚い話になりますが…
夜、と言っても0時頃だったか、トイレに行こうとしたら使用中だったので、お父さんのアリが外のトイレを教えてくれました。
そこで盛大にげりげりしてた。かなり長時間のげりげり。
そして、フラフラになりながら何とかトイレから出ると、なんと末娘のアルマちゃんがずっと外で待ってた。
びっくりして「待ってたの?」と聞くと、何も言わずにニッコリして外の電気を一個ずつ消しながら一緒に家まで戻ってくれました。
暗くて危ないから電気をつけてあげなさいって、アリから言われたんだろうな。
アルマちゃんはたった8歳でとっても無邪気で可愛らしい女の子だけど、このときは大人な対応でした。
申し訳ないやら、恥ずかしいやら…。
でも、きっとアルマちゃんは素晴らしい女性に育つだろうと、この時に確信したのでした。
つづく
kicco
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