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18〜20/NOV/2014 from Dar es Saraam to New Kapiri Mposhi

タンザニアとザンビアを結び、アフリカの大平原の中を横断する長距離列車。

タンザニア・ザンビア・レイルウェイ。通称タザラ(Tazara)。

日本では「タンザン鉄道」の名で知られています。

私たちもこの列車に乗るのを楽しみにしてチケットを買いに行ったのですが、さすがアフリカ、一筋縄では行きませんでした。
 

一等席も二等席も売り切れってどういうこと?!

タンザン鉄道に乗りたい私たちは乗車の3日前にダルエスサラームの鉄道駅へ。
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次の火曜日の便に乗りたいと言うと、ファーストクラス、セカンドクラスは全部売り切れたと言われました。

それ以下のクラスの席はかなりキツいらしいので乗りたくなかったのですが、何度聞いても売り切れと言われます。
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前にも書いたけど私たちはエジプト・スーダン・エチオピアが面白すぎて2ヶ月半も使ってしまったので、アフリカにいられる時間があと少ししかありません。

タンザン鉄道は火曜日と金曜日の週に2便しかないので、この列車に乗れなければ今回の旅でタンザン鉄道に乗るのは諦めるしかなくなります。

でもやっぱり乗ってみたい。
諦めきれずに予約者の名簿を見せてもらうと、なんとファーストクラスの車両が一両しかありませんでした。
通常は3両以上はあるはずなのですが、運悪くファーストクラス用の車両が故障していて現在整備中。
火曜日に向けて作業は進めているけど、間に合うかどうか分からないそうです。

”じゃあその車両がもし間に合ったらそれに乗りたい!”

無理行って、あるかどうかも分からない車両の予約表に名前を書いてもらいました。

結果は乗車当日に分かるので、後は幸運を祈るだけです。
 

タンザン鉄道乗車なるか? 運命の火曜日!!

そして迎えた運命の火曜日。

朝7時半にオフィスが開きました。

すかさずスタッフに整備中の車両の事を聞いてみましたが、残念ながら間に合わなかったそうです。。

念のためファーストクラスとセカンドクラスのキャンセルはないか聞いてみたけどやっぱり満席。

今日は火曜日で次の列車が出るのは3日後の金曜日。
金曜に乗ることも考えたけど、南米行きの飛行機をすでに抑えてしまっているので3日のロスは痛手。

これはもうバスに乗ってザンビアへ行くしかないかなと諦めかけましたが、どうしてもタンザン鉄道に乗りたかったので、セカンドクラスよりさらに下の ”SS(Super Seater)” と呼ばれるクラスの車両に乗ることにしました。

3等席にあたるこのSS席は椅子は固くてリクライニングもしないし、エアコンが無いから昼は暑く夜は凍えるように寒い、しかも観光客はまず乗らないので車内で盗難なども起こりやすいという話を聞いていました。

そんな環境で2泊3日。
ほとんど寝られないかも…。
考えただけでもゾッとしますが、勇気を出して乗る事にします!!

あー恐い…。

でも一つだけ希望があるのは、チケットオフィスの人いわく、24時間走った先のムベヤ駅で降りる人が多いらしく、運が良ければその駅でファーストクラスに移動できるかもしれないそう。

あくまでも可能性があるっていうだけだけど。。
 

ちなみに座席の値段は私たちの目的地ニュー・カピリ・ムポシまで、SS席で78,700Tsh(5300円)、ファーストクラスで104,000Tsh(7000円)であまり差がない。

がんばってSS席に乗るからにはもっと値段差があってくれたらいいのに!

やっぱりファーストクラスの方が断然コストパフォーマンスが良いからSS席には誰も乗らないんだ…。
 

話はそれますが、ここでキリマンジャロ登山中にホロンボハットで出会ったタケシさんと再会!
彼はアメリカで俳優の仕事をしていて、キリマンジャロを普通の人の3倍以上の速さで登ったという超人です。
普通の人は深夜〜朝にアタックするのに、前日の昼にアタックして夕方には小屋に戻ってきたそうです。すごい!
(その他にも彼には凄いエピソードが多く、私たちは彼の事を影で”超人”と呼んでいました。笑)

タケシさんも私たちより前にチケットを買いにきたけど売り切れていたそうです。
 

ついに夢のタンザン鉄道へ!!

