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12/JUN/2015 from Berat to Gjirokastra

スイスの刑務所から出所したてのマリオの車に乗せてもらい、ベラットの街に着いて車から出たらいきなりホテル、ホテル!!」という男性の声と、「こんにちは。」という女性の声が同時に聞こえてきた!

”え???”

一人は宿の客引きのおじさん。
まだ「ホテル!ホテル!」と連呼しながらだいごろの腕を掴んでいます。

そしてもう一人は日本人の女性。
なんと偶然私たちが車を降りたタイミングで、日本人の旅人がその前を通りかかったのでした。
彼女の名前はひかりさん。短期旅行でここを訪れているそう。
日本人に会ったのなんていつぶりだろう?
 

おじさんは「良い宿があるから!」と言っているので、ちょうど宿の当てもなかったし着いて行ってみることにします。「私も暇だから着いて行っていいですか?」とひかりさん。

という事で、おじさんとひかりさんと私たちの4人で宿まで歩く事になりました。
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でも宿が思っていたよりかなり遠い。
おじさんは「10分で着くから!」って言ったてたのに、実際は1.5kmも離れてた…。
もう疲れたよ…。

これが宿の入口。
治安が悪いのか、かなり厳重な門です。
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宿に入ってみると、すごく広くて清潔感のあるトリプルルーム。
シャワートイレ付きで、朝食も込み。なんとWi-Fiまであります。

なかなか良さそうだったので値段を聞いてみると、二人で33ユーロと言われ完全に予算オーバー。
しばらく交渉した末に、なんとか15ユーロで泊めてもらうことになりました。
その代わり朝食はなし。
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宿に荷物を置いたらもう夜の10時頃。
一緒に着いて来ていたひかりさんの宿は街の反対側だったので、もう夜も遅いので女性一人は危ないだろうと、宿まで送って行くことに。

ライトアップされたベラットのきれいな夜の街並を歩きます。
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ひかりさんの宿は川を渡った旧市街の中。
人通りは全くなく、すっかり静まり返っています。
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そんな旧市街の宿でひかりさんと別れ、私たちは再び川の反対側へ。
 

それにしてもお腹減ったな…。
今日はヒッチハイクを始めてからまともなごはんを食べてない。
朝ごはんにロールパンを一個かじり、昼ごはんにファラーフェルが入ったサンドイッチを二人で一個食べ、夕方にスナック菓子やチョコを食べただけ。
今日はひどい…。

街で唯一開いていたレストランでパスタやハンバーガーみたいなアルバニア料理をテイクアウト。

料理を待っている間、外は賑やか。
この街も選挙の準備で盛り上がっていました。
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なかなか料理が出て来ないので、レストランの店員さんと記念撮影。
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そして宿に帰って夕食にありついたのは夜の11時過ぎ。

そして…根性で今日の分のブログを書く。
寝たのは夜の2時半。しんど…。

長い一日だった…。
 

「千の窓の町」世界遺産のベラット。

次の日。
今日はベラットの街を歩いてみます。

公園で集まっている人がたくさんいると思ったら、ドミノでした。定年後の楽しみなのかな。
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ベラットは「千の窓の町」と言われています。
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確かに丘に建てられた家々には窓がいっぱい!
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ベラットの街は世界遺産に登録されていて観光地だけど落ち着いた雰囲気。
静かだけど地元の人々の生活感に溢れているのが好き。
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丘の上にお城が見えていて、あそこまで上れば町を見下ろせるそうです、
私たちは今日もヒッチハイクで次の町に行かないといけないし、ベラットの街はものすごく暑かったのでやめました…。笑
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街から宿への帰り道。
歩いていると道端のお店の中から呼びとめられました。

中を見てみると、そこにいたのは昨日の宿の客引きのおじさん!
そして宿のオーナーの女性もいました。
このお店はミシン屋さん。オーナーはこのミシン屋さんと宿を2つを掛け持ちで経営してるみたいです。
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旅に出てちょうど1年ぐらいで破れ始めてボロボロの服がたくさんあったので、”後で修理してほしいから持って行くよ”と約束して別れました。
 

アルバニアのヒッチハイクはめちゃくちゃ危険!?

