大成功のヒッチハイク&カウチサーフィン。オーストリアの完璧な一日。
27/MAY/2015 from Vienna to Leoben
音楽の都でウィーンフィルの音楽を堪能した後は、今日もヒッチハイクに挑戦。
オーストリアのウィーンからレオベンまで、電車代の一人32ユーロを節約すべく、そして新たなる出会いを求めてがんばります。
まずは街中にあった、幹線道路に入る直前のガソリンスタンドでヒッチハイク開始。
ガソリンスタンドの売店の人が、形も強度も完璧な段ボールをくれました。さっそく行き先を書いてヒッチ開始!
そしてヒッチハイクを始めてなんと5分!!
一台のバンが止まりました!
乗せてくれたのはメメット。
隣町の工場からトイレットペーパーを運んでいた所だそうで、その紙工場はたぶんヨーロッパで一番大きいと言っていました。
これは製品のティシュペーバー。
ドライバーの仕事は4ヶ月やっているけど、この仕事は嫌いだから大学に入り直して勉強して、もっと別の仕事をするんだと言っていました。
メメットはクルディスタン(トルコ・シリア・イラクの国境付近の地域らしい)出身で、6歳のときからオーストリアに住んでるそうです。
クルディスタンでは農業しか仕事がなかったので、家族みんなでオーストリアに移り住んだんだとか。
2年前、カミーノ・デ・サンティアゴ(スペインのサンティアゴ教会までの道のりを徒歩で巡礼すること)で5週間かけて800kmも歩いて、そのときにたくさんアジア人に出会ったよ、すごくいい経験だったと嬉しそうに話してくれました。
やっぱり旅人は旅人にやさしいのかな。
これは「お腹へってない?」と言ってメメットがくれたおやつ。
メメットはいいガソリンスタンドがあるからと、わざわざ自分の目的地の出口よりも遠いところまで乗せて行ってくれました。
ありがとうメメット。
降ろしてもらった目の前にマクドナルドがあったので、そこで腹ごしらえをしてから再びヒッチハイクを始めました。(ポーランドを出てからマクドのお世話になりすぎてうんざり…でも圧倒的に安いから頼ってしまう…)
また雨が降りそうな空。
今度もすぐに止まってくれたらいいなぁと思っていたら、なんとヒッチハイク開始15分。
またしても車が止まりました!!
止まってくれたのはヴェルナー。
オーストリア最大の携帯会社のセールスマネージャーです。
スキーで山に登って下るスキーツアーが趣味で、オーストリア最高峰の3778mの山に登っていました。
携帯の写真を見せてもらうと山頂からは他の山々も360度見えていて本当に綺麗だった!
ヴェルナーに昨日ウィーンフィルを聞いたこと言うと、この前ノブッコを見て素晴らしかったと返してくれたました。
立ち見じゃなくて130ユーロの席だったそう。お金持ちー!
ウィーンから南へと続く、山の中を切り分けて作られた高速道路を走ると、一気に目的地のレオベンに到着しました。
しかもヴェルナーはわざわざ高速を降りてカウチサーファーのホストの家の前まで送り届けてくれました。
ありがとう、ヴェルナー。
それにしても、ウィーンでヒッチを始めてからほとんど待ち時間なしに2回のヒッチに成功し、たったの2時間ちょっとでレオベンまで。
電車やバスで行くのと比べ物にならないくらい早く着いてしまいました。
今日は最初から最後まで、拍子抜けするほど完璧にヒッチハイクが成功したなぁ。これまでのヒッチでの苦労が報われたのかな?
すごくラッキーでした。
オーストリアでカウチサーフィン。
カウチサーフィンのホストとは夕方に会う約束だったけど、ヒッチハイクが上手く行き過ぎて予定よりも3時間も早く着いてしまいました。
しばらく家の前で待ちます。
そう言えばヨーロッパに来てから、カウチサーフィンのリクエストをずっと送ってるけど、やっぱりバルセロナ、ローマ、ウィーンみたいな観光地ではなかなかホストが見つからなかった。
でも、ここレオベンは一瞬でホストが見つかりました。クレモナもそうだけど、ちょっと田舎であまり観光客が来ない街はカウチサーフィンのホストが見つかりやすいみたい。
そして家の前で待っていると自転車に乗ったホストの人が帰ってきました。
今回お世話になるのはロバート。
私たちと同い年ぐらいの、おしゃべりで明るい青年です。
ロバートは一年のうち半年ぐらい働いて、残りの半年は自由に暮らしているそう。今は自由に暮らしている時期。
ロバートの家には何と日本の線香が!!
知り合いが瞑想家で、昨日たまたま線香を分けてくれたんだって。
「日本の線香をもらった次の日の日本人が家に来るなんてすごい偶然だね!」って言いながら一本点けてくれました。
あー、この香り!!日本を思い出さずにはいられなくなります。
ロバートは料理上手。
ロバートに「お腹へってる?」と聞かれたので、”うん、減ってる。笑”と答えると、「じゃあ今日は僕が夕食を作るよ」と言って、テキパキと料理を始めました。
私たちもハーブを切るのをお手伝い。
そして、あっという間にハーブとヨーグルトでじゃがいもを煮込んだオーストリアの家庭料理が完成しました。
オーストリア産のウインナーをのせて一緒に食べるとめっちゃ美味しい!
ウインナーの由来はもちろん、オーストリアのウィーンから来ています。
オーストリア以外の国の人はみんな「ウインナー」って呼ぶけど、不思議なことにオーストリア人はこれのことを「フランクフルター」と呼ぶみたい。
これがウィーンの味だって思われたくないのかも。
ロバートお気に入りのレオベンの地ビールも出してくれました。
このビールはオーストリア全土で飲まれていて、ここはビールの有名な生産地だそうです。
という事で、レオベンのきれいな水で作られた地ビールで乾杯!!
ロバートは自然の食べ物が好きだし、暇な時は自転車やバイクで山や川に出かけているそう。
なんだか私たちと空気感が似ていて落ち着きます。
今日はヒッチハイクも上手くいったし、カウチサーフィンも良いホストが見つかった完璧な一日でした!
明日はこの街の近くにある、湖の中に公園が広がる絶景を見に出かけてみます!
kicco
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