何はともあれタンザン鉄道に乗れる事になった私たち。

10時出発と聞いていたので9時過ぎに駅に行って出発を待ちます。
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でも予想通り出発は遅れ、乗車開始したのが10時ごろ。
待っていた人がどっとホームへ詰めかけて大行列ができましたが、駅のスタッフが何故か私たちだけ先に通してくれました。
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先頭車両にはTZRの文字。(Tanzania Zambia Railwayの頭文字)
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SS席の車両に乗り込むと向かいにはたまたま欧米人のカップル。
彼らもファーストクラスとセカンドクラスが満席だったのでやむなくSS席に来たそうです。観光客同士なので荷物とかちょっぴり安心。
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でも椅子は固いし、やっぱりリクライニングもなし、窓も壊れているから開け閉めできないし。
順調に行ったとしても乗客がたくさん降りるというムベヤ駅まで最低24時間。耐えられるかな。。

ちなみに、これよりも安い普通席もあって、そっちは向かい合わせの垂直の座席で全席自由席になっています。
立って乗っている人や床に寝ている人もたくさんいました。
 

世界でここだけのサファリ列車!

列車が出発したのは11時。
たったの1時間遅れ。すごい!!

だってタンザン鉄道は10時間単位の遅れが平気である列車。
順調に発車してくれてことがまず嬉しい。
 

列車の中を見渡すと、ケニア人と同じくタンザニア人のおばちゃんは太った人が多い。太った男の人よりも圧倒的に太った女の人の方が多い。
太ったおばちゃんのとなりになってしまった人は身動きが取れずにかわいそう。

車内でちょっとした口論があって、太ったおばちゃんが冗談めかしておじさんの首を絞めてたけど、おじさんは本気で怯えているように見えました。笑。この国では日本以上に女性の方が強いんだろうな。
 

ちなみに私たちの乗っているSS(Super Seater)のトイレは穴が空いているだけでした。
下手にタンク式になっているよりも清潔感があります。

ファーストクラスは洋式に穴が開いてるタイプだったけど、座るところの部分がこの電車の揺れでは確実に汚れているし水も流れないからバケツから水を汲んで流さないといけないので、安い車両のトイレの方が良いな。
 


がしゃーん!!

ものすごい衝撃とともに列車は動き始めた。
立っていた人はこけそうになっていたし、地元の人たちもあまりの衝撃に笑っていた。
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動き出すと電車が上下に周期的に揺れる。
結構激しくて馬に乗ってるみたいな感じです。

窓からの景色はきれいだし風も気持ち良くて最高。
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でも埃やススがいっぱい入ってくるから、サングラスをしていないと目にゴミがいっぱいになってかなり厳しい。
顔はススまみれで真っ黒。目ヤニも真っ黒。
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駅に停車する度にたくさんの売り子がやってきて窓越しに声をかけてきます。
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そしてここからがタンザン鉄道の本領発揮。

この列車はダルエスサラームからムベヤまでの間に国立公園の中を通るのです。つまり車窓から動物が見えるという事!

二人でじーっと窓の外を見ているとなんとキリンの群れが見えました!!
どうやら国立公園に入ったみたい。

それから向かいに座っているカップルと4人で動物探しが始まりました。

見つけたのはインパラ、エランド、ヌー、イボイノシシもいて、サファリみたいで楽しい!!

国立公園を走っていた2時間ぐらい、みんな夢中で車外を覗き込んでいました。
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昼食は車内販売のお弁当で一個2000シリング(120円)。
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夕食は食堂車で食べました。
肉+ライスまたはチップス(フライドポテト)を選べます。
一食3500シリング(200円)。
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天国から地獄へ。アメとムチのSS席。

夕食の後に私はなぜか下痢になってしまい、気分がよろしくないので早めに寝ることに。

21時ごろに寝る準備を済ませたところで電車が駅に停車。
そのまま一向に動く気配がありません。

駅では売り子がずっと騒いでいるし、おばちゃんも夜中でも構わずぎゃーぎゃーうるさい。
電車が駅舎の真横で止まっているので全く空気が流れないから車内は蒸し風呂状態。汗がだくだく流れてきます。

