だいごろ、燃え尽き症候群になる × 最悪のスモーキング夜行バス。
01~02/JUL/2015 from Bucharest to Istanbul
次の日の朝。
目を覚ますとだいごろが興奮気味にこんな感じの事を言いました。
「昨日はあんまり実感がなかったけど、じわじわとひろみと会えた喜びがこみ上げてきた。
これまで何度もライブに行ったし、それこそ数メートルの距離で彼女の演奏を聴いていた。
でも昨日実際に会って話したことで、彼女と同じ時間を生きているんだって思って嬉しくなった。」
朝っぱらから元気だなぁ。笑
ひろみも歩いたブカレストの街。
今日はブカレストの街を歩いてみます。
街にはトラムも走っていたけど、それほど遠くなかったので宿から歩いていきます。
これは国民の館。
かつての大統領が建てた豪華な建物。国民の館という名前ですが、単に大統領の私欲を満たすために建てられたのだとか。
めちゃ大きい建物。
地上8階、地下5階、地下最下層は核シェルターになっていて、部屋数は3107もあるそう!
中に入ると高いから外からだけ見学です。中身はめちゃくちゃ豪華らしい。
ひろみのブログを見てみたら、ひろみも一昨日ここを通っていたみたい。
上原ひろみブログ Bucharest (Romania)
▶︎http://blog.hiromiuehara.com/2015/06/bucharest-romania-5.html
続いて向かったのはルーマニア正教総本山の大主教教会。
小高い丘の上にあります。
総本山というにはとても質素な外観。
でも中はきんきらきんのイコンがたくさんありました。(中は撮影禁止なので写真はありません。)
教会内部のドームの部分にはイエスとマリアの天井画があって、中では熱心な信者が祈りを捧げていました。
そこからさらに歩いて中心部へ向かいます。
たくさん並んでいるのはファーストフードの店かな?
細長いパンみたいなのにトッピングが何種類もあって、地元の人に大人気でした。
脇道にそれると教会がたくさん並んだ歴史的な街並が見えてきました。
これも古そうな建物だなと思ったらスタバでした。
さらに奥へ進むとおしゃれなバーが軒を連ねていました。
ブカレストって全然知らなくてあんまり期待はしてなかったけど、なかなかいい雰囲気。
昔は小パリと言われるほど綺麗な街並みだったらしいけど、残念ながら全部壊されてしまったそうです。
お土産屋さんにはナマハゲみたいなおめんがたくさん売っています。
ここは革命広場。
心臓を突き刺す三角柱をはじめ、なんのこっちゃ分からない像がいろいろ。
革命広場の近くにもクレツレスク教会という名の可愛らしい教会がありました。
だいごろ、燃え尽き症候群になる。
街を歩いて宿に帰り、トルコへ向かうバスのチケットを予約している時にだいごろが言いました。
「俺、燃え尽きたわ。」
だいごろによると、旅をしていると、楽しすぎて燃え尽きてしまうことが何度かあったそう。
全力で楽しみ切ったという満足感・達成感と、もうこれ以上楽しいことはやってこないんじゃないかという不安感に挟まれて、頭がぼーっとする状態。
燃え尽き症候群。
だいごろはこれまでにも何度か、その症状が出ていました。
東アフリカ縦断を終え、ナミビアから南米へ飛ぶ時。
パタゴニア一周ヒッチハイクを終えてペルーに入った時。
西アフリカ北上を終えてスペインに入り、バルセロナを満喫し切ったとき。
そして今回、東ヨーロッパをヒッチハイクでぐるりと回り、セルビアでハリウッド映画にエキストラ出演し、そしてブカレストで大好きな上原ひろみに会うという夢を果たし、イスタンブールへと向かおうとしています。
「この先の旅に、これ以上刺激的で面白い事が待ってるのかな?」
そんな不安。
でも、そんな心配が吹き飛ぶほど楽しい出会いが、まだまだこの先で私たちを待っていてくれました。
最悪のスモーキング夜行バス。
イスタンブール行きのバスは、宿の人が電話で予約してくれました。翌日のバスです。
バスは一人160レイ(約5000円)。安くはないけど、もうヒッチハイクする時間的な余裕がないので我慢です。
ちなみに私たちが泊まったのは、”Funkey Chicken Hostel”
手入れも行き届いているし、キッチンも使いやすいし、共用スペースも広いし、洗濯も干せるしすごくおすすめ。ドミトリ一人一泊6€。
Booking.comで予約できます。
そして次の日。宿からタクシーでバス乗り場へ。
なんでか分からないけど、タクシー代はバス会社が払ってくれるシステム。
バスは至って普通のバス。
バスに乗り込むと、添乗員さんが水やコーラ、コーヒーをくれました。
なかなか快適です。
と思ったのも束の間…
なんと二人いるドライバーたちが、車内でタバコを吸い始めました。
私たちは前の方の席だったので煙たくて煙たくて辛い。
この状況に乗客は誰も文句を言わず、ドライバーはずーっとずーっと吸ってる。
前の方の席だし逃げ道がない。
これがかなり辛かった。
ヒッチハイクで乗せてもらっている時だったらもちろん我慢するけど、バスに乗ってるのに我慢しないといけないなんて…。
あー、辛い。
でも結局「辞めて!」って言ったらイライラされて事故になるかな?
とか余計な心配をして辞めてって言えなかった。
しばらく走るとボロボロの橋を渡ります。
どうやらこれがルーマニアとブルガリアの国境みたい。
そしてバスが渡っているのはあのドナウ川。
オーストリアのウィーン、スロバキアのブラチスラバ、セルビアのベオグラード、そしてここルーマニアとブルガリア国境。こんなに何度も目にすることになるとは思わなかったな。
この移動中はルーマニア側もブルガリア側もひまわり畑がたくさんあるのが印象的でした。
一面のひまわり畑が続いていてきれい。
なんでそんなにひまわり?って思っていたけど、この先のシルクロードの国々で”ひまわりの種文化”を知ることになります。
バスの途中休憩で止まるとそこはもうブルガリア。
一週間振りに帰ってきました。
でもブルガリアのお金を持ってなかったから、ばんごはん食べられず…。
一応ユーロ払いもできたけど、すぐにヨーロッパを出るのに中途半端にユーロを崩すのもいやだ。
持っていたポテチで耐えます。
これは残っていたルーマニア・レウで買ったプラム。甘酸っぱくてめちゃ美味しかった!
このバスがトルコとの国境にさしかかったのは深夜2時ぐらい。
ちょうど寝付いたと思ったらバスから降ろされたから、全然寝れなかった…。
しかもこの国境の荷物チェックが厳しくて、かなり待たされて時間がかかった。眠たい。。
そして深夜3時頃に国境を通過。トルコに入りました。
これで、いろんなことがあったヨーロッパもおしまい。
いよいよ、トルコに突入です!
kicco
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