大絶景トレッキングとインフォメーションセンターの罠
08~09/JUL/2015 in Mestia
大コーカサス(カフカス)山脈にあるメスティアはトレッキング好きにはたまらない場所です。
*記事の最後にトレッキング情報を載せています。
ナジの家に泊まっていたある日。私たちもトレッキングに出かけることにしました。
インフォメーションセンターで地図をもらえるらしいので、まずは街の中心のインフォメーションセンターへ。
もらった地図は3枚。
おすすめのルートを聞くと、川沿いの氷河が見えるルートがいいということだったので、そのルートに行ってみることにしました。
いい景色が見えるかなぁ。
しばらくは車も走れる平坦な道を歩きます。
雲の合間から雪を抱く山が見えます。
メスティアはやっぱり復讐の塔がたくさん。
山あいには可愛らしいジョージア正教の教会もありました。
ちっちゃいけど分かるかな?
でも今日はあいにくの天気。降ったり止んだりのグズグズです。
傘をさしながら歩くけど…なんか途中で帰りたくなってきた。雨だしなぁ。
雨の日のトレッキングは楽しくない。だいごろと相談して帰ることにしました。
そしてナジの家に向かって帰っている途中、二人のトレッカーとすれ違いました。
アフガニスタン人とドイツ人の2人組です。
「あれ、さっき前を歩いてたよね?どうして帰るの?」
”だって雨だし…”
「こんなのただの水じゃん。行こうよ!」
確かに。
雨って、ただの水。
気を取り直してやっぱり行くことにしました。
そしたらちょっとだけ晴れ間が見えてきた。
2時間ぐらい歩いた後。怖い橋を渡ります。
その先は車が通れないトレッキングルート。
ようやくトレッキングが始まったなぁという感じがしました。
そして1時間ほど歩くと、谷間に氷河を抱く山が見えました。
ここが今日目指していた場所。
氷河…だけど、なんか灰色であまり綺麗じゃない。
パタゴニアで散々真っ青な氷河を見てきた私たちは、あまり感動出来ず。
天気もいまいちだしなぁ…。
氷河が溶けてできた川は冷たい!
この辺りの川の水はなぜか灰色。何の成分なんだろう?
氷河の近くでお昼ごはんを食べてから帰路に。
帰り道にはホーストレッキングをする人が。かっこいい。
そしてメスティアの村まで戻ってきました。
今日のトレッキングには往復6時間かかったけど…うーん、いまいちトレッキング欲は満たされず。
なんか噂によると、すごく開けた景色が見えるはずだったんだけどな…。
おかしいなぁ。
何だかもやもやするので、そのまま村を散歩します。
子ブタがたくさん!!
子ブタをだっこしようとしてみても、意外とすばしっこくて捕まえられない。
…私がどんくさいだけかも。笑
村のちょっと小高いところまで登ってみました。
遠くに美しい山々が見える。この山々が360度見渡せる場所があるはずなんだけどな。
いったん家に帰って、ナジの旦那さんジヴィにトレッキングの話をします。
絶景トレッキングした人が見た山の写真を見せて、ここまでどうやったら行ける?とジェスチャー。
すると、家の裏山を指差しました。
「あの十字架に向かって歩いてごらん。」と、山の頂上に小さく見えている十字架を指差すジヴィ。
今はもう夕方。今から登ったら日が暮れてしまう。
でも明日は早朝にメスティアを出ないといけない。メスティアを離れるマルシュルートカ(乗り合いバス)は朝8時の一本しかないってアナが言ってたから…
そして明日の夜行列車でトビリシに向かう予定。
残念だけど登るのは無理かな…?
それか、昼以降にもマルシュルートカがあることを祈って登ってしまうか。
もしマルシュルートカがなかったらナジの家にもう一泊するしかないけど。
気がかりなのは要らんビザ、もとい、要るイランビザ。
(突然の親父ギャグ失礼しました。笑)
ナジの家にもう一泊すると、トビリシに着くのが土曜になって大使館が休みになるからビザの申請を月曜まで待たないといけない。
スケジュールはもうキツキツだから厳しいな。
でも、どうしても登りたい。
登ろう。
そう決めて、次の日。
朝から裏山に登りました。
早く戻って来ないと、メスティアを離れるマルシュルートカがいる確率がどんどん下がってしまう。
二人ともできる限り早足で登ります。
途中、獣道と歩きやすそうな道に分かれました。
私たちが選んだのは獣道。たぶんこっちの方が近い。
茂みをかき分けぐいぐい進みます。
後ろを振り返ると、だんだん景色が開けてきました。
足元には数えきれないほどの可愛らしい花たち。
1時間ほど歩くと、原っぱに出ました。
こんな花畑、寝転がりたくなる!
振り返ると、さっきよりもずっと大きく見える大山脈。
雪解け水が大きな川となって流れています。
そしてついに。
目指していた十字架に辿り着きました。
展望台に登ると…一気に視界が開けた!
本当に、ものすごい眺め!!!
360度の大絶景!
険しいとんがり二子山と青々した草原。
今まで散々美しい景色を見てきた私たちだけど、これは深く記憶に刻まれる絶景。
パタゴニアとも引けを取らない。
この壮大さ、写真にはとても納まりきらない。
麓の村が小さく見えます。
塔も家もミニチュアみたい。
それにしても、このルートがどう考えても一番景色も距離感もちょうど良いし、トレッキングしている人も多かったのに、どうしてこのルートの地図がインフォメーションセンターに置いてなかったんだろう。
危うくこの大絶景を見逃すところだった。
昨日は往復6時間で氷河を見たけど、半分の時間でそれよりも圧倒的にきれい。
でも、今日のトレッキングルートは本当にものすごい獣道だったから、昨日みたいに雨が降っていたらめちゃくちゃ大変だったろうな。
今日は本当によく晴れてて、遠くの山々まで見渡せる。
もし昨日ここに登ってたら遠くの山なんてきっと1ミリも見えなかった。
雨の日の昨日に氷河の方へ行ってしまったことも、運が良かったんだって思う。
それと、どうでもいいけど私の靴は今こんな状態。だいごろの靴も同じところが破れてる。
靴底はもちろんツルツル。こんな靴でよく登りました。笑
帰りも登ったときと同じジグザグの獣道を通りました。
そしたら、下りきったところで私たちよりも30分ぐらい先に山頂から降りていった若者の団体に出会いました。
やっぱりこの道はかなりショートカットになるみたい。
急いで向かったのはメスティアの中心広場。
ここに次の目的地に行くマルシュルートカがいてくれたらいいけど…。
続きは次回!
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メスティアトレッキングされる方は、メスティアの北側の山にある十字架を目指しましょう。
途中で分岐があるので、”Maps.me” というアプリ(iPhone、Android対応)のジグザグのトレッキングルートを選ぶと近いです。ただし、ものすごい獣道なので覚悟してください。
急ぎ足で登って、登り1時間20分、山頂で30分、下り1時間10分、合わせてちょうど3時間ぐらいでした。
十字架よりも更に先の湖を目指すこともできます。
360度見渡す限りの絶景。
メスティアに来たら絶対登るべし!!
kicco
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