世界遺産クラクフの街の模様を自転車の上からお届けします。
19〜21/MAY/2015 in Krakow
今日はお世話になったワルシャワを後にして、ポーランド南部にあるクラクフの街へと向かいます。
クラクフまでのバスは昼からだったので、午前中に仕事がなかったMajaが一緒に街歩きをしてくれる事に。
ちょうどお腹が減っていたので、Majaオススメのミルクバーに連れて行ってもらいました。
ここでもスープ系の料理が多くて、ビートとヨーグルトのスープや、小さい団子みたいなのにマッシュルームソースがかかった料理など、見た目もカラフルで楽しい。
どれも美味しかったなぁ。
もちろん今回はミルクパスタは頼みませんでしたが。笑
(↑詳しくはこちら。▶︎秘密の花園 × 野菜殺人未遂事件 × 日本食パーティ in ワルシャワ)
そしてそのままバスターミナルへ向かい、Majaに見送られてワルシャワの街を出ました。
ありがとうMaja!ありがとうワルシャワのみんな!絶対また来るよ!
ワルシャワの街を出たバスはのどかな田園風景を走り
クラクフの街に到着。
バスターミナルから鉄道駅を通り抜けて、今回クラクフでお世話になるSzymonの家を目指します。
前の記事にも書いたけど、SzymonはMichalと一緒に自転車を持って日本にやって来て、大阪から東京まで旅しました。その時に、僕たちが仕事で住んでいた京都にも来て、家に泊めてあげたり一緒に京都の街をサイクリングしたりしました。
そんなSzymonがここクラクフに住んでいて、「クラクフに来るなら是非うちに泊まって。」と言ってくれていました。
Szymonの家は街の中心から少し離れていたので、トラムに乗って向かいます。
Szymonからのメールによると、「今はバカンスで南の島に行ってるから、お隣さんに鍵をもらって入って。家のものは自由に使っていいから。」との事。
どうやら僕たちの予定とすれ違いになってしまったみたい。
会えなくて残念です。
”本当に使わせてもらっていいの?”と聞くと、「いいからいいから!」と言ってくれました。やさしい。
トラムを降りてからは住所がいまいち分からず苦戦しながらも、なんとかSzymonの家を発見し、お隣さんに鍵をもらって中に入る事が出来ました。
アウトドア好きのSzymonの部屋には日本に持って来ていた自転車や、スキー板が何本も置いてあります。それに植物がいっぱい。
この自転車は京都で一緒にサイクリングしていた時にスポークが壊れて修理したのですが、その時に自転車屋さんでもらったアクセサリーがまだついてました。笑
”そういえばMajaがお土産をくれてたんだった。”
ワルシャワのバスターミナルで別れる時にMajaが紙袋をくれたのを思い出しました。
紙袋を明けてみると、なんとそこには大量のポンチュキが!!
僕が初めてポンチュキを食べて以来、「ポンチュキ、ポンチュキ」と毎日騒いでいたから(笑)わざわざ買ってくれたんだ!
ありがたくいただきます!
お、これは…?
ポンチュキを食べているテーブルをよく見てみたら日本のおみくじが!
これは京都をサイクリングしたときに松尾大社でSzymonがひいた大吉です。まだ持ってたんだ!
なんだか京都とクラクフが繋がった感じがして嬉しくなりました。
そしてしばらくしてから、部屋の隅にSzymonの置き手紙を発見しました。
そこには部屋の使い方とか、Wi-Fiのパスワードとか、自転車が2台あるから好きに使っていいよとか、色んなメッセージが。
ありがとうSzymon。
でも字が汚すぎて解読するのに30分以上かかったよ…。笑
世界遺産クラクフの街をサイクリング。
次の日の朝。
ワルシャワで知り合ったWojtecの友達が僕たちにクラクフの街を案内してくれる事になりました。友達の名前はTadeusz。
Szymonの置き手紙に「部屋の植物に毎日水をやっておいてね。」と書いてあったので、水やりをしてから出かけます。Szymonは植物が大好きなようで、部屋とベランダにある植物全部に水をやるのはなかなか大変でした。
Szymonが自転車を2台持っていたので、それを借りてTadeuszと一緒にサイクリングに出発です!
まず最初に連れて行ってくれたのは、Szymonの家の近くにある山。
オフロードをぐんぐん登っていきます。
「ここはお気に入りの場所なんだ。」
そういってTadeuszが案内してくれた先には…
大きくてきれいな湖がありました!
Tadeuszは今日の朝もこの湖でスキューバダイビングをしていたそうです。
身近な所にこんな自然があって羨ましいなぁ。
そしてそのまま山を下って、今度はクラクフの街へ。
自転車だと昨日トラムで通った道もスイスイ進めて気持ちいい!
