ライバル多し…。再びチリからアルゼンチンへ、国境越えのヒッチハイク。
05/JAN/2015 from Puerto Natares to El Calafate
4日間のパイネトレッキングから戻り、宿で一日休養した次の日。
今日はアルゼンチンにあるエル・カラファテという街を目指してヒッチハイクです。
今いるプエルトナタレスは比較的大きな街。
僕たちが泊まっていた宿は街の真ん中にあったので、ヒッチハイクしやすそうな街の外れまで30分ぐらい歩きます。
そして、街の外へ走って行く車がたくさん通る道へでてヒッチハイクを始めようとすると、なんとそこにはヒッチハイクをするカップルの姿が!
”え!誰かがもうヒッチハイクしてる…。”
”って事は、ここでヒッチハイクしたら彼らが乗せてもらうまで待たないと行けないってこと??”
これまでは自分たち以外のヒッチハイカーなんて全くいなかったので混乱する僕たち。
”ここにいても順番待ちになるだけだから、条件は悪いけど別の場所を探そう。”
彼らの周りでヒッチハイクして車が止まっても先に乗るのは彼らになりそうだし、ぱっと見で4人いると思われたら車が止まってくれる可能性が低くなる。
仕方なく別の場所にあるガソリンスタンドまでさらに歩きます。
そしてヒッチハイク開始。
車はそれなりに走って来るものの、街に戻る車もたくさんいてなかなか止まってくれません。
そこでヒッチハイクを続ける事2時間ぐらい。
なんとさっきのヒッチハイカーがやってきました。
彼らはオランダ人のカップルで、あそこでずっとヒッチハイクしていたみたい。
”もう朝から5時間も待ってるけど全然ダメだ。”
”君たちの後でいいから俺たちもここでヒッチするよ。”
そう言って、僕たちよりも後ろでヒッチハイクを始めました。
朝から続けて5時間待ち…。
これは絶望的なんじゃあ…。
嫌な空気が漂い始めたその時、1台の車が僕たちの前に止まりました。
”あの、エル・カラファテに行きたいのですが。”
「国境の先の街まで行くけど、そこまでで良いなら乗せて行ってやるよ。」
”やった!ありがとう!”
大きな車だったので、オランダ人カップルも一緒に4人で乗せてもらえました。
良かった。
乗せてくれたのはプエルトナタレスに住むチリ人のフアン。
国境の先にあるアルゼンチンの鉱山で働いているので、今日は仕事でそこまで行くそうです。
プエルトナタレスから国境までは30分ぐらい。
出国と入国の手続きはすぐに終わって、再びアルゼンチンに戻ってきました。
国境の先には大きな鉱山。
長いベルトコンベアーが道路に沿ってどこまでもつながっています。
フアンが働いている会社です。
フアンは一旦会社を通り過ぎたところまで行って、僕たちを降ろしてくれました。
「じゃあ、今から仕事だからここで。」
ありがとう。フアン。
フアンと別れた場所は風がすごく強くて、こんな感じで風にもたれる事が出来るくらい。
(写真では分かりにくいけど右から左に強風が吹いています。)
それに真っ昼間なのにダウンを上下に着込んでも寒い…。
ここからは辛い戦いになりそうです。
そんな僕たちを癒してくれたのがこれ。
スーダンのカッサラで出会ったユウキにもらった日本のふりかけ!
ふりかけを外気で冷えきったおにぎりにつけて食べると…
”うまい!!”
”これがあったら何時間でもヒッチハイクできそう!!!”