シートも倒れないから体勢も厳しいし、一睡もできなくて辛い。

それに昨日も夜行のフェリーであまり睡眠が取れていなかったので正直かなりこたえる。

ファーストクラスかセカンドクラスが取れていたらもっと楽に寝れたんだろうな。明日は何としてもファーストクラスに移動したい。
 


二時間ほど停車した後、ようやく列車が動き出した。
向かいに座っていたカップルの話によると駆動車が故障したから入れ替えていたそうです。

電車が動き出した途端、蒸し風呂地獄から解放されて一安心。
ようやく眠れそう。

かと思いきや、今度は車内が急激に冷えてきた!
バックパックからブランケットを引っ張り出して体に巻き付けたけど、それでも寒い。
下痢のおなかが冷えて余計に調子が悪くなる。

時計を見ると夜中の2時。
窓から冷たい強風がびゅーびゅー入ってくるので窓を閉めたいけど、レバーが壊れていてどうにもこうにも動かない。

困っていると、向かいの席のお兄さんが手伝ってくれて何とか半分だけ閉めてくれた。でもやっぱり寒い。

まだまだ夜明けまで長い戦いが続きそう。
隣のだいごろはよく寝れてるみたいで羨ましい。

がんばれ、私のおなか。。
 


そして一睡もできずに迎えた朝4時ごろ。

あまりの寒さに耐えかねてだいごろを起こす。

「だいごろ寒い…」
「え、エマージェンシーシート使ったらいいやん」

そうだった。
他にも防寒アイテムを持ってたんだった。
山で遭難したときに雨風を凌ぐために使うシート。
片側がアルミシートみたいになってて、体温を逃がさないし風を通さないしコンパクトで便利。

これを羽織った途端、窓からの強風攻撃に耐えられるようになって、ようやく浅い眠りにつくことができました。

それでも睡眠不足×冷えの影響力は絶大で、電気のつかないトイレに何度も通う羽目になりました。。

はぁ。この列車、もしかしたら今までの移動で一番きついかったかも。。

写真は私がトイレから帰ったときに爆睡していただいごろです。
うらめしや。
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だいごろがつかんだ天国への道!

次の日、朝10時ごろにムベヤ駅に到着。

すると周りに座っていた乗客たちがどんどん外に降りて行きます。

そして何とファーストクラスとセカンドクラスを含めて、ほとんど全員が下車!!

車内はこんなにがらんがらんになりました!
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そして、列車が停車している間にだいごろがすかさずファーストクラスへの移動の交渉をし、無事ファーストクラスをゲット。

コンパートメントは4人用だけど2人で貸切りにしてくれました!
通常コンパートメントを貸し切りたい時は4人分のチケットを買うルールになっているのでこれはラッキー。

途中からファーストクラスに移動する作戦は意外と使えるかも!
まあ、あの地獄のような夜を乗り切る必要はありますが…。

追加料金は二人で28,000Tsh(1800円)でした。
 


さっそくファーストクラスに移動すると、ベッドでゴロゴロできるし、荷物を広げても安心で、ほんとに快適!!!感動!
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食事は車掌さんがコンパートメントまで注文を聞きにきてくれて、出来上がったら持って来てくれるからコンパートメントから出る必要もないし、寝たいときは横になって寝れるし、極楽じゃー!!笑
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ファーストクラスに移動して数時間ですっかり下痢も収まりました。めでたし!
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ザンビアへ突入。同じ列車なのに物価が違いすぎる!

昼寝をして3時半ごろ、タンザニアの最後の駅に到着。
イミグレの係りの人が車内にやってきて、何の確認もなくポンっとスタンプを押して出国完了。簡単!

両替屋さんも車内にやってきます。
私たちは残っていたタンザニアシリングの小銭を全部替えたけど、正規レートよりもかなり得しました。

正規レートは1Tsh=0.00300Kw、両替レートは1Tsh=0.00333Kwになりました。ラッキーと思って慌てて両替したけど、交渉したらもっと良くなったかも。

ちなみに国境を越えると同じ列車なのにタンザニアのお金が使えなくなるので要注意です。
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それからザンビアの最初の駅で降ろされてザンビアのVISA取得。
ちなみに私たちがザンビアに行った直後、ザンビアとジンバブエの共通ビザができたそうです。(50USドルで30日有効。)

出国手続きをした後はイミグレオフィスで車両の編成を変えるのを2時間半待って車内に乗り込み、そこからさらに2時間半待ってからようやく発車。この駅で合計5時間も待たされました。

これは予定通りなんだか何なんだか分からないけど、まあたくさん待つのは想定の範囲内なので良し。
 


再び列車が動き出すとスタッフがザンビア人に総入れ替えされていました!

