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30/MAY/2015 from Zagreb to

ザグレブのパーキングエリアで野宿した朝。
早朝からヒッチハイクするも、車が全然止まってくれない。

”なんてこった!!”

隣で”なんてこった”を連呼するきっこ。
昨日ヒッチで大苦戦して、そのまま野宿して。
どうも朝からテンションがおかしいみたい。笑
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今日は土曜日。
みんな家族でいっぱいの車で楽しそうにドライブしてる。

ヒッチハイクしてる前を通り過ぎるキャンピングカーはほとんどがドイツから来た車。
中を見てみるといつも老夫婦が運転している。ドイツ人の老後の楽しみなのかな。
 


ヒッチを始めて待つこと二時間半。
ようやく一台の車が止まりました。

乗せてくれたのはペタルという男性。
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ペタルはクロアチアのとある町で公務員をしていて、2番目にえらいポジションの人なんだって。
昔はよくヒッチハイクしたから、ヒッチハイカーを見つけたら大抵拾うんだと言ってくれました。

僕たちも日本に帰ってヒッチハイカーを見つけたら、できるだけ乗せてあげるようにしたいな。
 

クロアチアの暖かい人々に触れる。

ペタルにはザグレブから1時間ぐらい走った所で降ろしてもらいました。
ありがとう。
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ペタルと別れたらお腹が減ってきたので、ご飯が食べられそうな場所を探します。
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そしたら最初にのぞいたレストランで、隣の花屋の女の人に話しかけられました。
「ようこそクロアチアへ。」と言って、色々と話します。
この街に観光客がくるのはすごく珍しいみたい。

「コーヒーは好き?」と聞かれたので、”コーヒーは大好きだよ。”と答えると、なんとコーヒーをごちそうくれました。
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その後も親切にバスターミナルの場所とかを教えてくれたお姉さん。
どうもありがとう。
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その店から少し歩いた所にファーストフードの屋台を発見したので、ここで昼ご飯を買う事に。
そしたら、ここに住んでいるというドイツ人のおじさんにも声を掛けられました。
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このファーストフード店では、これまでの国では見た事のない料理を売っていました。

買ったのはイカリングのフライ
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そしてミンチ肉を棒状にして焼いた料理。
イカリングはクロアチア以外では見かけなかったけど、この肉料理はこの先の国々でずーっとお目にかかる事になります。
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クロアチアの人々と触れ合った後は、花屋のお姉さんに教えてもらったバスターミナルへ。
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今日はクロアチアを代表するとある観光スポットに行く予定。
この調子でヒッチハイクしてたら日が暮れてしまうので、ここは仕方なくバスに乗る事にしました。

バスターミナルから乗った快適なバスには世界各地からの観光客がぎっしり。
地元の人は一人も乗っていなかったので、車内ではみんなの旅行の話ばかりで退屈。
やっぱりヒッチが良かったなぁ。
 

この旅一番の滝と湖に感動!

そしてやってきたのはここ!
クロアチアにある数多くの世界遺産の中で、唯一自然遺産に登録されている「プリトヴィツェ湖群国立公園」!
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入口でチケットを買って林の中を歩いて行くとさっそく見えてきました
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どん!
大自然の中を流れるたくさんの滝と湖!
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ここプリトヴィツェには大小16の湖と92の滝があって、透明度の高い水が太陽の光を浴びてエメラルドグリーンに輝く、世界屈指の景勝地です。
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国立公園内には湖と滝の中を縫うように遊歩道が設置されていて、自由に歩き回る事ができます。
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エメラルドグリーンと言われるプリトヴィツェの湖の水。
でもそこには数えきれないぐらいの緑と青が混ざり合ってる。
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透明度の高い水。
覗き込んだら湖の底までくっきり見えます。
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湖の中には魚もたくさん。元気に泳ぎ回っています。
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湖の上の遊歩道を歩くと水の匂いと冷たい風。
足元には湖、隣には滝!めっちゃくちゃ気持ちいい!
きっこも楽しすぎて笑いが止まらないようです。笑
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うっとりするような色に心ゆくまま酔いしれたり。
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裸足になって冷たい水を感じてみたり。
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絵画のような滝の流れを楽しんだり。
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全身で大自然を感じる事ができるプリトヴィツェ。
いつまでいても、どこを歩いていても楽しい!!
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二人とも完全に時間を忘れて大自然に没頭しました。
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プリトヴィツェがこんなにすごい所だとは知らなかった!
これまで僕たちが訪れた滝と言えば、山の中にある名もない小さな滝から世界三大瀑布まで。
でも、プリトヴィツェはそのどれとも比べ物にならないぐらい感動した。

