ルワンダ・タンザニア国境でホセ・メンドーサに会いました。
26/OCT/2014 from Kigali to Kahama
予定よりもかなり長居してしまったルワンダ。
昨日は恒例の血圧測定サービスも無事に実施する事ができたので、今日はいよいよタンザニアに向けてキガリの街を出発します。
キガリからタンザニアの国境へ
朝五時発のバスに乗り、キガリのニャブゴゴバスターミナルを出発。
バスは当日でも乗れそうでしたが、私たちは前日にタンザニアのカハマという街までのチケットを買っておきました。(18000フラン)
キガリから三時間半でタンザニアとの国境のルスモに到着。
バスはここで乗り換えらしく、荷物も全部降ろされました。
ルワンダの出国手続きはあっさり終わり、残ったルワンダフランを全部両替。
レートは1Tsh=0.425RFrでした。
異国と異国の国境で働く日本人
ルワンダ・タンザニアのイミグレ間は1200mもあり、かなり歩かなければいけません。
重いザックを背負い、汗だくになりながら歩く。
こんな長い徒歩の国境越えは初めてかも。
以前かなり遠いと感じたブラジル・ベネズエラ国境よりも歩いた気がします。
しばらく歩いて道がわからなくなったので近くを歩いていた人に英語で道を尋ねると、「タンザニアへはこっちですよ」とまさかの日本語で返事が帰ってきました。
作業着を来てヘルメットを被っていた人に後ろから話しかけたので全然気づきませんでしたが、なんと日本人の方でした。
何でもこの男性はここの国境設備の建設に携わっていて、もう二年もここで働いているそうです。
この国境をまたぐ道路は日本とルワンダ・タンザニアが協力して作ったもの。
「ルワンダ側とタンザニア側では交通ルールが違うからバンプ(スピードの出し過ぎを防ぐ為の突起)の見た目が違うんだ。面白いでしょ?」
よく見るとルワンダ側はこんなデザイン。
タンザニア側はこんなの。
言われるまで全然気付かなかったなぁ。
男性はその他にも色々と教えてくれました。
ここで働く前は南米で点々と仕事をしていて、仕事をする傍で旅行もよくされていたそうです。
そして、今回の仕事が終わったら一年ぐらいかけて世界を旅をするつもりだとおっしゃっていました。
ルワンダとタンザニアの国境には橋がかかっています。
写真の右側が古い橋で左側が新しく出来た橋。
新しい方は今年の八月に完成したばかりで、古い橋は解体できないのでそのままにされるそうです。
私たちが国境を越えた時は古い方の橋は封鎖されていたのですが、「せっかくだから見せてあげるよ。」と言って古い橋の上へ連れて行ってくれました。
その橋からはルワンダの山々から流れてくる水で出来た大きな滝が見えました。
「例の虐殺の時には、ここに6000体も遺体が流れて来てたんだ。」
そしてあれから20年経った今でも、年間に18体もの遺体がどこからともなく流れ着くそうです。
別れ際に、 ”そういえばお名前は?”と彼に聞くと、少し悩んでからこう答えました。
「ホセ・メンドーサ。」
「南米ではそう呼ばれていました。」
いざタンザニアへ!
ホセ・メンドーサさん(笑)とは橋を渡った所でお別れ。
私たちはタンザニアのイミグレへ向かってさらに歩き、発行料50USドルという高い高いビザを取得し、ぽろり旅17カ国目となるタンザニアへ入国しました。
ちなみに、アメリカ人は100USドルらしいので日本人はまだ安い方かも。
ビザはインクでベタベタのスタンプをパスポートに押して、手書きで”支払い済み”と書かれるだけ。
ほんとにこんなので大丈夫なのかな?
この後でめんどくさい事にならなければいいけど。。
タンザニアのイミグレを抜けてしばらく歩くと、キガリからここまで乗ってきたのと同じバス会社の車がやってきたのでキガリで買ったチケットを見せて乗り込みます。
すぐに発車するのかと思ったけど、バスのバッテリー関係の配線が壊れたらしくドライバーが修理を始めました。
アフリカだしまた数時間は待つのかなと思いましたが、意外にも20分ぐらいで修理が終わりバスが発車しました。
国境を出てからタンザニア側に入ると、途端に道が悪くなりました。
一応舗装されてはいるものの、もう古くなって穴ぼこだらけ。
車はガタガタ揺れるし砂埃がたくさん入ってきます。
そしてタンザニアへ入って最初の村を私たちの乗ったバスが通り過ぎようとした時、突然自転車に乗った男たちが猛スピードで追いかけてきました!
手には何か棒のようなものを数本握りしめています。
五分もしないうちにバスは男たちに取り囲まれてしまい動けなくなり、そこでストップ。
そして男たちは外から無理やり窓をこじ開けて、手に持っていた棒をバスの車内に突っ込んできた!!
え!!なになに!!??
