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17/MAY/2014 in Galapagos Islands

今日はサンタクルス島からイサベラ島へ移動する日。
朝7時半に港へいくと、既に船を待つ人で賑わっていました。
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サンタクルス、イサベラ、サンクリストバルの各島を結ぶ定期船はほとんどが片道30ドルですが、今回利用したのは片道25ドルの会社。
 

港からボートで運んでもらって船に乗り込みます。このボートは一人50セント。
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荷物の扱いがかなり雑で、海に落とされるんじゃないかとヒヤヒヤしました。
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こんな感じの船です。(これはサンタクルス島からサンクリストバル島への移動でのったやつ。)
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船に乗り込むと前から順に席が埋まっていきました。
我々は最後に乗り込んだので一番後ろの席。

そして、席に座ってしばらくすると全員にライフジャケットとビニール袋が配られました。

ん?ビニール袋?
全員に?
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違和感を解消できないまま船はゆっくりと動き出しました。
かと思ったらすぐにフルスロットルに。
ガラパゴスの荒々しい波の上を飛び跳ねるように進んで行きます。
 

フルスピードで波の頂上に乗り上げては、そこから空中に投げ出されて落ちるのを繰り返す船。
波のピークから落ちる度にジェットコースターが落下する時のあのフワッとした感覚が全身を襲います。シートベルトはもちろんないので一秒ぐらいお尻が浮きます。始めは船から振り落とされるんじゃないかと焦った。。

それに、船のスピードが出過ぎている時は勢い余って次の波の立ち上がってるトコに落ちて、バシーンという船が壊れるんじゃないかと思うほどの凄まじい音と衝撃が。。
しかも波は気まぐれなので、縦だけではなく横や斜めにグリグリ捻りながら衝撃を与えてくる。来ると思って構えててもこなかったり、気を抜いた瞬間にガツンと来たりして、イジメ尽くされる三半規管。

しかも我々が座っていたのは一番後ろの席。両サイドに壁が無くて吹きさらし。
船が跳ねて着地するたびに波しぶきががっつり上半身にかかる。
 

出港から一時間。
既に上半身の頭から背中にかけてはずぶ濡れ。
僕は比較的酔いやすい体質なので、乗船のきっちり30分前に酔い止めを服用していた。
しかし酔い止めで麻痺した三半規管ですらこの揺れには耐えられず、酔い止めを飲んだ上からさらに酔いはじめる。
予定ではイサベラ島まであと二時間はある。
マズい。これはマズい。

焦りと共に周りを見渡すと、既に吐きまくってる人が。。
後で調べた所によると、この定期船の移動では乗客の半数以上が吐いているのもザラで、旅人の間からはゲロ船と呼ばれているらしい。

あと二時間。耐えられる気がしない。。
たまらず酔い止めを追加でもう一錠飲んだ。4時間おきに飲めと書いてあったが気にしている余裕はなかった。
 

波を超える度に宙に舞う浮遊感と、その直後に襲う衝撃。そして上半身に吹きかかる波しぶき。
 

長い長い三時間が終わり、イサベラ島の港につく頃には全身ずぶぬれで動けないほどぐったり。
酔い止めのせいなのか、体を何度も座席に打ち付けられたからなのか分かりませんが両手がビリビリと痺れていました。
 

ちなみにこの時我々が乗った船は船はエンジンが二機の小型船。
この後サンタクルス島へ帰るときに乗った船も、サンクリストバル島へ向かった船もエンジンは3機あったし、揺れはかなり小さかった。
今回乗った船が相場より安かった理由はおそらくこれかと思われます。

ゲロ船をどう攻略するか。

なんだかんだ行っても、ガラパゴス諸島内を片道30ドルで自由に行き来できる定期船の存在意義は大きい。
お金をできるだけ節約したいバックパッカーにとって他に選択肢は無いでしょう。

だったら乗るしかない。
「でも私乗り物には弱いし。。」というバックパッカーは我慢するしかありません。
3時間限定の地獄が待っているでしょう。笑

でもそんな地獄もちょっと手をかけるだけで少しはマシにできます。
 

乗り物酔いにそれほど強くない自分が乗ってみて感じたゲロ船の攻略方法は以下の4つ。

①ケチらずに30ドル払って大きめの船に乗る。

②四の五の言わずにとりあえず酔い止めを飲んでおく。

③乗る前の食事は極力控える。
お腹が空だと酔ってもダメージを最小限に抑えることができます。
地獄が終わってから思う存分晩餐を楽しみましょう。

④濡れるのを覚悟で揺れの小さい最後尾に座る。
 

ちなみに裏ワザとして二階席に乗るというのもあります。
定期船には運転席のある二階があって、後ろに2〜3席ほど乗客が座れるシートが用意されています。そこそこ揺れるけど眺めがいいし濡れることもない。らしいです。
乗った事はありませんが、早い者勝ちなので気になる人は頑張ってみてください。



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