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15〜18/MAY/2015 in Warsaw

ワルシャワ滞在3日目。
今日は日曜日なので、仕事が忙しくてまだ会えていなかった友達とも会える日。

みんなで昼ご飯を食べる約束をしたので、午前中はMichalと一緒に街を散歩しにでかける事に。
Doraは古本市に行くそうです。
 

Michalと一緒にまず向かったのは、ワルシャワのみんなが是非行ってほしいと言っていた、『アップライジングミュージアム(蜂起博物館)』。毎週日曜日は無料で入ることができます。

ここは、ナチス・ドイツに弾圧されていた時代、水面下で蜂起しようとしていたポーランド人たちの歴史に関するミュージアムです。
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中に入ると、徹底的に破壊されたワルシャワの街や、人々が殺されていくたくさんの生々しい映像が放映されていました。
この旅で何度も戦争について考えさせられるけど、なんて残酷なんだろう…。
 

ここはDoraおすすめの『フォトプラスティコン』という場所。
なんと1901年からある装置で、当時の白黒写真を3Dで見ることができます。
10秒ずつぐらいで装置全体が回転して、写真が入れ替わっていきます。
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展示は定期的に変わるそうで、私たちが行ったときは昔のワルシャワの街並の写真でした。
みんなの服装とか車とか、今と全然ちがって面白かった。
今も昔も変わらず楽しめるってすごい装置!
 


 

昼ごはんレストランで待ち合わせ。

昨日も来てくれたMaja、さらにEwaとAgaも来てくれました!
ワルシャワっ子全員集合です!
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だいごろうの見た目がずいぶん変わったねという話になりました。
確かに、みんなが京都に来てくれた時はこんなんだったからね。笑
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みんな忙しいのに調整して時間作ってくれて、本当に嬉しい!
ありがとう!
 


 

ごはんの後は、歩いて公園へ。
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なんと、この公園では無料でピアノコンサートが聴けてしまうんです!
曲目はいつも決まってショパン。だってここはショパンの公園だから。
中央にあるのはショパンの銅像です。
白いテントの下にピアノが置いてあります。
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ショパンの屋外コンサートは5月中旬から9月末までの期間限定。
私たちが行った週にちょうど始まったばかりでした。ラッキー!

芝生でごろごろしながら演奏を聞けちゃうなんて、なんて贅沢!
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だいごろはショパンが好きだったらしく、知ってる曲ばっかりで最高だったと言っていました。

演奏を聞きながらEwaとAgaの方を見てみると、何やら悪巧みをしてる様子。
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何してるのかなぁ?と思ってたら、コンサートの後こんな写真がFacebookにアップされていました。笑
二人のいたずら好きは初めてヨルダンであった時から相変わらずです。
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そして、コンサートの後に向かったのはワルシャワっ子たちのとっておきの場所。
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みんなの自慢の庭。秘密の花園です。
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ここはワルシャワ郊外にある場所で、小さな庭がたくさん集まっている場所。
世話をしているのはほとんどは退職後の人たちで、老後のコミュニティ作りの場として活用されているそう。

この庭は本来Ewaの友達のものですが、今はEwaたちが全面的に世話を任されているみたいです。
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みんなこの庭が大好きで、日本にいる時もみんなのFacebookにはここの写真がたくさんアップされていました。
春にはみんなが育てた花々が咲く、秘密の花園。
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手作りの温室でハーブや野菜も育てています。
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みんな暇があればここで集まって何をするでもなく自由にすごすそう。
本を読んだり、お喋りしたり、ハンモックに揺られたり。
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夜にはキャンドルを灯して雰囲気を楽しんだり、最近ではプールを設置して遊んだりしているみたい。
身近な所にこういう空間があるって素敵だなぁ。
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そんな秘密の花園をいつもFacebookでみて羨ましいと思ってたけど、今日は私たちも一緒に庭でおしゃべり。
みんなのこれからの話から、ハリネズミがどうやってセックスするか?という、本当どうでもいい話まで。笑
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ゆるりと時間が流れる最高のひととき。
 


 

そして次の日。
ワルシャワ滞在4日目。

今日はDoraとMichalは仕事なので、だいごろと二人で出かけます。
向かったのはJewish Cemetery、ユダヤ人墓地です。

墓地は美しい森の中にありました。
静かな森に、たくさんの墓標が並んでいます。
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ユダヤ人が迫害にあう前、ポーランドにはたくさんのユダヤ人が住んでいました。
でも、300万人いた戦前ポーランドのユダヤ人人口のうち、戦争を生き延びたのはたった5万人程度だけだったそうです。
ここはそんな人たちが眠る場所。
 

