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28/AUG/2015 in Lanzhou

電車の車内で子供に排泄をさせる(詳しくは前回の記事参照)という、中国の信じられないトイレ文化にカルチャーショックを受け、蘭州西駅に着いたのは夜の10時半。
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びっくりしすぎて、すっかり魂を抜き取られてしまったけど(笑)、今日はまだ一仕事残っています。

それはもちろん、今日の寝床を探すこと。
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重たいザックを背負って駅を出ます。

でも、私たちの乗ってきたのは終電でしかも周りには何もない駅だったので、バスもタクシーもほとんど見当たらない…。
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駅からかなり歩いてバス停を探し回るも、道路が工事中でバス停が全然ない!
仕方がないので、バスがいそうな道まで夜道をうろうろ。
工事中で歩道がないので、すれすれで走っていく車が怖い。。
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15分以上歩いて、ようやくバス停を見つけたけどバスは22時半で終わっていた。
時計を見ると今の時刻は23時半。
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これはもうタクシーを使うしかないか…。

仕方なくタクシーで宿まで向かいます。

しばらく待つと、ようやくタクシーが捕って、”タクシー代はいくら?”と聞くと、「メーターだよ」って。そういえばそうだった。
タクシーがメーターの国に来たのは久々です。
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中国のタクシーは、こうやって格子が付いていることが多い。防犯のためだろうな。
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蘭州にはあまりいい宿がなくて、他の人のブログを見ていてもピンとくる宿がなかったので、新規開拓してみることにしました。

今日の宿は私が中国の有名な検索エンジン百度(Baidu)で検索して見つけた宿。
「花开時間国际青年旅舎」というところ。

中国は外国人お断りの宿が多いので断られないか不安だったけど、国際って書いてあるから大丈夫だろうと信じて行く。
 

タクシーが走るのは黄河沿いの道。
これがあの有名な黄河か。
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タクシーの運転手に宿の地図を見せて行ってみたけど、到着したのは高層マンションがひしめく住宅街。
マンション群の中のどれが宿か全く分かりません…。

そこで、宿の電話番号をタクシードライバーに伝えて電話してもらって、宿の人に場所を聞きながら進むと、マンション群の一角にたどり着きました。

そして、人気のない路地で降ろされます。

”え??ここで待つの??”

「そうだよ。」

”本当に??”

「ほんと。宿の人が来るから。」

そう言ってタクシードライバーは走り去って行きました。
 

…。

真っ暗で不安すぎる場所。しかも時刻は深夜0時を回っている。
こんなところで、もしタクシードライバーの勘違いで別のところに降ろされてたら大変。
周りは真っ暗だし、自分たちがどこにいるのかもわからない。
 


タクシードライバーが去ってしばらくすると、電動バイクに乗った青年がやってきました。
”宿の人かなぁ?”と少し心配しながら宿の名前を告げると、そうだよと言ってうなずいてくれました。
よかった。宿の人だ。
 

そこから宿まで、さらにマンションの間を縫って歩きます。

そして、青年に連れられどうにかこうにか宿にたどり着きました。

なんと宿のスタッフはみんな大学生!
リビングも学生たちで賑わっていました。
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この宿は中国サイトで調べないと出てこないだけのことはあって、お客さんは中国人しかいません。
中国には外国人お断りの宿が多いので、日本人でも受け入れてくれるか不安です。

私のしどろもどろな中国語とスタッフのしどろもどろな英語でコミュニケーションして、なんとかチェックインできました。日本人でも大丈夫な宿みたいです。

みんなウェルカムな雰囲気でひと安心。
 


この宿は立地がほんとにめちゃくちゃ悪いし、ネットで見ると20元と書いてあったから来てみたけど、それはネット予約した場合の値段で、ネット予約でないと一人38元(約720円)と結構高かったのでおすすめできない。

でも雰囲気は明るくて凄くいい感じです。

それにしても、今日は移動続きでおなかペコペコ。
 

ごはんを食べに行きたいからレストランを聞くと、やっぱりもう夜遅すぎてどこもやってないという。

「カップラーメンならあるよ。」
と言われたけど、カップラーメンかぁ…、この空腹をカップラーメンでごまかすしかないのか…

私たちがあからさまに落胆していると、スタッフらしき女の子が言いました。
「卵とチャーハンなら作れるよ。そんなものでよければだけど…。」

なんてありがたい提案!!!!!
嬉しすぎる!お言葉に甘えることにしました。

宿にあったキッチンで手際よく作る女の子。
この手際の良さ、中華って感じ!まだ若いのに慣れた手つきです。
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「はい、これは卵焼き。チャーハンはもうちょっと待ってね。」と女の子。
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程なくして、卵チャーハンも出てきました。
卵とごはんだけだけど、味付けがすごくよくてごはんのパラパラ加減もよくて、すごく美味しかった!
こんなにシンプルなのに、ちゃんと中華らしい、良い味がしてる!ありがたやー!
よく考えてみると、卵焼きと卵チャーハンって普通では考えられない組み合わせだけど、この時は全然気にならなかったから不思議。
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美味しい手料理を食べ終わって、”いくら払ったらいい?” と女の子に聞くと、

「要らない要らない!これぐらいのもの、大したことないもの。」とジェスチャーしてくれました。

まともなごはんなんて食べられないと思っていたから、本当に嬉しかったなぁ。
 


夕食を食べてひと段落した後、リビングにいた学生たちに、明日行く予定の九寨溝への行き方も聞いてみました。

ユースに泊まっている学生はみんなローカルバスを乗り継いで安く行くみたいだけど、私たちはその時間がない。
直行便があるはずだから、というと直行便を調べてくれました。
さらに、そこまで行くための路線バスの番号も調べてくれた。

本当にすごく親切!

正直、中国で自分たちが日本人だと告げるのはいつもちょっと怖い。
反日のニュースをよく目にするから。

日本人というと嫌な顔する人も中にはいるかと思ったけど、そんな雰囲気は微塵も感じなくて、すごく嬉しくなった。

スタッフのみんなから「一緒に写真撮って欲しい!」って笑顔で言ってもらえました。
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最後に、壁にメッセージを書いて欲しいと言われたので、ここに来た爪痕を残しておきました。
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明日の早朝には九寨溝に向けて出発するからみんなとはお別れ。
ほんの数時間一緒にいただけだけど、別れるのが淋しくなるような本当にいい子達でした。

つづく



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