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5/SEP/2015 in Litang

ここは東チベット、リタンの街。

朝の散歩へ出かけます。

家からは煙がもくもく。
家庭では朝ごはんの準備が始まっています。
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まだ朝早いのに街には人がたくさん歩いている。
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そういえばさっきから家にたくさん貼り付けられている、これ、何だと思いますか?
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これは、ヤクの糞。
燃やして燃料にするそうです。バイオエネルギー!
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散歩しているとすぐに息が切れる。

実はこのリタンの街は標高がめちゃくちゃ高くて、なんと標高は約4000m!富士山よりも高い!

だいごろは朝起きた時から高山病で頭痛がするといっています。
それに呼吸が浅くなってあまり眠れなかったみたい。
カンディンのバスで出会った大学院生旅人のケンくんも頭痛くて辛そうです。

でも、私一人だけは高山病の症状はなくけろっとしていました。
キリマンジャロを登った時や南米の高地でも高山病には全然ならなかったし、どうも高地に強い体質みたいです。

私たち高山病の薬を持っていたのに、成都の宿に置いてきてしまった。
ケンくんはせっかくの旅が辛くなるのは嫌なので薬を買って飲むことに。

だいごろは節約のためと自分の高地適応力をつけるために薬を買わずにがんばるようです。
まあ症状も軽いし、水分をたっぷりとって無理しなければ大丈夫でしょう。
 


息を切らせながら歩いていると、お寺が見えてきました。

あそこへ行ってみよう。と思ったけど、どうやら歩く方向が決まっていて、あっちへは行けないみたい。
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仕方なくみんなと同じ方向へ進みます。

みんなが手に持っているのは、マニ車。
時計回りにくるくる回しながら、お寺の周りを時計回りに歩きます。
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はあはあ言いながら登り道を登ります。

朝からこんなにたくさんの人がお祈りしてるのはびっくり。
高地で毎朝たくさん歩いたら体が鍛えられそうだ。
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高台から見たリタンの街。
景色を見ながら休憩していても、空気が薄くてなかなか息が整いません。
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下り坂を下るとお寺が見えたのでそっちへ行こうとすると、また上から降りてきた人たちに「こっち周りはダメだよー。」と言われました。
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お寺はすぐそこに見えているのにすごく遠回り。
また街の人についていきます。
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するとようやくお寺の入り口が見えてきました。
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若い僧侶もたくさんお寺に入っていきます。
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お寺の敷地はすごく広くて、中は一つの村みたいになっています。

右も左もわからずウロウロしていると、ヤカンを持った子供の僧侶たちがいたので着いて行ってみます。
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建物の中までついていくと、そこではたくさんの僧侶たちが朝ごはんを食べていました。
さっきの子供たちはお茶汲み係だったようです。
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お寺の敷地内の一番高いところにも建物があったので登ってみると、勉強する若い僧侶や
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犬と遊ぶベテラン僧侶。
「タシデレ(こんにちは)!」と言うと、笑顔を返してくれます。
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建物に入っていいか聞いてみると、OKと言ってくれたので中を覗いてみます。
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すると中は宿坊になっていました。
子供から大人までたくさんの僧侶たちが生活しているようです。
中は風がびゅーびゅー通っていて、今はそれほど寒くないからいいけど冬は厳しそう。
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中央のスペースでは勉強したりお経を唱えたり。
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こんな小さい子もいました。
5歳ぐらいじゃないかな。どうやって出家することになったんだろう。
きっと、家族からの期待を背負ってるんだろうな。
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仏教の世界では、僧侶で結婚が許されているのは日本ぐらい。

チベット仏教ではもちろん、出家するということは恋愛禁止。一生独身。
この歳でもうそんな道を決められてしまっているなんて、複雑に感じてしまう。

私だったら思いっきり恋愛して、にっちもさっちも行かなくなってから出家したい。笑
彼らからすれば、前世で恋愛したんだからいいんだ、後は欲を絶って修行して解脱するだけだっていう話だろうけど。

人生一度きりと思うか、輪廻を信じるか。考え方が違うのも当然だろうな。
 


そんな事を考えながらお寺を出て、今度は街の方向へと歩いていると、
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またしても「こっち周りじゃないよ」と言われてしまいました。
まっすぐ行けば10分ぐらいで街に出るのに、ぐるっと回ったら40分近くかかります。

でも、バイクは反対周りしていいみたい。
バイクだったら一周回ってもすぐなのに。
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バイクを横目に見ながらも、地元の人たちのルールに従うのは旅人の最低限の務め。
みんなについていきます。
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豚の親子。
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仲良く水汲みをする兄弟
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ヤクを連れて歩く女の子。
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チベット独特の光景を楽しみながら歩きます。
 

そして街へと戻ってきたら、お昼ごはん。

包子(バオズ)のお店を見つけました。
湯気がホクホク出ていて美味しそう。
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このお店は大根の漬物つきです。この大根が美味しかった!
大根が食べられるって、いよいよ日本にグッと近づいた感じです。
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美味しいし体もあったまるし最高だ。
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一休みした後は、再び街へと繰り出します。

すると、この後、思いがけずチベット族の結婚式に出くわすことになったのでした。

つづく



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