太陽の光を浴びて、刻一刻と色を変える美しい水の色。
大自然の中を流れる白い糸のような滝。
まるで芸術作品のような幻想的な光景に心震えました。

そしてそんな絶景の中を、水しぶきを浴びながら自然と一体になって散歩するという夢のような体験。
最高だったなぁ。
 

山奥で野宿か?アドリア海か?勝負のヒッチハイク。

文字通り時間を忘れて大満喫したプリトヴィツェ。
時間を忘れすぎて帰りのバスがなくなりました…。

ここは街から離れた大自然のど真ん中。
周りにはお金持ち専用の高級ホテルしかありません。

なんとかしてここをヒッチハイクで抜け出したい所だけど、もうとっくに閉園時間を過ぎているから車が全然走ってない。しかも今は週末だしどの車も家族連ればかりだから、座席は満席で乗せてくれる人なんていない。
終わった…。

今日は9割方ここで野宿かな。
二人でそう話しながら、たまーに通り過ぎる車にわずかな望みをかけてヒッチハイク。
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もともと野宿するつもりじゃなかったから、持っている食料はおやつに買ったナッツだけ。
これで明日車がつかまるまで頑張らないといけないのか。お腹減ったな…。
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ヒッチを始めてから1時間。
もう空が暗くなって来て、完全に諦めムードが漂っていたプリトヴィツェの山奥。

諦めて親指を立てる事すらしてなかったのに、一台の車が僕たちの前で止まりました。
どうやら一度通り過ぎて戻ってくれたみたい。

中をのぞいてみると、5人乗りの車に若い男の子が4人乗ってる。
これは無理だな。と思っていたら、「日本人ですか?僕たちは香港から来ました。是非乗って行って下さい!」
と、流暢な英語で話しかけられました。

”え?ここにあと2人も乗れる?!ホントに良いの?!!”

5人乗りの車の後部座席に4人が座って、詰め詰めでなんとか6人納まりました。やったー!
 


乗せてくれたのは香港出身の大学生四人組で、みんなイギリスの学校に留学中だそう。
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僕たちがよく野宿したり、ヒッチハイクしてることを話したりしてると、「シャワーはどうするの?」と聞かれてぎくり。
昨日はシャワー浴びてない。。臭かったかな…。
適当にごまかしました。笑
 

それにしてもこの子たちの運転、ほんとにびっくりするほど速かった。
高速で制限速度100キロのところを最速で230キロ!!
死ぬよー!

高速とは言ってもカーブが多いところだったからかなり怖かった…。

うーん、若い!苦笑
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ほんとだったらプリトヴィツェでひもじい夜を過ごすはずだったけど、街明かりの明るいザダルの街まで高速でたどり着くことができました。
みんなありがとう!
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アドリア海にやってきた!クロアチアの古都ザダル。

こうしてやってきたザダルの街はアドリア海に面する歴史ある街。
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城壁に囲まれた旧市街には、古い建物がたくさん残っています。
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そんな深夜のザダルの街で宿探し。
学生たちの話では城壁の中に宿が固まっているそうなので、歩き回って宿の値段を聞いて回ります。
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最初の宿で、”一泊いくらですか?”って聞いたら、「一部屋50だよ。」と言われました。
二人で、”50クーナ(900円ぐらい)か。それなら泊まれそう。”って話してたら、「違う違う。50ユーロだよ。」と言われてしまいました。笑

他の宿も聞いてみたけど、どこも安くて50ユーロから。
高すぎるよ…。
 

あまりにも絶望的な状況に二人して宿探しを投げ出して、他の観光客たちに混じって歴史的な街並を見て楽しみます。
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ドレスアップしてバーでおしゃべりする観光客の中を歩く、でかいザックにロールマットとテントをぶら下げたみすぼらしいバックパッカー。

だんだん辛くなってきたので(笑)、街の片隅にあった公園へと向かいました。
今日はここにテントをはっておやすみなさい。
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寝袋に包まって思い浮かべるのは、夢のようなあのプリトヴィツェの景色。
本当にきれいだったなぁ♪

つづく



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