驚いて尻込みしましたが、その棒をよく見るとトウモロコシ。
ちょうど昼ごはんの時間だったし一本250シリング(約15円)で安いしで、大盛況。
乗客のほぼ全員が買っていました。
という事で私たちも一本ずつ購入。
エチオピアの焼きトウモロコシはどれも焼きすぎで焦げているかカチカチになっていましたが、この焼きトウモロコシはまだ水分が残っていてなかなか美味しかったです。
そして穴ぼこをよけながら走り続ける事一時間半。
ようやくまともな道に入りました。
タンザニア最初の街カハマ。
そこからさらに三時間半。
私たちにとってタンザニア最初の街、カハマに到着しました。
バスがターミナルに停まると、山のようにバスの客引きが僕たちの車に殺到!
人の勢いはエチオピアと同じぐらいだけど、こっちの男たちはガタイが良いのでちょっと恐い。
正直バスから降りたくない。
でもバスから降りない事には始まらないので諦めてザックを背負おうとすると、ドライバーのおっちゃんが「危ないから知り合いのバス会社を紹介してあげるよ。客引きは無視して直接そこに行きなさい。」と教えてくれました。
”分かったありがとう。”と言って降りようとすると、「ついでだから店の前までバスを移動させてあげるよ。」と言って、殺到する客引きを轢きそうな勢いでバスを発車させ、バスターミナルの反対側のバス会社のオフィスの前で停めてくれました。
おっちゃんに”ありがとう”と言ってバスを降り、僕たちの次の目的地であるモシの街へ向かうバス会社のオフィスへ入ると、黄色い制服を来たおじさんが「ここのバスは満席だ。あっちのバス会社を見に行こう。」と話しかけてきました。
見た目は真面目そうだけど、若干あやしい。
後でコミッション料を要求してきたりしそうな気もするので、”必要ないからいいよ”と言いましたが、案内したくてたまらないようで何処までもついてくきます。
僕たちがいくつかのバス会社をまわっている最中も勝手に着いてきて説明するおじさん。
彼によると明日発のモシへのダイレクト便はすでに完売。
途中のシンギダという街まで行って、そこでモシ行きのバスを探すしかない事がわかりました。
なので、ひとまずシンギダ行のバスチケット(25000シリング、約1600円)を買ってから宿探しを始めました。
そしてずっと気になっていたおじさんですが、コミッション料を請求する事もなくあっさりと帰って行きました。
ただのいい人だったみたいです。疑ってごめん。笑
その後、お金を降ろそうとATMを探していると日本人らしきバックパッカーを発見。
彼の名前はユウキくん。彼もエジプトからの南下組でした。
ルワンダでは隣の宿に泊まっていたらしいですが、一度も会わなかったなぁ。
たまたま彼も別のバスでキガリからルワンダに着いた所だったので、一緒にお金をおろしてから宿探しをする事になりました。
でも、宿と言ってもこの街の情報はガイドブックはおろかネット上にも全くと言って良いほどなかったので、右も左も分からないまま良い宿がありそうな雰囲気のする方へと歩いて行きます。
そして最初に目に入った宿を覗いてみると、清潔感があって意外と良さげ。
蚊帳もテレビもタオルも石鹸もテーブルもある。値段を聞いてみると一部屋12000シリング(800円)とかなりお手頃。宿のおばちゃんも片言の英語でフレンドリーだしここに即決しました。
バスターミナルの目の前から出てすぐの所にある宿です。
良い宿が見つかった後はご飯探し。
バスターミナルに並んでいた屋台がさっきから気になっていたのでそこで食べてみる事にしました。
屋台はたくさんありましたが、どこも似たような感じで売っているのは肉の串焼きとチップス(フライドポテト)と卵焼きとフライドバナナ。
店の男の子は英語が出来なかったので、隣でサッカーグッズを売っていた英語が話せるお兄さんに頼んでチップスとトマトと玉ねぎ入りの卵焼きと、牛肉の串焼きをオーダー。
地元の人はチップス入りの卵焼きに生のトマトと玉ねぎを載せていましたが、卵焼きと一緒に調理した方が美味しそうだったので店の男の子にお願いして作ってもらいました。
どれも美味しかったです。
という事で無事タンザニアINを果たした世界ぽろり旅。
タンザニア最初の街に入っての印象ですが、まず英語を話せる人がかなり多く感じます。
ただ英語を知っていて片言で話すというレベルではなく、普通に話してもかなり通じる。
そして客引きが恐いぐらいやってくると聞いていましたが、意外としつこくない。
エジプトやエチオピアの方がよっぽど大変でした。
それに売店やレストランで料金表示がない店でもほとんどボラれない。
特に料金交渉しなくても地元の人と同じ値段で売ってくれる。
前調べした時には色々と良からぬ話が書いてあったのですが、実際に来てみるとなかなか良い感じの印象。
これから始まるタンザニア旅も期待できそうです◎
daigoro
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