雨の山道で起きた交通事故の悲劇 × 美人の谷で美人探し

11/SEP/2015 from Seda to Danba

ラルンガルゴンパで鳥葬を見た後、そのままセルタ（色达）へ向かう車が見つかり街まで戻ってきました。

今日はここで一泊します。
「老兵招待所」って…宿とはとても思えない名前。
前情報がなかったら絶対に寄り付いていないだろうな。

なんか怖い看板あるし。

受付に行くと、本当に兵士がいた！
悪いことをしているわけじゃないけど、絡まれたらトラブルになるかもしれないので部屋に引きこもります。

部屋はまあ普通です。一部屋一泊70元（約1,350円）でした。
部屋にはトイレ、シャワーはなし。
トイレは流れにくいので入るのに結構勇気がいる感じでした。
シャワーは私が入ったときはちゃんとお湯が出たけど、次にだいごろが入ると真水が出てきたって。かわいそう。

書き忘れてたけど、成都も含めてこの辺りの宿では、必ずポットに入ったお湯がもらえました。
みんなマイ水筒にお茶っ葉を入れて持ち歩いているから、このお湯を使うんだろうな。
私たちもカップラーメンを食べるときに使っていました。

宿では仲良し姉妹がいつも一緒に遊んでいました。
ここも家族経営の宿なんだろうな。

 

暗闇の中で起きた交通事故の悲劇…。

さて、セルタの次に向かうのはダンバ。

２日前セルタに着いたとき、バスターミナルでダンバ行きのバスがあるか確認していました。

「バスはないわ。でも、明後日だけ自家用車がダンバに行く。ドライバーに電話して呼ぶから待ってて。」

と受付の人に言われ、やってきたドライバーと話をつけ、ダンバまで行けることになりました。一人200元（約3800円）。
交渉の余地があったかもしれないけど、この距離のバスに乗ったとしても同じぐらい値段だからまあいいや。
普段は直通バスがないので途中のマルカン乗り換えのところ、まっすぐ行けるんだからラッキーだ。

それにしても、中国に来てからというものものすごい勢いでお金を使っている。
中国は国土が広いからしょうがないな。
 

ここセルタの宿に着いたとき、宿のスタッフにお願いして、ドライバーに念のため確認の電話を入れてもらいました。
「大丈夫よ、明日の５時半にドライバーはここまで迎えに来るから」

そして、早朝５時半。
予定通りドライバーがやってきた。

雨の降る真っ暗闇の中を進む。
すぐ隣は川だけど、川との境界が分からないぐらい真っ暗。
それなのに、ドライバーは結構飛ばすから怖いです。

悪路を覚悟していたけど、９割方舗装されてた。舗装路は楽だ。

乗って２時間ぐらいしたところで、ランクル風のいい車に乗り換えになった。
びっくりするぐらい順長に進む。

 

それにしても、運転がかなり速い。怖い。どんどん他の車を抜かしていく。
シートベルトが壊れてるから不安だ。

まもなくダンバに着こうかというころ。

「アイアイアイ！！」

とドライバーが言ったと思うと、
 

 

バンッ

 

そして、黒い塊が道路脇に弾き飛ばされた。

ヤクだ…。

思わず目をそらしてしまった。
そのまま走り去ったので、ヤクがどうなったのか…。

だいごろは、「ヤクはぶつかった衝撃で意識がなくなって、横向きに何回転もしながら５０メートルぐらい先まで滑っていった。死体みたいだった。」と言っていました。

フロントがベコベコになってた。

自分が乗っている車が動物をひいたのは初めてだったからショック…。

あんなにスピード出さなくてもいいのに。

ドライバーは、車が凹んだことばかり気にしていて、かわいそうなヤクのことは何とも思っていないみたいでした。

ヤクはモノでしかないんだな。
悲しい気持ちになりました。
 

美人の谷で美人探し。

７時間半で丹巴に到着。

まずは近くにあった店で腹ごしらえ。
平べったい麺で、美味しかった。

店にはチベット仏教の聖地であるラサのポスターが。

 

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私たちはこの街について一つ気になっていた事がありました。

それは、どうやらここが「美人の谷」らしいということ。

写真にも「美人谷」の文字が見えていますが、街に近づいてからはそこらじゅうに「美人谷」と書いてありました。

美人がたくさんいるのかな？

あたりをキョロキョロ見渡しながら歩きます。

お、今風の若い美人発見！

あ！こっちにはなんだか独特な衣装を着た女性たちが歩いてる！

こっちにも！
街じゅうにいます。

こっちにはクルミを売ってる人が。

美人だ！
クルミを味見させてくれました。
乾燥させる前のクルミで、食べてみたら苦くてびっくりした。

ここダンバの街には他にも華やかな民族衣装を着た美人さんがたくさんいて、これまで訪れた他の街とは雰囲気が全然違う。

でも私たちがここに来た理由は美人に会うためではなく、この近くにあるとある村に行くのが目的。

そこは「中国で最も美しい村」と呼ばれていて、どんな村なのかすごく楽しみ！

さっそく今からその村へ行ってみます。

つづく