一袋しかないからたくさんの白米にちょこっとずつ振りかけて、何時間もかけて食べます。笑
ひさしぶりに食べた日本の味がめちゃくちゃ美味しかったなぁ。
そんな感じでヒッチハイクを続ける事2時間。
車が全くやってきません。
寒い…。
1時間に数台しかこない車に向かって満面の笑みでヒッチハイクを続けます。
左手に持っているのは白米が入ったビニール袋です。笑
ちなみに写真にちらっと写っているのはオランダ人のカップル。
フアンの車で一緒に来た二人が再びライバルです…。
僕たちがいたパイネのあるプエルトナタレスを含め、次に目指すエル・カラファテ以降はパタゴニアのめぼしい観光地が連続しているのでヒッチハイカーがだんだん増えてきました。
こんな何にもないところで順番待ち…。
今回は僕たちが先だったからいいものの、もし逆だったらと考えるとゾッとします…。
それから1時間後。
オランダ人カップル二人が通りかかったローカルバスを追いかけて行って止めました。
車通りがあまりに少なかったので、乗用車をヒッチハイクするのは難しいと判断してバスに乗せてもらう作戦みたい。
バスは30分ぐらい走った先の、車通りの多いところまでいくそう。
”ここにいても埒があかないし、ちょこっとだけ進んでみよう。”
日も暮れてきたので、僕たちも彼らの作戦に便乗してみる事にしました。
寒くて風が強い中でのヒッチハイクで疲れていた僕たちは爆睡。
バスに乗ったと思ったらもう終点に到着していました。
降ろされたところはガソリンスタンドと宿が一件あるだけのまたしても何もないところ。
もう日も暮れ始めていたので、オランダ人カップル二人は今日のヒッチを諦めて宿へ。
僕たちは ”Ruta40” へ向かいます。
ブエノスアイレスからウシュアイアまで南下した時は大西洋側の “Ruta3” を通りましたが、”Ruta40” は太平洋側の幹線道路。
アルゼンチンヒッチハイクの後半戦の舞台です。
そして ”Ruta40” でのヒッチハイク一発目は写真を撮る暇もないくらいの瞬殺。
親指を立てて15分で止まってくれました。
乗せてくれたのはイギリス人のソフィとオランダ人のヴィンスのカップル。
二人も僕たちと同じくパタゴニアを旅している旅行者です。
「”Ruta40” を走るバスはハイシーズンでどれも予約が一杯だったからレンタカーを借りたんだよ。」
最初は何人か分からなかったのでスペイン語で話しかけて、二人ともスペイン語だったのでチリかアルゼンチンの人かと思いました。
彼らは英語もペラペラだったので、久々に英語で話します。
ブエノスアイレスを出てからの数週間を、きっこと話すとき以外ずっとスペイン語だけで生活してきたので久々の英語がすごく新鮮。
なんかスペイン語を頑張って勉強して苦労していたから、英語でしゃべるのがびっくりするほど簡単に感じます。
スペイン語だったらちょっとした事が言えなくて辞書のページをめくらないといけないのに、英語だったら日常会話で使う単語で知らないものなんてほとんどない。
”よく考えたら、英語で言えない事ってほとんどない…。英語ってすごい!!”
自分たちの英語力が上がった訳でも何でもないのに、何だかすごい発見をしたような、英語が自分の言葉になったような不思議な感じ。
突然自分たちの英語に自信が満ちあふれてきました。笑
久々に言葉の壁を感じずに人と話せるのが嬉しすぎて、カラファテまでの時間は喋り倒し。
南米の旅の事や、仕事の事や、麻薬の事とか、子供の事とか、動物の事とか、地震の事とか、美味しいポテチの事とか政治の事とか。
いっぱい喋ったなぁ…。
そうこうしているうちに車はあっという間にエル・カラファテに到着。
もう日も暮れようとしていた所を拾ってもらえてホントに助かった。
ソフィ、ヴィンス、ありがとう。
二人と別れた後は宿探し。
アフリカで一緒だったノブくんモモちゃんに教えてもらっていた宿に直行すると空きがあったのですぐにチェックインしました。
一人80ペソ(ドミ)で宿の高いカラファテでは最安クラス。パタゴニアバックパッカーズの横にあってオススメです。(Avenida del Libertador General San Martinという通りにあります。)
それから閉店間際のスーパーに駆け込んで買出しして、宿のキッチンでよるご飯。
久しぶりに食べるアルゼンチンの安くて美味しいお肉が楽しみだ♪
キッチンでマテを入れて肉を焼こうとしていると、そこには日本人のカップルがいました。
”久しぶりの日本人!!”
ブエノスアイレスからヒッチハイクを始めてから3週間ぐらい。
ほぼ初めての日本人にテンションアップ。
でも、よく見るとどこかで見た事があるような…。
”あ!あのブログの人や!”
二人は「旅から広がるワンダーワールド」のまさやくんとちあきちゃんでした。
今日は早朝からのヒッチハイクでヘロヘロになっていたし、日付も変わる時間だったからちょっとしか話せなかったけど、二人とも気さくで面白かった。
二人は明日のバスで北へいくそうです。
もっと話したかったなぁ。
疲れててせっかく人気ブロガーに会えたのに写真すら撮り忘れてしまいました…。笑
それと、嬉しい事に二人から使わなくなったキャンプ用の鍋セットをもらいました!
これでこの先のテント生活も安心です!
二人とも本当にありがとう!!
今でも毎日のように使ってます。ぼろぼろでもらった時の見る影もなくなったけど…。笑
こんな感じで今日はプエルトナタレスからエル・カラファテまで。
一日で来れてラッキーです。
この街はかの有名なペリトモレノ氷河の観光拠点なので、明日はさっそくパタゴニアの巨大氷河に会いに行きます!!
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daigoro
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