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05/SEP/2014 in Gondar

今日はお世話になったゴンダールの人たちに恩返しをすべく、いつものように街角で血圧測定サービスをする事にしました。
 

丘の中腹にあったコーヒー屋さんにお願いして、お店の一角を借りさせてもらいます。

通りに面していていい感じ。

英語で「無料で血圧測定します!」と書いた紙を持って待っていると、小さな女の子がやってきました。
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「あなたの腕は細すぎるから、正確には測れないよ」と言ったけど、伝わったかな?
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コーヒーを飲んでいたおばさんもやってきたけど、なんだか人がまばら。
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そして数人測った後、例のサッカー少年二人が私たちの顔を見つけてやってきました。(詳しくはこちら

「何してるの? 何それ? 腕に入れ墨彫る機械?」と、自分の左腕の十字架の入れ墨を見せながら尋ねる少年。

”ううん、これは血圧を測る機械。”と、私。

「え、何?」

ジェスチャーを交えて説明すると、「あぁ、血圧かぁ。血圧が高いか低いか、分かるんだね。」と、血圧のことは知ってるみたいでした。

「でもアムハラ語で書いた方が良いんじゃない?」

そうそう、それは私たちも思っていたこと。
英語が流暢な人が現れたらお願いしようと思ってた。

そして、少年たちがアムハラ語で書いてくれました。
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アムハラ語、思ったより短い。
ほんとにこれだけで意味が分かるのかな。
 

でもアムハラ語を掲げた途端、わんさか人が集まること集まること!
一時、若者の10人ぐらいの集団が一斉に押し寄せてきて大変なことに…。笑
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サッカー少年たちも測定しました。
二人とも自称18歳だけど、18歳には見えない。15歳ぐらいだと思うけどな。うーむ。
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もっとお年寄りとか測りたいんだけどなぁー、とぼやくと、サッカー少年たちが道行く人に声をかけてくれた。
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今日は22人測って終了。
 


そして、サッカー少年二人はいつものようにお決まりのおねだりを始めました。

「昨日も言ったけどお母さんに10ブルもらえたから、あと10ブル(50円)だけくれない?そしたらサッカーボールの一番安いのが買える。大きなお金じゃないでしょ?」

今日もかなり悩んだけど、”やっぱりごめん、あげられない。”と私たちは答えた。

”私たちはこうやって血圧を測ったり、サッカーを一緒にしたり、日本語を教えたりはするけど、お金をあげたりはしない事にしているの。”

すると、少年の一人は「言いたい事は分かるけど。」と呟き、もう一人の少年は立ち去りながら拳を振り上げ中指を突き出しました。
 


あとからこうして日記を書いていると、あの少年たちにはちょっとぐらいお金をあげておいたら良かったかな…、と苦い想いがこみ上げてくる。

血圧測定の手伝いしてくれたし…。

でも、彼らも外国人の私たちが面白い事をしているのを見て楽しんでいたしな。
 

お金をあげない理由は、お金が勿体無いという理由ではもちろんない。
たった50円。
さっさとあげてしまった方が、自分たちの心が晴れることも知ってる。

でも、なんとなくだけど私たちがお金をあげることで彼らの将来に何か悪影響を与えてしまう気がして、あげることができなかった。

もしここで簡単にお金をあげてしまったら、昨日の記事で書いた道案内をしてチップを要求する若者たちのようになってしまう気がした。彼らのようになると学校にも行かなくなるし、大して稼げないからまじめ働く事がばかばかしくなるかもしれない。

この少年たちはまだ小さいのに英語がペラペラ。せっかく能力があるのに、これから先も街をぶらぶらして観光客を捜す生活をしているのはもったいないと思った。もちろんエチオピアの失業率の事は知っていて彼らが定職に就くのが大変なのは分かるけど、あの子があの大人たちのようになる姿を想像すると、やっぱりお金をあげる事は出来なかった。

でももしかしたら、お金をあげないことの方が、あの子たちの将来に悪い影響を与えてしまうのかもしれない。
彼らは本当の事を言っているかもしれない。もしそうだとしたら「せっかく誠意を持って自分たちの要求を伝えているのに、お金持ちは何も理解してくれない。」「彼らはわずかな富を共有する事すらしてくれない。」と感じ、旅行者や先進国の人々に対する不信感を募らせてしまうかもしれない。

考えすぎかな…。
 

ゴンダールに滞在しながら色々と考えていますが、なかなか答えが見つからずやきもきする日々。

明日は貧しい人にお金をあげる事、そして旅人の間でよく話題になる”ぼったくり”について、これまでの旅で考えた事をまとめてみようと思います。
 

▶︎次回:途上国でぼられることと与えることについて。

つづく
 


これまでのぽろり旅で血圧測定したブログ記事一覧は以下のリンクから。
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「世界の国で血圧測定サービス実施中!」

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