クラクフの街は第二次世界大戦で壊滅的なダメージを受けたポーランドにありながら、奇跡的に中世の街並が残っている歴史ある街。
ユネスコの世界遺産にも登録されていて、日本でいう京都みたいな所です。
そんな街の真ん中を流れる大きな川にかかる橋の先には、クラクフのシンボル『ヴァルヴェル城』が見えています。
坂が急だったので自転車を押してお城へ入ってみます。
ワルシャワでDoraが教えてくれたのですが、このお城にはこんな伝説があるそう。
「このお城の地下にはかつてドラゴンが住んでいた。
この街ではドラゴンにたくさんの人々が食べられて犠牲になっていて、ある日村人が知恵を絞ってドラゴン退治することにしました。
羊の皮の中に硫黄を入れて、元通り縫合し、ドラゴンの近くに置いておいたら、案の定ドラゴンがやってきて羊を丸っとひとのみ。
硫黄のためにお腹が燃えるように熱くなり、慌てて水をがぶ飲みするドラゴン。
水を飲み続けたドラゴンの体はついに爆発して、ドラゴンは死んでしまいましたとさ。」
お城にはドラゴンをイメージした装飾もされていて、昔はポーランドの王様がここに住んでいたそうです。
お城から出た後はクラクフの旧市街へ。
どこを見ても歴史のある当時の建物が残っていて楽しい!
パカパカと走る馬車。
オープンテラスのカフェが並ぶ通り。
その後も旧市街にあるヨーロッパ最古の大学や、クラクフの音楽学校などなど、Tadeuszオススメのスポットを巡り、Tadeusz行きつけのバーで一休み。
船の中をイメージしたお店で美味しいポーランドビールをごくり。
サイクリングの後の一杯は最高だなぁ♪
バーを出た後は旧市街の外側をサイクリング。
でも走り始めてすぐに雨が降り出してきたので、クラクフの街を取り囲む城壁の下でしばし雨宿り。
でも30分ぐらい待っても全然やむ気配がなかったのでサイクリング再開!
ずぶ濡れになっても気にしない!
ここはクラクフにあるカジミエーシュという名のユダヤ人居住区。
映画『シンドラーのリスト』の舞台となったゲットーがあった場所でもあります。
店内にある7本のロウソクはユダヤ教のシンボルです。
近くにユダヤ人共同墓地もありました。
シンドラーはここではなくイスラエルのどこかに眠っているそうです。
”今、ここにユダヤ人はどれくらい住んでるのかな?“
Tadeuszに聞いてみます。
「分からない…でもかなり少ないと思う。」
“Tadeuszはユダヤ人の友達がいる?”
「ううん、いない」
ユダヤ人は本当に少なくなっちゃったんだな…。
その後は雨が強くなってきたのでそれぞれの家に帰る事に。
雨が降り始めた頃はびしょびしょになるのが気持ちよかったけど、日が暮れてからはめちゃくちゃ寒くなってきた。手がしびれて痛いぐらい…。
Tadeuszに「すごい雨だね。」と言うと。
「But It’s hot rain.」と笑顔で言われたのが衝撃的だった。
確かに今は春だけど、温かいとはとても言えないぐらい寒いよ…。笑
あまりにも雨が強かったので、”傘持ってるけど使う?”とTadeuszに聞いてみると、
「大丈夫。傘は生まれてから一度も持ったことがないから。あんなの持ってたら手がふさがって邪魔でしょ?」という答えが返ってきた。
確かにその通り。雨ってただの水だし、濡れてもシャワーを浴びて着替えれば済むもんね。
今回の旅に出る前からずっと思っていたけど、僕たちがこれまでに訪れたほとんどの国では少々の雨では傘をささない。みんな気にせずそのまま濡れながら歩いたり、フードを被るだけだったり。
僕も日本に帰ったら傘を持たないライフスタイルを目指してみようかな。
Tadeusz、今日は一日案内してくれてありがとう。
Tadeuszと別れた後、Szymonの家でシャワーを浴びてご飯を食べていると、玄関の扉の鍵がガチャガチャと音を立てました。
”え?もしかしてSzymon?!”
「うわっ、久しぶり!」
そう言ってSzymonが帰って来ました。
どうやらお互いが日付を勘違いしてたみたいで、びっくりの再会になりました。笑
今週は彼女と二人でマルタ島にバカンスに行ってたんだって。
2年前に京都で会って以来。
これでようやくSzymonとの再会を果たす事ができました◎
明日はそんなクラクフの街の近くにある、塩でできた超巨大な絶景洞窟に行ってみます!
daigoro
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