世界一?カウチサーフィンのホストが見つかりやすい街。
29/JUL/2015 in Tehran
昨日のバスではいろんな事がありましたが、無事テヘランに到着しました。
到着したのはベイハギー・バスターミナル。
地図を見てみるとメトロの駅まで歩けそうな距離だったので、適当に歩いてみました。
でも、会社の敷地になっていたり袋小路になっていたりして、なかなか駅に辿り着けそうにありません。
困って近くの人に尋ねると、メトロの駅まで案内してくれました。
高速道路沿いの道を歩きます。
そう、イランはこういう高速沿いのちょっとした空き地なんかも綺麗に草が生えています。
乾燥しているので放置していたら砂漠になっちゃう場所だけど、誰かが雇われて水やりしています。
この道路を越えて向こう側に行ったらメトロの駅があるそうです。
うーん、遠い!それにこの男性が連れて行ってくれなかったら絶対に辿り着けなかった。
シーラーズへは他のバスターミナルからもバスが出ているので、メトロを使いたい人にはベイハギー・バスターミナルはおすすめできません。
親切な男性は、「困ったらここに電話してね。」と去り際に電話番号を教えてくれました。
私たちはペルシャ語喋れないし、向こうは英語喋れないから、電話しても何も分からずじまいなんじゃないかと思ってしまうけど、その親切心がありがたい。
今日は9日前に申請していたウズベキスタンビザの受け取りとトルクメニスタンビザの申請をしないといけないので、メトロで大使館の最寄り駅まで行ってからタクシーに乗りました。
ここでちょっと揉め事が。
タクシーのドライバーに大使館の地図を渡して、”ここが大使館だから、ここまで行ってね”って言ってあったのに、大使館から1キロも離れた場所で降ろされました。
”どうして?”
聞いてみると、このタクシーはコースが決まっているシェアタクシーで、このコースから外れるなら別料金が要ると言っているみたい。
”え?それならそうと言ってよ。大使館まで行くって言ってたのに!”
こっちもペルシャ語が喋れないので非があるけど、大使館までだと思って値段交渉していたし、時間もないから急いでいる。
夜行バス明けで疲れていたのもあって、ドライバーとだいごろが言い合いに。
しばらく揉めていると、近くに通りがかった会社員っぽい紳士が「どうしたの?!」流暢な英語で話しかけてくれました。
事情を説明すると、「追加のタクシー代ぐらい僕が払うよ!」とお財布を取り出しました。
やっぱりイラン人はちょっと世話焼きだけど優しい人が多い。
”いや大丈夫、歩いて行けるから。”、その紳士の一言で一気に熱が冷めた私たちは、ここで降りて歩いて行く事にしました。
大使館の時間にはギリギリ間に合いそうだったので、タクシーの追加料金は支払わずに走っていきました。
大使館のビザ申請は問題なく終わったので、今日のカウチサーフィンのホストに連絡を取ります。
この旅で何度もやってきたカウチサーフィン。
でも、ここテヘランではびっくりするほど簡単にホストが見つかりました。
カウチサーフィンでホストを探す方法は2種類あります。
こっちからホストを探して一人一人個別にメッセージを送る方法と、掲示板に旅行日程を貼ってホストの人からメッセージをもらう方法。
今回は掲示板に貼る方法を選んだのですが…、丸一日したら山ほど連絡が!
30件ぐらい。パニック。すぐに掲示板を取り下げました。
こんなこと初めて。
掲示板に貼っても誰からも連絡が来なくて、個別にメッセージを送っても断られまくるのが普通なのに。
テヘランのホストを探すのはほんとに簡単。世界一簡単なんじゃないかと思ってしまいます。
きっとイランの人たちはおもてなしが大好きなんだろうな。
たくさん来たリクエストの中から、ゲストからの評判が一番良さそうな人を選びます。
ホストを選べるなんて贅沢だ。いつもは見つからなくて苦労するのに。
選んだのは日本語が喋れて優しそうなアラビさんという男性。
カウチサーフィンで日本語が喋れる人に会うのは初めて。
日本に住んでいたことがあるそうです。どんな人なんだろう?
アラビさんは、日本語が喋れるけど全く読み書きができない。
ひらがなもカタカナも読めないんです。
だから、ローマ字でやりとり。
そのローマ字はちょっと変わっています。
例えば、「Hajmimashte(はじめまして)」「Okaeyri nasaey(おかえりなさい)」と言った感じ。
ひらがなを知らないとそういう風に聞こえてるんだなぁ。
今まで出会ったことのないパターンで新鮮です。
さて、ローマ字がこんな感じだからたどたどしい日本語なのかな、と思って電話してみると、意外にもすごく流暢な日本語で話してくれました。
”じゃあ、○○駅からタクシーに乗ります。よろしくお願いします。”
そう言って別れ、メトロに乗りました。
そしてメトロ降りて駅から地上に出ると、「こんにちは!」と声をかけられました。
いきなりの日本語にびっくりしたら、アラビさんでした。
タクシーで行くと行ったのに、車で迎えに来てくれたみたい。
「暑いねー、でも日本人だから我慢するしかない!笑。日本人は我慢強いからね〜。」
笑顔が優しく、日本人ジョークも達者なアラビさん。
家に行ってみるとまたまたびっくり。めちゃくちゃきれいなマンション。
「おなか減ってるでしょ?
