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01/JUN/2015 in Mostar

数週間前のイタリアでは近くまで行ってたのにヴェネツィアに行かず、今回もバスで数時間のところまで来ておいてドゥブロブニクをスルー。
旅に出る前は絶対に行こうと決めていた場所にまたしても行かない。
あとで後悔したりしないかな?

すごく悩んだけど、行かない事に決めた。
だってどんな絶景も、どんな世界遺産も、ヒッチハイクやカウチサーフィンをして現地の人たちと触れ合っている時の楽しさには敵わないから。
だからこの先にもっとたくさんの出会いと巡り会うための時間を残すために、ドゥブロブニクには行かないでいい。
お金も節約出来るし!笑
 

クロアチアからボスニアへ。

という事で今日はクロアチアを後にしてお隣のボスニア・ヘルツェゴビナへと向かいます。

ドゥブロブニクを諦める時に色々と考えた結果、今日はヒッチではなくバスで国境を超えてしまうことにしました。観光客が多すぎてヒッチハイクがしにくいアドリア海沿いを抜けてしまって、ボスニアに入ってからゆっくり旅をする作戦です。

スプリトのバスターミナルからこんなミニバンに乗って出発!
目的地はボスニアのモスタルという街です。
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それにしても、バスに乗って着いた先の街には宿が確保されてるのって、なんて安心感があるんだろう。
しばらくヒッチハイクと野宿生活が続いていたから、今から何も考えずに次の街に移動できて、シャワーを浴びて、ベッドで寝られるって考えるだけで気分がウキウキしてきます。
 

スプリトを出た車は山道をぐねぐね進み。
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国境を越えてボスニアIN!
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ボスニアに入ると、素朴な民家とぶどう畑。
見てる限りだと、ほとんど全ての家にぶとう畑がありました。
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そしてモスタルに到着。
同じバスに乗っていた韓国人の夫婦と一緒に宿を探します。
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見つけたのはこんな宿。
1階には中庭、2階にはウッドデッキがあって、着いて早々にクッキーとウェルカムコーヒーをくれました。
キッチンはなんと2つもあって、こんなに広々。
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ベッドもふかふかで清潔感があります。今日はなかなかいい宿だ!
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そんな宿を見てきっこが、”安心して眠れるところがあるっていいな。”と、つぶやきました。
そう。毎日寝る場所があるという事はすごく幸せなことなんだ。
この日の夜にベッドで横になるときは、ものすごく幸せな気分になったのを覚えています。
 

ムスリムの街モスタル。

しばらく宿で休憩した後は、モスタルの街を散歩。

宿を出るとすぐに目に入ったのはモスク。
東ヨーロッパに入ってからは教会ばかりでモスクを目にする事がほとんどなかったので、僕たちにはすごく意外に感じられました。
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そしてしばらく歩いたらここにもモスク。
よく見ると街のそこらじゅうにモスクがあります!
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さらにイスラム教の墓地まで!
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気になったので後で調べてみると、ボスニア住民の大半はボシュニャク人という民族で、イスラム教を信仰しているそう。
ボスニアって東ヨーロッパの一つの国というイメージしかなかったけど、まさかこんなにもムスリムが多い国だとは思ってもみませんでした。驚きです。
 

そしてモスタルの街を歩いていてもう一つ目についたのが、破壊されてボロボロの建物。
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よく見ると銃弾の跡が無数に残っています。
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実はこれ、1992年にボスニアがユーゴスラビアからの独立を宣言した後に、ユーゴスラビア人民軍がモスタルを爆撃した時に被害を受けた建物。
今も取り壊されずに残っています。

それに街を歩いている時に立ち寄ったお土産屋さんには、紛争時に道に散乱していた薬莢で作られた戦車やボールペンなどのお土産。
戦争が終わってもう20年も経つのに、まだこんなものがお土産になるほど残っているなんて…。
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そんな土産物屋が並ぶ通りを抜けると、モスタルのシンボル『スタリ・モスト』が見えてきました。
スタリ・モストは16世紀に作られた橋ですが、紛争時(1993年)に破壊されてしまったので、現存しているのは再建されたもの。ボスニア・ヘルツェゴビナ初のユネスコ世界遺産に登録された建築でもあります。
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橋の傍らには『Don’t forget ’93』と書かれた石が置かれていました。
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夕暮れ時になるとライトアップされるスタリ・モスト。
再建されたものとはいえ、街の雰囲気と調和した形がすごくきれい。
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日が沈むと川沿いにたくさん見えるモスクから聞こえてくる大音量のアザーン。
そして近くの店から漂ってくるシーシャの匂い。

ボスニアってこんなにたくさんムスリムがいる国だったんだ。

ボスニアに来る前に持っていたイメージと、自分が今置かれている環境のギャップに驚きつつも、
なんだかボスニアという国の空気がものすごく新鮮で、心地よく感じられます。
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そして次に向かった街で、僕たちはそんなボスニアの悲しい歴史を知る事になるのでした。

つづく



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