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5~6/AUG/2015 in Mashhad

ヤズドの次に向かうのはマシュハドという街。
マシュハドの先にはイランとトルクメニスタンの国境があるので、イランで夜行バスに乗るのはこれで最後になりそうです。
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途中バスが休憩所に立ち寄りました。
ここでもピクニック大好きのイラン人たちは、地面にお弁当を広げてディナータイム。
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この前のシーラーズからテヘランのバスでは夕食を食べそびれて辛い思いをしたので、今度はちゃんとごはんを注文。
このシチューはすごく美味しかった!ごはんとコーラとデザートセットで90,000リアル(約360円)。
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レストランの隣にあった売店で見つけたこの塊はなんと砂糖!
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このお茶に入っているのも砂糖の塊です。
こうやって飲むのか。甘そう…。
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休憩時間が短かくて急いでバスに戻ったら、さっきのレストランでお釣りをもらい忘れてしまいました。
取りに帰ってる間にバスが出発するかもしれないしどうしようと思っていたら、お店の男の子がわざわざバスまで届けに来てくれました。親切!
 


 

翌朝。
バスの中で目覚めて位置を確認してみると、まだまだマシュハドは遠い。

マシュハドでもカウチサーフィンする予定で、ホストがバスターミナルまで迎えに来てくれるっていう約束だったけど、バスが1時間も遅れてしまった。
バスの車内にいた人にお願いして電話を借りて、到着が遅れることをホストに連絡します。

「いいよ、全然問題ないよ!」
とホスト。
 

バスターミナルに着いたら急いで電話。
迎えに来てくれたのはソルーシュという24歳の若い男性です。
1時間もの間ずっと待っていてくれたみたいでした。

かなり長い間待たせてしまったけど、笑顔で出迎えてくれました。
しかもわざわざ車で来てくれていました。ありがたい。
 

ソルーシュが乗っているのはトヨタの愛車。
バックミラーには「愛」のステッカーが貼ってあります。
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車種は何て言ってたかな…忘れちゃったけど、ソルーシュがこの車を選んだ理由はただ一つ。

「この車はすごいんだ!ドリフトするのにぴったり!!」
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えっ…
ドリフト?

ソルーシュは大の車好き。
毎年のように車を売っては買って、24歳にして今の車は6台目。
今まで買った車はほとんど日本車です。

「日本車は最高!ドリフトのコンペティションでは9割が日本車なんだよ、知らないの?」

そうなんだ。知らなかった。

「ところで、ドリフトは好き?」

”うーん、好きも何も…”

「そっか。じゃ、やってみよう!」

そう言ったかと思うと、
 

ぶおーーーーん!!

道路のど真ん中で突然の急発進と急ハンドル!!

車のお尻がぐるーんと90度回って、ものすごいGがかかった。

ひゃーーー!!
制御不能!
 

と思ったら、すぐにハンドルを持ち直して、気付いたらカーブを曲がり終えてた。

すごい…。
びっくり…。
 

びびりの私は呆然。

後ろに乗っていただいごろは大はしゃぎ。

”楽しー!!”

…そんな感じで、マシュハドのカウチサーフィンはスタートしたのでした。
 


 

無事カウチサーフィンのホストと出会えた私たちが、マシュハドでしなければいけない最初の任務はトルクメニスタン大使館に向かうこと。
テヘランで申請したビザがここマシュハドで受け取れることになっています。

ソルーシュが大使館の前まで車で連れて行ってくれたので、無事受け取ることができました。
トルクメニスタン大使館は急に休んだりすることも多いみたいなので、無事に受け取れて一安心。
これで、イラン、ウズベキスタン、トルクメニスタンと、中央アジアの難関「ビザ取り」に無事成功したのでした。
 

無事に任務が完了したら、マシュハドの郊外にあるソルーシュの家へ。
家に辿り着くと、お母さんがお昼ごはんを用意してくれていました。

美味しそうなチキン。
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サフランライスとサラダ。
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野菜たっぷりのスープ。
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盛りだくさんです。
手料理は一番幸せ!ありがたやー。
 

ソルーシュの家にはお父さんとお母さんがいて、お父さんは退職して今はタクシードライバー。
お母さんは先生をしているそうです。

お兄さんも一人いるのですが、お兄さんは16歳のときウクライナの学校に行き、そのあとスウェーデンの大学へ。
もう10年以上会ってないそうです。スウェーデンのドキュメンタリー番組で取材されていたのを見せてもらいました。お兄さんは原子力工学を学んでいるけど、イラン人というだけで周りからの評価が変わって苦労しているみたいです。銀行でお金を降ろすのもたくさん手続きが必要で大変。純粋に学びたいだけなのに、核兵器を作るためのスパイだと思われたりすることもあるそうです。

ソルーシュが見せてくれた家族の昔の写真も印象的でした。
驚いたのは、女性がヒジャブ(イスラム教徒の女性が頭に被る布)を被っていなかったこと!
ソルーシュ曰く、30年前はヒジャブを被る必要がなかったそう。
まだそんなに歴史が古くないんだ。もっと何百年も前から続いているものだと思ってた。
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今回私たちが泊めてもらうのはソルーシュの部屋。

ソルーシュはオーディオも大好き。
大の親日家なので、ソニーやパナソニックの製品がずらりと並んでいました。
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私たちがソルーシュの部屋で寝るので、ソルーシュはリビングで眠ることに。
申し訳ないと思ってしまうけど、「気にしないで!君たちが来てくれただけで本当に嬉しいんだ!」とソルーシュ。
日本人のゲストは初めてで、本当にすごく嬉しそうです。
 

ソルーシュの部屋にあったパソコンにはドリフト動画がたくさん!
特に日本のバラエティー番組の動画がたくさんありました。
バラエティーのためだけに派手なドリフトをして車を大破させたり… あー、もったいない。
全部10年以上前の動画でした。昔はそんな番組が確かにあった気がする。

でも今は日本ではドリフトはあまり人気ないんじゃないかな。
そんなド派手なことをしている番組も見ないな。

ソルーシュは目をキラキラさせて次から次へと動画を見せてくれる。
「日本ってすごいよね!!」

”こんなのはバラエティ番組の中の世界で、今はそんなにドリフトも人気はないと思う”
と言っても、全然信じていなさそうなソルーシュ。
何だか日本がものすごく技術的に進んでいて天国みたいな国だと思っているみたいでした。

ソルーシュが将来日本に来て、現実を見たらどう思うんだろう?
きっと、がっかりするんじゃないかな。
 

今回も夜行バスで到着したばかりで眠たかったので、しばらくお昼寝。
夕方になったらソルーシュが車で街に連れて行ってくれる事になりました。

ソルーシュの家での滞在はまだまだ続きます!



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