この銅像は、悲しい実話を元にしたものです。
先頭を歩く男性の名はヤヌシュ・コルチャック(Janusz Korczak)と言います。
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彼はユダヤ系ポーランド人で、小児科医でもあり孤児院の院長でもありました。
孤児院でユダヤ人の孤児たちの世話をしていたのですが、ユダヤ人が迫害にあったとき子供たちはナチスの手から逃れることができず強制収容所へ連行されてしまうことになりました。

ヤヌシュは、子供たちを置きざりにして自分だけが助かることはできないと、一緒に列車に乗って収容所へ向かいました。「今から遠足に行くから心配しないで」と言って子供たちをなだめたそうです。

そしてそのまま子供たちと共にガス室で亡くなったと言われています。
 

墓地には迫害にあって亡くなった人たちの写真がたくさんありました。
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ユダヤ人はお墓に花ではなく石を添えるという文化があるそうで、たくさんの石が置かれていました。
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そんなポーランドの悲しい歴史を知った後は、お昼ごはんを食べに『ミルクバー』という場所へ。
ミルクバーは、ポーランドの伝統的なローカル安食堂です。これだけ頼んで18ズウォティ(約630円)。
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ちなみに一番手前のは、「ミルク+砂糖+パスタ」が入っただけの温かい食べ物で、びっくりするほどまずかった…。笑

“ミルクバーだからと思って、ミルクパスタを選んだらまずすぎた!”
ってワルシャワのみんなに言ったら、

「ははは!ミルクバーでミルクパスタ!そんなの頼んだことない!」って爆笑されました。笑
 

ミルクバーのお客さんは地元のおじいちゃん、おばあちゃんばかり。
昔から地元で愛されているミルクバーは、最近は中東から次々に入って来たケバブ屋に取って代わられているそうです…。
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懐かしいポーランドの味が楽しめるミルクバー。
次ワルシャワに遊びに来る時も残っていてほしいなぁ。
 


 

そしてその日の夜。
今日は、みんなへのお礼をするために日本食パーティーです。

スーパーでネギ、醤油、味噌を買って。
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家で下ごしらえ。
みんなの仕事が終わるのを待ちます。

そして18時すぎ。
みんな仕事後にDoraとMichalの家に集まってくれました!
忙しいのに月曜からパーティーに来てくれて、本当にありがたい!

今晩のメニューは、肉じゃが(でもベジタリアンがいるので肉なし)、天ぷら、みそ汁、白ごはんです。
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MichalのいとこのWojteckも加わって一緒にディナー。
(ちなみWojteckにはこの後のポーランド滞在でもお世話になります。)
 

そして、今夜もいつも通りどうでもいい話で盛り上がります。

一番面白かったのはEwaがワルシャワで出会った日本人男性の話。

「その日は飲んでて、朝の5時に家に帰るために上機嫌で通りを歩いてたの。もう辺りは明るくて、いい感じに酔っぱらってて本当に良い気分だった。

そしたらね、道の途中にちょっと日本人みたいな男性が立ってるのが見えた。ビニール袋を持ってたわ。彼は何か迷ってるみたいだったし、それにかっこよかったから、話しかけたいなって思ったの。

それで近くまで行ったら、彼の方から『Excuse me.』って言われたの。

”やった!彼も私と話したいんだ!”って思って、『ええ、どうしたんですか?何かお手伝いしましょうか?』って答えたら、

『あーなーたーはーー、ぼーくーのーこーとーがー、怖ーくーなーいーのー』って、めちゃくちゃゆっくり言われた。

この人ちょっとおかしいな、って思いながらも、『え?怖くないですよ、全然!』って言ったの

そしたら、『怖ーくーなーいーのー?ふーくーろーいーーっぱーいーのー、こーのー、やーさーいーがーー!!』

それを聞いた途端、めちゃくちゃ怖くなって真っ青になって逃げたの!!野菜で殺されるって思って!笑」

この話には全員が大爆笑!!

みんなでどうやって野菜で人を殺せるかを考えて、笑いが止まりませんでした。笑
 

そして夕食の〆はEwaがわざわざ用意してくれた抹茶アイス。
Ewaが日本に行った時に買った抹茶パウダーを持ってきてくれて、バニラアイスに抹茶パウダーをかけて食べました。
抹茶アイスと呼ぶには薄味だけど、抹茶風味が懐かしかったなぁ。
 

パーティーの最後はみんなで記念撮影。
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今日はみんな集まってくれてありがとう!
本当に楽しかったよ!



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