奥さんが帰ってきたら、すぐお昼ごはん用意するから、それまで果物を食べて待ってて。」
そういうと、出るわ出るわ、果物を大量に出してくれました。
どれも新鮮で美味しい!!
これは小さなイチジク。
大きくなったら日本のイチジクみたいになるのかなぁと思ったけど、これ以上大きくならないみたい。
あとは、このへしゃげた果物は変な形だけど桃の一種。
奥にあるのはプラム。甘酸っぱくて美味しいから大好き!
アラビさんは今年で52歳。日本には28〜35歳の7年間いたそうです。
”言葉も喋れないのに日本に来て、最初は大変じゃなかったですか?”
そう聞いてみると、「そうだね、辛かったね。」とアラビさん。
「日本に来て半年後にお母さんが亡くなっちゃってね。
お兄さんから連絡が来たけど、帰ることもできなくて。そのときは本当に辛かった。」
遠く離れたイランと日本。そこに7年も住むなんて、相当な苦労をされたんだろうな。
ほどなくして、奥さんのロシャナクさんが帰ってきました。
ロシャナクさんはものすごく料理上手でアラビさん自慢の奥さんです。10歳以上も年下なんだって。
そして、出してもらったごはんがこちら!!!
サフランライスに羊肉と野菜のシチューにサラダ、鶏肉のトマト煮。
どれもめちゃくちゃ美味しい!高級レストランの料理さながらのごちそうです!
イランってサンドイッチとケバブしかなくて、食文化が乏しい国だと思ってたけど、こんなに美味しい料理があったんだ!だいごろも私もあまりの美味しさに感激です!!
これはノンアルコールビール。
アラビさんもロシャナクさんもムスリムだから、ノンアルコールビールやノンアルコールカクテルを普段飲んでいるそうです。
”日本にいたときも、お酒は飲まなかったの?” と聞くと、
「ううん、飲んでた。でも大丈夫。神様は許してくれるから。笑」とアラビさん。
ムスリムでも全員がお酒を飲まないということではないみたい。
”おなかいっぱい!!ありがとう!!”
と私たちが言うと、ロシャナクさんは自分のお腹をパンパンと叩いて、「ウォーターメロン」と笑っていました。
私も小さい頃おばあちゃんのおなかをスイカみたいって言ってたのを思い出しました。
イランでも同じジョークを言うんですね。笑
「今日は夜行バスで来たから疲れてるでしょう?部屋で休んでいいよ。」とアラビさん。
確かにほとんど眠れなくて疲れていたので、お言葉に甘えて部屋で休ませてもらうことにしました。
部屋にはちゃんと敷布団があって、まくらは高さが選べるように2種類用意されていました。
あー、気持ちいいお布団!!
ごはんも美味しくて布団もふかふかで、ホストもめちゃくちゃ優しくて。
天国みたいなカウチサーフィン。
幸せ!!
久々の布団でぐっすり昼寝したのでした。
夕方、目を覚ますと「今夜ピクニックに行こうか」とアラビさん。
ロシャナクさんがテキパキと夕飯の用意してくれていました。
車に乗ってお出かけです。
それにしてもすごい車!!
公園の周りが車だらけ!
止めるところを探すのも大変だけど、出すのも大変。
車を降りると、すごいたくさんの人がピクニックしています。
今は夏休み中だから、平日休日問わずずーっとこんな感じだそうです。
子連れの家族が集まってきていて賑やか。
これまで訪れた街でもたくさん見かけたけど、イランのピクニック文化は良いなぁと思う。
何人でも集まれるし、値段も安いし、いくら騒いでも周りに迷惑をかけることもない。
パフォーマーもいました。
というのは嘘で、シーシャ(水タバコ)の炭を回して火をつけています。
そんなイランの人たちで溢れ返る公園の川沿いにシートを敷いて、ディナータイム。
ロシャナクさんが用意してくれたサンドイッチを食べました。
このサンドイッチもほんとおいしかった!!
同じサンドイッチでも安食堂で食べるのとは全然違う、プロの味!
ピクニックが人気なのはイランならでは。
日本みたいに雨が降らないし蚊もいないから気持ちいい。
いっぱい食べた後は、「運動しなきゃね」とアラビさん。
よく公園に来て夜のウォーキングをしているそうです。
公園にはたくさん健康器具(?)みたいなのがあったので、一緒に遊びました。
「ラブラブだね〜」とアラビさん。
夜のエクササイズが終わったら、車に乗って家まで帰りました。
夜のピクニック、楽しかったな!!