宿に戻ると、宿のスタッフがコーヒーと揚げパンとジャムを出してくれました。
”あれ?朝ごはんはつかないっていう話じゃなかったっけ?”
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後で聞いたらオーナーがサービスしてくれたみたい。
ジャムは庭で採れた果物を使ったオーナーの手作りで美味しかった!
 

ご飯を食べていると、スタッフが話しかけてきました。

私たちが昨日この町までヒッチハイクで来たと知っているスタッフ。
「次はヒッチハイクはだめ!アルバニアは危ないからバスで行きなさい。」と、しきりに説得してきました。

”昨日も出来たし、ヒッチハイクで問題ないと思う。” というと、

「絶対だめだよ!」と言って、バスの時刻と料金を調べて、バス停までの地図まで書いてくれました。

「ここからバスに乗って、長距離バスターミナルまで行くこと。ヒッチハイクは危ないから絶対にやめた方がいい。」
自分の国のことを信用出来ないみたい。そんなことないのにね。

でも、昨日乗せてくれた人も「俺だったら絶対しない」って言ってた。

”うんうん、分かった” と言いながらも、ヒッチハイクする気まんまんの私とだいごろ。笑
 


その後スタッフのおじさんにお礼を言って宿を出て、ヒッチハイクの前にさっきのミシン屋さんに立ち寄りました。

客引きのおじさんに破れたズボン2本を持っていきます。
ひどい破れっぷり。笑
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おじさんは手慣れた様子で丁寧に修理してくれました。
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だいごろのズボンも完璧!やったー!
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これでまたこのズボンをはける!
…と思ったのも束の間、修理した直後に履いたその日のうちに、膝のところに新しい破れが出来てしまいました…。

そして、こんな風に破れたズボンは、たとえ破れたところを修理しても、その周囲も痛んでいるので結局またすぐ破れてしまうんだということを学んだのでした。
 

何はともあれ、修理してくれてありがとう!
おじさんにお礼のチップを支払ってお店を後にします。

すると、次の街の名前を書いたダンボールをだいごろが隠し持っているのを見つけたおじさん。
「どうして!?またヒッチハイクするの?!!ヒッチハイクは危ないからダメダメ!!バスに乗りなさい!!」とまたしても警告。

”ありがとう、じゃあねー!” と言って笑顔で別れました。
そんなに危ないとは思えないんだけど、地元の人からすると心配になっちゃうみたい。
 

優しいアルバニアの人々。

ベラットの街中ではヒッチがしにくそうだったので、バスで街に外れの長距離バスターミナルまで行ってからヒッチ開始です。

すると、ほどなくしてムスタファとエルトンの親子が乗せてくれました。
ムスタファってアラブの名前!中東に近づいてきた感じがするなぁ。
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乗せてくれたムスタファとエルトンは二人ともエンジニア。
私たち二人もエンジニアなので、この車にはエンジニアが4人。
それだけで話は盛り上がります!

エルトンには女兄妹が2人いて、それぞれオーストリアとハンガリーの大学に通っているそうです。
やっぱりこの辺の国の人たちは、国をまたいで活躍している人が多いなぁ。
 

これはエルトンの子供。かわいい!
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二人の目的地は首都のティラナ。
私たちの目的地のジロカストラという街とは反対方向。
ティラナに行くのには他に近い道があったのに、わざわざ私たちの目的地に近づくように遠回りしてくれました。

それに途中で水とポテチまで買ってくれました。なんて優しいんだろう。
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途中、車の窓から石油の採掘場が見えました。
知らなかったけど、アルバニアって石油が結構出るみたい。
この辺りではカナダの会社が石油を掘っているそうです。

そしてこれが…アルバニア名物の…
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首つり人形!!
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恐っっ!!
やっぱりアルバニアのヒッチハイクは危ないかも?!笑

つづく



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