クリスマスにまさかの野宿。物価高で路頭に迷い、国立公園に逃げ込みました…。
25/DEC/2014 in Ushuaia
楽しかったクリスマスイブが明けた次の日。
今の宿は高すぎるので一旦チェックアウトする事にした僕たち。
部屋から荷物をだしてリビングで寛いでいると、宿の管理人に「もう10時だから宿から出て行ってくれ。」と言われてしまいました。
たいていの宿は部屋から荷物さえ出していれば、ある程度居座らせてくれるんだけどこの宿は厳しいみたい…。
朝から居場所がなくなった僕たちは、ザックを担いだまま寒空のウシュアイアの街をうろうろ。
でもクリスマスの日の宿はどこも嘘みたいに高くて、1時間もしないうちにツーリストインフォメーションに逃げ込みました。
うーん。今日は野宿確定っぽいけど、テントを張れそうな場所も無いしなぁ…。
とりあえず夜までレストランかカフェに居座ろうかとも思ったけど、ほとんど閉まってるし、開いてる店はめちゃくちゃ高い…。
どうしよう…。
ツーリストインフォメーションで一時間ぐらいぼーっとしていると、建物の中に貼ってある地図に国立公園がある事を発見。
その国立公園は何でも世界最南端の国立公園で、無料のキャンプサイトもあるらしい。
これはもう行くしかないか…。
半ば諦めたように二人でツーリストインフォメーションから出て、国立公園へ向かうバス乗り場へ。
すると突然の大雨。
全力で走って、なんとかずぶ濡れになる前にバス停にたどり着きました。
はぁ。クリスマスなのに…。
天気と一緒に気持ちまで盛り下がりって来ます。
大雨の中バスに乗って辿り着いた国立公園。
”Parque Nacional Tierra del Fuego”
幸い到着する頃には雨もやんできて、少し晴れ間が見え始めました。
国立公園内の道路にはRN3の看板が。
RN3は僕たちがブエノスアイレスからここまでずっと走って来た ”Ruta3” のこと。
3079kmはブエノスアイレスからここまでの距離です。
ここが ”Ruta3” の南の果て。
ついにここまでやって来たんだ。
不安だったヒッチハイクでよくここまでこれたなぁと感慨深くなります。
これは世界の果ての郵便局。
今日はクリスマスなので閉まっていました。
そして”Ruta3” の南端からさらに南に歩くと、そこには美しいパタゴニアの自然が広がっていました。
今日はそんな大自然の中でテント泊。
まだ明るいけどもう夜の9時を回っています。
テントが張れたら夕食の準備開始です。
と言っても、買出しをする時間がなかったので、持っているのは昨日の残り物の肉と玉ねぎだけ。
キャンプファイアーをする場所があるから何とかして焼いて食べたいんだけど、ガスバーナーも炭も持っていない僕たち。
クリスマスのディナーが生肉と生玉ねぎ…。
そんなの嫌だ…。
しばらく途方に暮れてぼーっとしていると、近くからもくもくと煙が上がって来るのが見えました。
お!もしかして!
急いで煙の出ている所へ行ってみると、そこでは地元の家族連れがパリーシャを始めていました。
”こんにちは。パリーシャやってるんですか? もし良かったらこの肉と玉ねぎを焼かせてくれませんか…?。”
「そうなのか? さっき食べ終わった所だけど、今から火を起こしてやるよ。」
そうか。さっきのは火を消した煙だったのか。
”もう食べ終わってるんだったら自分たちで何とかするので大丈夫です。”
と言うと、「いいよいいよ。すぐだから。」
そう言って、家族のお父さんがササッと火の準備をしてくれました。
僕たちに火を分けてくれたのはウシュアイアに住む仲のいい大家族。
日本人が珍しいようで、色々と質問攻めにあったりサッカーをしたり。
余っていたジュースや肉も分けてくれました。
焼きたてのチョリソーと玉ねぎは美味しかったなぁ。
「ソロ!!ソロ!!!」
子供たちが僕たちの腕を引っ張って何かを言っています。
見てみるとキツネがテントのすぐ近くまで来ていました。
「ソロ」はスペイン語でキツネの事だったみたい。
「こっちこっち!」
その後も子供に連れられて国立公園の中を散歩。
そんな感じでほんわか家族と過ごした一日。
宿が見つからなくて何となくやってきた国立公園だったけど、大自然と優しい人たちに囲まれて、楽しいクリスマスを過ごす事が出来ました◎
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