ちなみにこの写真の女性はファーストクラスの車掌さんですが、なんと数年前の「地球の歩き方」に写真付きで紹介されたそうです。
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彼女は旅人からもらった地球の歩き方の自分が載っているページを嬉しそうに見せてくれました。
 


それにしてもザンビアに入ってから電車の横揺れが激しい。
タンザニアでは縦揺れだったけど、横揺れの方が脱線しそうで怖い。
お願いだから脱線しないでー。。

それに何故かザンビアに入った途端に車内の物価が上がりました。

ディナーは一人20クワチャ(500円)。バカ高い。
タンザニア側を走っていた時は200円で同じ内容だったのにこの価格差は一体。。。

水もちっちゃいペットボトルで2クワチャ(50円)。
タンザニアだったら同じ値段で1.5リットルのが買えたのに。

朝食ですら15クワチャ(370円)。
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この謎の物価上昇にはかなりびっくりしましたが、この後ザンビアに入ってからその本当の恐ろしさを味わう事になります。。
 

タンザン鉄道を効率的に乗りこなすには。

そしてダルエスサラームで乗車してから2日後の午後4時前、終点のニュー・カピリ・ムポシ駅に到着。
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55時間の長い長い列車旅が終了しました。

色々あったけど楽しかったなー!
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ムベヤ駅でファーストクラスに乗り換えられる!

今回タンザン鉄道に乗ってみて分かったのは、タンザニアのムベヤ駅でほぼ全ての乗客が下車するという事。

なので、私たちのように希望の日程でファーストクラス・セカンドクラスが売り切れていたとしても、SS席さえ残っていれば思い切って乗ってしまうというのも手です。

SS席からでも序盤のサファリは楽しめるし、昼間は普通に快適でした。

日が暮れてから朝になるまでの間だけ気合いで我慢すれば、ムベヤから終点のニュー・カピリ・ムポシまではファーストクラスで快適な列車旅を楽しむ事が出来ます。
 

コンパートメントを貸し切りたい人は

また、ダルエスサラームから終点のニューカピリムポシまでファーストクラスが取れた場合でも、この作戦は使えます。

通常コンパートメントは男女別なので、夫婦やカップルで同じコンパートメントを利用したいときは二人で四人分払ってコンパートメント貸切る必要があります。

でも、ニュー・カピリ・ムポシまで行く人は始発のダルエスサラームからコンパートメントを貸し切らなくても、一日だけ我慢すればムベヤ駅で二人だけでコンパートメントを使えるようになる可能性が高い。

だから、日中はどっちかのコンパートメントにお邪魔させてもらうとか食堂車で過ごすとかいろいろ方法はあると思うので、わざわざ高いお金払ってダルエスサラームから貸し切らなくてもいいんじゃないかな。
 

コンパートメントへの移動方法。

ムベヤ駅に着いたらすかさず1等車両に移動して車掌と交渉しましょう。料金は、ムベヤからニュー・カピリ・ムポシ間のファーストクラスとSS席の差額分を払えば良いだけでした。

ちなみに私たちの場合は、ダルエスサラーム駅出発前にだいごろがファーストクラスの車掌とSS席の車掌の両方に声をかけて顔見知りになっていたので、ムベヤ駅での座席の移動がかなりスムーズでした。

以上、タンザン鉄道を利用される際は参考にしてみて下さい!
 


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〜移動情報〜
ダルエスサラーム(Dar es Salaam)からニューカピリムポシ(New Kapiri Mposhi)へ
移動日:2014/11/18〜20
所要時間:55時間(ムベヤまで24時間)
発車時刻:10:30(遅れることが多い)
運賃:
火曜は急行なので高め。
⚫︎火曜急行 ダル〜ニューカピリムポシ
ファーストクラス 104,000Tsh
セカンドクラス 84,600Tsh
Super Seater 78,700Tsh

⚫︎火曜急行 ダル〜ムベヤ
ファーストクラス 47,200Tsh

⚫︎金曜普通 ダル〜ニューカピリムポシ
ファーストクラス 86,500Tsh

タザラ駅のチケットオフィス時間:
平日 朝8時ごろ〜夕方5時頃
土曜 朝9時ごろ〜お昼
日曜 休み
係りの人の気まぐれて時間は前後します。

メモ:
私たちは乗車3日前にオフィスに行きましたが、ファーストクラスもセカンドクラスも満席でした。



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