最後に待っていた運命の出会い。パタゴニアヒッチハイク旅2日目。
18/DEC/2014 from Tres Arroyos to Bahia Blanca
アレハンドロと涙の別れをした後は、再び世界最南端の街ウシュアイアに向けてヒッチハイク開始。
アレハンドロにもらったたくさんの優しさのおかげで、どこまでもがんばれそうな気持ちになってきます。
朝のガソリンスタンドにはたくさんの車がいたので、次の目的地を書いた紙を持ってドライバーに片っ端から声をかけていきます。
でもガソリンスタンドに入って来るのは近所の人ばっかりで、なかなか乗せてくれる人は見つかりません。
ちなみにヒッチハイクをする僕たちの傍らにあるこれはマテ専用のボトル。
お湯を入れる部分とシェルバ(マテの葉っぱ)を入れる部分が一つになっていてコンパクトです。
アルゼンチンの人たちはみんなマテ用のカップとお湯を入れた魔法瓶(アルゼンチンでは”テルモ”と呼ばれている)を持ち歩いていますが、私たちはヒッチハイクする時に便利そうだし安かったのでこのボトルにしました。これも、カウチサーフィンで知り合ったパブロに教えてもらったアイテムです。
私たちはウルグアイでマテを飲んだ時からマテの虜になってしまっていたので、”これでいつでもマテが飲めるね!”と大喜びしました。
それに、これを持ち歩いていればきっとアルゼンチンの人たちも親近感を抱いて拾ってくれるから一石二鳥のはず!
でもこのマテボトルがまさかの大惨事を招いてしまう事になるのですが、それはまた後のお話…。
さて、ガソリンスタンドで声かけを続ける僕たちですが、今日はビギナーズラックとは行かず、なかなか乗せてくれる車が見つかりません。
2時間ぐらい待っても一台も車が止まらなかったので、ガソリンスタンドから少し離れたところに場所を変えてみました。
すると始めてすぐに一台の車が停まりました!
運転席に座っていたおじさんは「乗りな。ここは街に入っていく車ばかりだから、あっちのガソリンスタンドに連れて行ってやるよ。」
そう言って郊外のガソリンスタンドまで乗せてくれました。
乗せてくれたのは地元の農家の夫婦。ありがとう。
ちょうど私たちが降ろしてもらったところに段ボールが落ちていたので、今度はもうちょっとここから近い街の名前を書いてヒッチハイク再会です。
さっきよりも車通りの多いこの場所なら行けるかも!!
でも今回もなかなか車は止まってくれません。
2時間待っても3時間待っても車は一台も止まらず、だんだん焦って来る私たち。
やっぱり昨日がラッキーだっただけで、アルゼンチンでヒッチハイクなんて難しいのかな…。
そして開始から4時間が経ち、もう今日はこれ以上進めないかもしれないなと思い始めた頃、一台の車が私たちの前に停まりました。
”あっ!車が止まった!!”
急いで運転席の人に話しかけにいきます。
”プエルトマドリンまで行きたいんだけど…。”
「マドリンに行きたいのか? 途中まででいいなら乗っていきな。」
”やったー!ありがとう!”
僕たちを乗せてくれたのはフーリオ。笑顔が素敵な60歳のおじさんです。
フーリオは音楽好き。
40年前のアルゼンチンのポップ音楽とか、アルゼンチンタンゴを聴きながらの気持ちいいドライブ。
それにスペイン語で話すのにもだんだん抵抗がなくなってきて、フーリオといっぱい喋る事ができました。
写真は途中で見えた巨大な農業用の車。(右下に停まっている4WD車と比べたら大きさが分かるかな?)
フーリオに聞いてみたら作っているのは小麦だそう。
広大な国土を有するアルゼンチンならではの大規模農業です。
それから走る事2時間。
農村部から市街地に入った頃、フーリオの車のカーナビがおかしな事を言い始めました。
「この先を左に行って、左に行って、左に行って、左です。」
それじゃあ元の方向に戻るんじゃあ…。
フーリオがイライラして何度も停止ボタンを押してるのに、とどまるところを知らないカーナビ。
「この先を左に行って、左に行って、左に行って、左です。」
このフーリオとバグったカーナビとのやり取りは30分ぐらい続きました。笑
フーリオに乗せてもらったのは2時間ぐらい、バイアブランカという街まで連れて来てもらいました。
フーリオは仕事で来ているのにもかかわらず、わざわざ自分の目的地から遠回りしてヒッチハイクしやすそうなガソリンスタンドを見つけてくれた。
ありがとう、フーリオ!!
そしてガソリンスタンドでマテを淹れたりしながらしばし休憩して、ヒッチハイク再開。
そしたら、10分もしないうちに車が止まりました。
「ここは場所が悪いから変えた方がいいよ。」
そう言って一つ先のガソリンスタンドまで乗せてくれたのは、名前を聞き忘れたけど近所に住んでる優しいおじさん。
ありがとう!!
そして連れて行ってもらったガソリンスタンドでヒッチハイク再開です!
でも、もう時間が遅いのか車が全然走っていません。
そこからあっという間に1時間が経ち、全く車が止まる気配のないまま、だんだんと日が暮れてきました。
それからさらに1時間。
さすがに暗くなって来たしもう無理か…。
仕方ないので、今日はもう諦めてここで野宿する事にしました。
道路脇に置いていたザックを背負い、野宿できそうな場所を探そうと歩き始めた時、
突然「ププッ!!」という大きなクラクションの音が鳴り響きました。
音の聞こえた方向を見てみると、駐車場に停まっていた大型トラックのドライバーが私たちを呼んでいました。
急いできっこが運転席に駆け寄ります。
「どこに行きたいんだ? このトラックでいいなら乗っていくか?」
え?!ほんとに?!!
今日は先にもう進めないと思っていたのに、最後の最後で拾ってくれたこのトラックのドライバー。
これから始まる彼との旅路があんなに楽しいものになるなんて、この時は想像もしていなかったのでした。
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【今日のヒッチハイク】
daigoro
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