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20~22/JUN/2015 in Sofia

今日はサンダンスキからブルガリアの首都ソフィアを目指してヒッチハイク。

まずはサンダンスキの街の外れまで歩いてからヒッチ開始。
でもさすがにここからソフィアは遠いのか、みんなリアクションはしてくれるけどなかなか止まってはくれません。
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しばらくそこでヒッチハイクしていたら、通りすがりの人にもうちょっと先の方がいいと言われました。
でもここも良さそうだしなぁ、と思ってもう少しやってると、また別の人に同じことを言われました。
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これは地元の人の言う通りにした方が良さそう。
次に通りがかった自転車のおじさんがオススメの場所まで連れて行ってくれました。
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連れて行ってもらった場所は車のスピードも速くないし、ここを通る車は全部ソフィアの方向に行くし完璧!
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そしてやり始めたら3分で止まった!
しかもソフィア行き!!!

乗せてくれたのはドラコフと彼女のミカエラ。
週末をサンダンスキで過ごして、ソフィアに帰る所だそうです。
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二人は英語が話せなかったけど、ジェスチャーで色々コミュニケーションしました。
ドラコフはソフィアで車の外装を修理する仕事をしているみたい。

お気に入りの音楽は?と聞くと、ブルガリアの伝統音楽を聞かせてくれました。
笛と馬頭琴みたいな楽器の奏でる心地よい音。
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ブルガリアののどかな風景とよく合います。
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そして3時すぎにはソフィアに到着。
今日もヒッチハイク大成功です!

ありがとう、ドラコフ&ミカエラ。
 

ソフィアでカウチサーフィン。

ソフィアについたらバスで街の中心部へ移動。
今日はカウチサーフィンのホストの家にお世話になる予定なので、待ち合わせ場所へ向かいます。
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バスはドライバーから切符を買ってから、車内にあるパンチで穴を開けるというなんともアナログなシステム。
パンチの穴の形がバスによって違っていて、たまに係員がチェックしに来るそうです。
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ソフィアは首都だけど車も人もそこまで多くなくて、なかなか過ごしやすそうな街です。
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待ち合わせの時間があったのでカフェでまったりしてから、約束していた国立銀行の前で待ちます。
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それから待つ事30分ぐらい。
ホストの男性が現れました。

「お待たせ。遅くなっちゃってごめんね。車で来たから夜ご飯でも食べに行こうか。」
 

今回ソフィアでホストをしてくれるのは”アイグン”という名前の、ブルガリア産まれトルコ育ちの男性です。
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アイグンは英語が話せるので、車の中で自己紹介をしながらソフィアの街と家との間にあったショッピングセンターへ向かいました。
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今日の夕食はフードコートにあったブルガリアの伝統料理の量り売りのお店。
見た事のないブルガリア料理がずらりと並んでいます。
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ここで驚いたのが、大半の料理にヨーグルトがかかっていること!
私たち日本人の間でもブルガリアと言えばヨーグルトのイメージがありますが、ブルガリア人のヨーグルト好きは本当でした。
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食後は街の中心部に戻ります。
アイグンが夜のソフィアの街を案内してくれるって言ってくれました。

親切なアイグンは、ショッピングセンターの出口にいたおじいさんを家の近くまで乗せて行ってあげます。
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アイグンは本当に歴史が好きなので、街を観光している間中ソフィアの歴史を次々と教えてくれました。

最初に連れて行ってくれたのは、聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂。
ロシアにも同じ名前の教会があったような…有名な人の名前なのかな?
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夕暮れの後はライトアップされて、その大きさが際立ちます。すごく立派。
同じブルガリア正教の教会だけど、リラの僧院とはえらい違いです。
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これはアイグンが大統領府と言っていた建物。
敷地内には4世紀に立てられたヨーロッパ最古とも言われる聖ゲオルギ教会や遺跡がありました。
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これは旧共産党時代に食料や生活用品を配給していたビル。
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中に入ってみると今はショッピングセンターとして使われていました。
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当時の趣を感じさせる豪華なトイレ。
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夜の散歩を楽しんだ後は、街の中心から少し外れた所にあるアイグンの家へ。
家に着くと、自慢のトルココーヒーを振る舞ってくれました。

コーヒーを淹れながらアイグンが教えてくれたのは、コーヒーにまつわるこんなお話。

トルコでは男性が彼女の両親に結婚のお願いをしにいくとき、彼女がみんなの分のコーヒーを淹れます。
そのとき、技と彼氏のコーヒーに塩を入れるんだとか。
それでも彼氏はそれを全部飲み干さないといけない。
そうすることで、こんなまずいコーヒーでも飲めるほど、彼女を愛していると示すことになるそうです。笑
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アイグンにブルガリアでの暮らしについても聞いてみました。

ソフィアは落ち着いた雰囲気の繁華街もあって、木々が覆い茂る公園があって、インターネットが普及していて、物価もそれほど安くない。
みんな豊かな暮らしをしているように見えます。

