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21/DEC/2014 from Puerto Madryn to Caleta Olivia

突然送られて来たメールは、なんと私がマテ茶をぶちまけてしまったBMWのオーナーのラウールから!!

そのメールにはこう書かれていました。
 

「こんにちは、ダイ(だいごろのイングリッシュネーム)。カレタオリビアのラウルだよ。元気かな?
カレタオリビアを通るとき、妻と一緒に家に招待したい。食事をごちそうするよ。」
 

え?!!

どういうこと??

あんな高い車にマテをこぼしてしまったのに、なんで食事をごちそうされるの??

絶対に嫌われたと思っていたのに、家に招待してくれるなんて!
 

まさかの展開!!!

これは急いでカレタオリビアに行かないと!
 


プエルトマドリンのガソリンスタンドで、まずは幹線道路の “Ruta3” に向かう車を探します。

給油待ちしている人たちに順番に声をかけていくと、「いいよ!」と言ってくれた夫婦がいました!
 

プエルトマドリンの街からRuta3まで連れて行ってくれたのは、ロベルトとカリーナ夫婦。
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ロベルトはこの街にあるアルミニウム工場で働いていて、その工場は2400人も勤務している大きな工場。

三交代制で、今日は午後からのシフトなので午前中は海辺でマテを飲んでゆっくりしてたんだそうです。

車の中でマテとケーキを振舞ってくれました◎
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話を聞いていると二人はRuta3の方向に用はなかったのに、わざわざ乗せていってくれたみたい。

ありがとう。
 


そして降ろしてもらったガソリンスタンドで早速ヒッチハイク再開。
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ガソリンスタンドにいる人に全員声をかけてみたけど乗せてもらえません。

みんな地元の人ばっかり。

ガソリンスタンドよりも道に出た方が車の絶対数は多いので、大通りに出て待つことにしました。
 

でも道に出た途端にどんどん天気が悪くなってきました。

そして太陽が隠れると急激に冷えてきました。

しかも数時間待ったところで大粒の雨がぼたぼた降ってきて、もうだめかも…
 

そう思った矢先。

一台のトラックが止まりました!!
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止まってくれたのはトラックの運転手のラウール。

(1500万円の車の私たちを招待してくれたラウールとは別のラウールです。スペイン語圏は同じ名前の人ばっかりでややこしい!笑)
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乗り込んですぐに本格的な大降りになりました。

あのまま誰も停まってくれなかったらずぶ濡れになって凍えてる所だった…。
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ラウールは歯が全然ないししゃがれ声なので、何を言ってるのか聞き取りにくい。

ラウールはずっとコカの葉をくっちゃくっちゃ食べているので、くっちゃくっちゃしてさらに聞こえない。笑

ただでさえ苦手なスペイン語だからコミュニケーションが難しいな…。
 

ちなみにコカはアルゼンチン北部で簡単に手に入るみたいで、コカの葉を噛むだけだったら違法じゃないと言っていました。
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そして「ここで降りてね」と降ろされたところはコモドロリバダビアという街の近くの何もない検問所。

車も全然走ってないし、天気も悪い。

カレタオリビアまでまだ150キロ以上もある。

今日カレタオリビアのラウールの家に行きたいのに、辿り着けるかどうか不安になります。
 

でも今私たちに出来る事はヒッチハイクだけ。

諦めずに頑張ります。
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すると1時間ぐらいした所で一台の乗用車が止まってくれました。
 

乗せてくれたのはホルヘ。

コモドロリバダビアの街中まで乗せていってくれました。

助かった!ありがとう!!
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今私たちのいるコモドロリバダビアは、ラウールの家があるカレタオリビアの隣町。

着いた時にはもう日も暮れていました。

早くしないとラウールの家に間に合わない!
 

どこでヒッチハイクができるかホルヘに聞いてみたけど、この時間から始めるのは難しいと言われました。

でもその代わりにカレタオリビアまでバスが出ていると教えてくれたので、急いでバスターミナルへ向かいます。

5分後に出発するバスがあったので、すぐにチケットを買いました。

そしてラウールにバスに乗ることを電話で伝えて、バスに乗り込みます。
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バスは1時間で着くと聞いていたのに、なんやかんやで2時間弱かかって、カレタオリビアに着いた時にはもう夜の10時。
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早くラウールに電話しないと!

と思ってバスターミナルをうろうろしていると、突然後ろから声をかけられました。
 

なんと、そこにいたのはラウールと奥さんのカロリーナ!

わざわざバスターミナルまで迎えに来てくれていたみたい。

ありがとう…。
 

そこから車に乗せてもらってラウールの家へ。(ちなみに迎えに来た車はトヨタの4WD車でした。)

広くて暖かいリビングでみんなと話します。
 

ラウールの家にもやっぱりパリーシャのための暖炉がありました。

アルゼンチンの人はほんとにパリーシャが好きなんだなぁ。
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ラウールがアサドを焼いて、奥さんのカロリーナが炊いた白ご飯と一緒に出してくれました!

「日本風の炊き方が分からなかったから少し油をいれちゃったけど…。」

めちゃくちゃ美味しい!!
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ラウールの車でだいごろが「日本では白米をたくさん食べる」と言ったのをラウールが覚えていて、わざわざ炊いてくれたみたい。

ありがとう。
 

 

みんなと話してみると、ラウールの奥さんのカロリーナは私と同じ年くらいで、ラウールとは20歳の年の差婚だそう!

そして写真はカロリーナのお父さんのルイ。

アルゼンチンではワインに炭酸水を入れて飲むことが多いそうで、だいごろはたくさん飲まされていました。笑
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カロリーナとお父さんは私たちに興味津々で、さっそく質問攻めにあいます。

「ラウールからあなたたちの話を聞いて、会いたくなったの。」

”招待してくれてありがそう。それと、マテ茶をこぼしてごめんなさい”

と言うと、みんな全然気にしていないみたいで、「それよりも日本はどんな所?」と話したくてたまらない様子。
 

どうやら、ラウールの車に最初に乗せてもらったときにプレゼントした折り紙のツルを見て、カロリーナとルイが私たちに会いたくなったみたい。

ルイからのリクエストで、「もっと他の折り紙を折って!」と言われたんだけど、ツル以外のが全然思い出せない。笑

うんうん悩みながら、2人で何とか作れたのがパックンチョと手裏剣。

カロリーナもルイもめちゃくちゃ喜んでくれました◎
 

そして最後はみんなで記念撮影。
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なんだかマテ茶をこぼしちゃった人の家でこんなおもてなしを受けて、すごく不思議な感じ。

アルゼンチン人は本当に優しい人ばかりです!

それに今回の件はだいごろがよくがんばって私の失敗を挽回してくれたのにも感謝!

ありがとう!
 


 

そしてその夜はガソリンスタンドで野宿。

ラウールの家族はみんな泊めてくれそうな雰囲気だったけど、甘えてばかりはいられません。
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この野宿でプエルトマドリンで買ったテントがさっそく役に立ちました。

新品のテントはなんか楽しいな。

でもテントの中はめちゃくちゃ寒い!!

全然眠れません…。
 

でもこれがパタゴニア。

これがヒッチハイク旅。

明日も新たな出会いを求めておやすみなさい。
 


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