でも、ブルガリアの最低賃金は月150ユーロだそうです。
そんなんだったらソフィアでは生活していけない。
アイグンに聞いてみると、月150ユーロは地方の人の場合で、ソフィアの普通の暮らしの人は600~800ユーロ。
それでも生活はかなり苦しいだろうな。

アイグンは親戚と一緒に会社を経営しているので、給料はかなりいい方です。
日本のサラリーマンと同じぐらい。
プラスチック容器を作る会社だそうです。
勤務時間も長くて、夜の10時ぐらいに帰ってくる日もあったし、24時間仕事のことを考えてしまうって言ってしました。
どこの国でも給料が良い人ってやっぱり苦労してるんだなぁ。

アイグンの家は広々としたリビング・ダイニングとベッドルームがあって家賃はたった200ユーロ。アイグンの家は友達の持ち家を借りてるから安いんだって。
でも、300ユーロのぐらいの部屋だったら、ソフィアでも簡単に見つかるそうです。

アイグンの話はその後も尽きる事がなく、そのまま深夜までブルガリアの歴史や世界の歴史について語り明かしました。
 

ヨーグルトとインターネットの国?!ブルガリアの真価を知る。

次の日。
今日もアイグンの車で街へお出かけです。
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ソフィアは緑が豊かで落ち着いた街。
公園がたくさんあって、驚くべき事に街中やほとんど全ての公園にフリーWi-Fiが飛んでいるんです!

アイグンの話ではブルガリアのネットの速さは世界最高レベル。
上位10位以内には入るそうです。
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ソフィアの街を歩いてみると、宗教関係の建物がたくさん目につきます。

ブルガリア正教の教会はもちろん、カトリックの教会やシナゴーグまで。
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今日は日曜日なので、訪れたほとんどの教会の中で小さい子供のための儀式が行われていました。
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これはロシア正教の教会。
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こっちにはモスク。
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歩いていてアイグンがふと立ち止まり、「この交差点からは、4つの宗教施設が同時に見えるんだ。」と言いました。

周りを見てみると、オーソドックスの教会、カトリックの教会、モスク、シナゴーグ(ユダヤ教の施設)が狭いエリアに見えていました。
いろんな宗教が共存できる街っていいな。
 

街中には結婚式を挙げたばかりのカップルもたくさんいて賑やかでした。
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ソフィアの中心には旧共産主義時代の建物と、聖ソフィアの像。
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その近くにあったこのなんの変哲もない建物。
その横に水道みたいなのがあって、人が何人か集まっています。
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実はこれ、温泉!!
ブルガリアで温泉と言えばサンダンスキだけかと思ってたのに、こんなところにも!!
アイグンによると、ソフィアの街のあちこちにもたくさん温泉が出ているそうです。
ここでもやっぱり温泉を飲んでる人がいました。
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アイグンの家には全部で3泊させてもらい、最後の夜にはお礼に日本食を作りました。

いつも通り今日も肉じゃがと白ご飯です。
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お皿に盛りつけてさあ食べようと思っていると、アイグンが

「あ、ヨーグルトを忘れてた。」

と言って、肉じゃがと白ご飯の上にヨーグルトをドバッとかけました!

”えっ!ヨーグルトかけるの?!”

「もちろん。ヨーグルトがないと始まらないよ。君たちももちろんかけるだろ?」

そう言って、私たちの肉じゃがもヨーグルトまみれにされてしまいました。笑
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肉じゃがにヨーグルト…。
恐る恐る食べてみると、程よい酸味が加わってヨーグルトと肉じゃがは意外と合う!
でも、白ご飯とヨーグルトの組み合わせはちょっと苦手です…。
 

「ブルガリアの人は何にでもヨーグルトをかけるんだ。」

そう言ってアイグンが見せてくれたのは、冷蔵庫にぎっしり詰まった大量の袋。
なんとこれ全部、ヨーグルトを発酵させるための酵母だそうです!!
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「知り合いが引っ越した時に余ったから分けてもらったんだ。
もらいすぎて冷蔵庫の中が酵母だけで一杯になっちゃったけどね。笑」

恐るべきブルガリア人のヨーグルト愛…。

そういえば今日は朝も昼も夜も食事と一緒にヨーグルトを食べた気がする。
アイグンとずっと一緒にいたからだ!笑
 

アイグンの両親は元々ソフィアで暮らしていたブルガリア人ですが、今はトルコに住んでいます。
共産党時代にブルガリアからトルコに移民した人はすごく多いみたい。

アイグンは生まれて数年はブルガリアに住んでいて、トルコで20年過ごし、またブルガリアに戻ってきた。
トルコ語がペラペラでムスリムで毎日トルココーヒーを飲むけど、ヨーグルト大好きのブルガリア人。

そしてアイグンは本当に歴史が大好きで、○○年に誰それが何をして…って全部覚えてた。
申し訳ないことにほとんど覚えてないけど、オスマントルコの勢力がすごかった時代があったんだなぁっていうのが印象に残っています。

アイグンは毎晩毎晩ブルガリアとトルコの歴史について話してくれました。
私たちが寝付くまで。笑

ありがとう、アイグン。
ヨーグルトと肉じゃが、日本に帰ったらみんなに紹介してみようかな。笑
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